◆本講座は3ヶ月コースの通信教育講座です。
 開講日から弊社より毎月(計3回)テキストを郵送します。

◆テキストに付属する演習問題に解答していただければ、その解答用紙を講師が添削します。
 模範解答と一緒に添削が終わった解答用紙を弊社からご返送します。
 解答用紙の送付・返送やお問い合わせは基本的に全てEメールでやり取りさせていただきます。

伝熱の基礎と温度計測・熱回路網法
~技術者・研究者が知っておくべき伝熱工学の基礎入門講座~

※受付を終了しました。

通信講座概要
略称
伝熱
通信講座No.
ce191004
開催日
2019年10月15日(火)
講師
富山県立大学 名誉教授 石塚 勝 氏
価格
[一般価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)

[会員価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)
価格関連備考
※2019年10月1日以降に開催される通信講座の受講料は、お申込みいただく時期に関わらず消費税が10%になります。
※請求書はお申し込みを受理次第、発送させていただきます。
スケジュール
10月15日(火) 開講 第1講テキスト発送
11月14日(木) 第1講 演習問題回答締切(必着) 第2講テキスト発送
12月13日(金) 第2講 演習問題回答締切(必着) 第3講テキスト発送
1月14日(火) 第3講 演習問題回答締切(必着)
2月7日(金) 修了書送付予定

<受講にあたって>
※テキストは開講時に郵送しますが、回答は、Microsoft Word、 Excel(Microsoft Office2007~2016)形式で、電子メールで提出していただきます。
※各講の添削結果や模範解答なども、弊社から電子メールにて返信させていただきます。
趣旨
 機器の熱設計や熱対策を行う際には、熱現象を把握していないと、見当はずれな熱設計や熱対策を行ってしまうことがある。そこでまず第1講では、伝熱の基礎について、実用的な観点から説明する。

 第2講では、温度、流速、圧力計測について述べる。
 電子機器や電気機器の設計を行うには、その機器の熱現象をつかむ必要がある。そのために、市販の熱流体解析ソフトウェアを用いて熱現象をつかもうとする試みを多くなっている。その場合でも、その解析結果が事実に対して正確なのかどうかを判断する必要がある。結局は、現象を測定してみようということになるのである。
 その際、一般の需要としては、温度測定と流速測定、とくに熱電対についての需要が多いことから、温度測定、流速、圧力計測を主として解説、さらに実際の測定例についても述べる。

 また一般に、熱の流れを求めるために、汎用コードを用いることが多いが、そのほとんどは境界条件が線形のみとか熱伝導のみとかの制限をうけている 。しかし、電子素子やパッケージのまわりは、複雑な形状が多く一般的に解くのは難しい。また大形計算機を使う手法よりも机の上で気軽に、かつ即時に結果が出てきてこそ設計に役に立つともいえる。そこで第3講では、まず第1講で述べた伝熱の基礎についてあらためて復習する。それを踏まえて、電子機器の熱設計を行う上で大変便利な、パソコン上で気軽に熱解析が可能な手法で、電気回路と全く同じようにして熱回路を組んでモデル化して解く熱回路網法を紹介し、その解析事例を示す。
プログラム

========== 第1講「伝熱の基礎」 ==========

≪プログラム≫
 1 機器の熱問題
 2 熱の伝わり方
 3 熱伝導
  3.1 熱伝導の法則
  3.2 熱伝導率
   3.2.1 固体の熱伝導率
   3.2.2 液体の熱伝導率
   3.2.3 気体の熱伝導率
  3.3 熱伝導の基本的計算法
   3.3.1 平行平面板
   3.3.2 多層平行平面板
   3.3.3 円管の熱伝導
   3.3.4 中空球の熱伝導
  3.4 熱通過
   3.4.1 熱伝達率
   3.4.2 平板の熱通過
  3.5 熱伝達の基本事項
   3.5.1 境界層
   3.5.2 平均熱伝達率
   3.5.3 伝熱工学で用いられる無次元数
    (1) レイノルズ数
    (2) ヌセルト数
    (3) プラントル数
    (4) グラスホフ数
  3.6 強制対流による熱伝達
  3.7 自然対流による熱伝達
  3.8 放射伝熱
   3.8.1 ステファン・ボルツマンの法則
   3.8.2 形態係数
【演習問題】
 

========== 第2講「計測の基礎」 ==========

≪プログラム≫
 1 温度測定
  1.1 温度計の種類
  1.2 温度測定における注意事項
   1.2.1 接触方式に対する注意事項
   1.2.2 非接触方式に対する注意事項
  1.3 熱電対の種類
   1.3.1 熱電対の作成方法
   1.3.2 シース熱電対
   1.3.3 熱電対の使用方法
  1.4 抵抗温度計
   1.4.1 センサの原理
   1.4.2 測温抵抗体
   1.4.3 白金測温抵抗体
   1.4.4 測温抵抗体の使用方法
   1.4.5 サーミスタ測温体
  1.5 非接触方式温度センサ
   1.5.1 非接触方式温度センサの原理
   1.5.2 熱形検出器
   1.5.3 走査型放射温度計
  1.6 高温炉内壁表面温度測定例
   1.6.1 なぜ温度の実測が必要か?
   1.6.2 熱電対の選定
   1.6.3 熱電対導出経路
   1.6.4 熱接点の製作
   1.6.5 熱接点の固定
 2 流速測定
  2.1 ピトー管
  2.2 熱線流速計
 3 圧力測定
  3.1 圧力表示
  3.2 マノメータ
  3.3 ひずみゲージ式圧力変換器
  3.4 光ファイバ圧力計
【演習問題】
 

========== 第3講「熱回路網法よる熱解析手法」 ==========

≪プログラム≫
 1 熱回路網法応用のための伝熱の基礎(復習)
  1.1 伝熱の3要素 
   1.1.1 伝熱とは何か
   1.1.2 熱が伝わる形態
   1.1.3 伝熱工学と単位
   1.1.4 複合現象
  1.2 熱伝導
   1.2.1 熱伝導率
  1.3 対流熱伝達
   1.3.1 対流
   1.3.2 熱伝達率
   1.3.3 各種冷媒の標準的な熱伝達率
  1.4 二つの境界層
   1.4.1 摩擦によるせん断力
   1.4.2 速度境界層
   1.4.3 層流境界層と乱流境界層
   1.4.4 温度境界層
  1.5 放射伝熱
   1.5.1 放射冷却
   1.5.2 放射伝熱
 2 熱回路網法の解析と応用 
  2.1 熱回路網法の要素 
   2.1.1 熱抵抗の定義 
   2.1.2 棒状熱伝導による熱抵抗 
   2.1.3 円形状熱伝導による熱抵抗
   2.1.4 対流熱伝達による熱抵抗 
   2.1.5 熱放射による熱抵抗  
   2.1.6 熱容量   
  2.2 熱回路網法の定式化
  2.3 電球形蛍光ランプの熱設計への応用
   2.3.1 まえがき 
   2.3.2 電球形蛍光ランプの全体構造
   2.3.3 3熱回路網法モデルの作成 
   2.3.4 方程式系 
  2.4 熱抵抗の定式化 
  2.5 解法 
  2.6 熱実験
  2.7 計算値と実測値の比較
  2.8 熱シミュレーションの応用
 3 相変化をともなうパッケージの熱解析への応用
  3.1 パッケージ形状
  3.2 熱実験結果とその考察
  3.3 非定常の熱回路網法モデル 
  3.4 計算手順
 4 あとがき
【演習問題】

キーワード
伝熱,熱伝導,放熱,冷却,熱電対,抵抗,温度計,計測
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