分析担当者のための機器分析活用入門講座
~生産性向上・コスト削減・トラブル解決に活用する解析技術~
テキストは「化学分析・評価の現場実務」を使用いたします。
※受付を終了しました。
通信講座概要
- 略称
- 機器分析活用入門
- 通信講座No.
- ce200504
- 開催日
- 2020年05月22日(金)
- 講師
- 産業技術総合研究所客員研究員 東京農業大学非常勤講師
技術士(化学部門) 工学博士 環境計量士
合同会社米森技術士事務所 代表社員 米森 重明 氏
【専門】
分析化学、材料化学
【活動】
環境計量士、産業技術総合研究所客員研究員、早稲田大学招聘研究員、東京農業大学 非常勤講師、日本分析機器工業会 分析機器の手引き編集幹事(元旭硝子) - 価格
- 1名で受講した場合: 44,000円(本体価格:40,000円)
2名で受講した場合: 55,000円(本体価格:50,000円)
3名で受講した場合: 66,000円(本体価格:60,000円)
※4名以上で受講される場合はお問い合わせ下さい。 - 価格関連備考
- ※請求書はお申し込みを受理次第、発送させていただきます。
- スケジュール
- ・5月22日(金) テキスト配本。学習開始。
・6月22日(月) 第1講の演習問題提出締切り。第2講の学習開始。
・7月22日(水) 第2講の演習問題提出締切り。第3講の学習開始。
・8月21日(金) 第3講の演習問題提出締切り。
・9月14日(月) 修了書送付(第3講まで解答提出された方のみ)
<受講にあたって>
※テキストは1~3講とも郵送しますが、回答は、Microsoft Word、 Excel(Microsoft Office2007~2016)形式で、電子メールで提出していただきます。
※各講の添削結果や模範解答なども、弊社から随時電子メールにて返信させていただきます。 - 趣旨
- 化学分析・評価のうちの機器分析の基礎を学び、それらをどのように適用するかを知る。これらを実際の現場で発生しているトラブルの解決にいかに結びつけていくかを学ぶ。具体的な異物の分析並びに接着などで問題になる表面の解析を通じて、生産性向上やコスト削減をはかる方法とその考え方を知ることで、様々なトラブルを解析して解決への応用が可能となる。さらに、ここで学んだ分析法や分析情報を、実際の現場で広範にいかに迅速かつ有効に活用するかについてのポイントを習得することができる。
- プログラム
-
第1講 分光分析の基礎および異物の分析法と異物対策
分析法の基礎である分光分析法の概要を知り、それを活かした生産性低減や不具合の主因である異物の分析法とそのデータの活用法、そして恒久的な異物対策の考え方を学ぶ。
1.基礎としての機器分析
1-1 分光分析とは
1-2 分析装置の測定範囲と装置一覧表
2.異物の解析による現場トラブル解決のための分析術
2-1 固い材料の場合
・異物が大きい場合
・不均質層のように見える場合
・異物の元素分析だけでは特定できない場合
・気泡が不具合の原因の場合
2-2 柔らかい材料の場合
・透明樹脂に透明異物がある場合
・無機系の異物の場合
・フッ素樹脂に透明異物がある場合
・透明な樹脂に白色の異物がある場合
・魚の目状異物の場合
2-3 複合材料・部材・部品の場合
・プリント基板のガラス繊維の汚れ
・液晶セルに関わる異物
・配向膜の上の異物
3.生産工程の総合的な分析
3-1 きれいなクロスを生産する
3-2 バインダーの安定性を向上させる
3-3 液晶セルの異物欠点を低減する
3-4 液晶セルの良品率向上
3-5 液晶セルの代表的な異物の同定
3-6 異物の原因となった材料と部位の分析
3-7 クリーンルームでの異物混入の改善
3-8 発生した異物を製品中に入れない
3-9 異物のモードの変化に対応する
【演習問題】
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第2講 表面の分析法の基礎および実際の表面の解析法とその活用法
実際の材料・部材・機材ではバルクの特性以外に表面の特性が重要であり、接着や機能発現に関与している。この表面と表面近傍の解析法を中心にして、少ない量や小さいサンプルでの解析法も合わせて学ぶ。
1.基礎としての表面分析
1-1 照射X線・電子線と検出の関係
1-2 表面分析装置の測定範囲
2.表面や接着のトラブル解決
2-1 表面上の異物
・表面からの異物取り出し
・表面が汚染している場合
・表面でも表と裏は異なる
・有機系の表面汚染物を解析
・膜の付着強度が十分でない場合
・ガラス極表面の無機物汚染の場合
・化学材料の表面コーティングの場合
3.表面近傍での化学変化
3-1 ガラス表面での化学変化
4.小スケールでの加速
4-1 表面汚染の分析例
4-2 金型の耐久性改良での分析
4-3 フッ素系有機材料での分析例
5.新しい評価法
【演習問題】
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第3講 分析情報の現場活用、分析技術の向上法および分析現場の活性化
第1講、第2講で学んだ分析法を、実際の現場でいかに迅速にかつ有効に活用するかについて要点を学ぶ。分析情報の活用法、分析技術の磨き方や分析品質と分析コストの関係などを知って生産現場近くで実際に適用する方法と考え方を習得する。
1.分析情報の現場活用
1-1 分析情報の程度・複合化を図る方法
・目的に見合った分析か
・2つの試料の比較の場合
・塩素の比較定量の場合
1-2 すべてが合わなければ
・未知成分のIRスペクトルの例
・典型的な有機化合物の構造決定の例
2.分析技術を磨く
2-1 機器よりうまく
・小さい試料のサンプリング
・サンプリングのコツ
2-2 コンタミを避ける
・環境からの汚染
・ヒトの手からの汚染
・ヒトの汚染度
・コンタミネーションを常に低いレベルに
3.分析品質とコストを見極めた方法
3-1 必要十分か、過剰は不要
・どのタイミングでどのくらいの分析をすれば十分か
・定量した値は独り歩きする
・過剰な分析情報は混乱を引き起こす
・品質重視か、コスト重視か、スピードか
・よりスルートップの高い装置で
3-2 なるべくシンプルに
・その分析が本当に必要か
・なるべくシンプルな分析プランで
4.いかに活用していくか 最短距離で
4-1 アプローチの仕方
4-2 問題解決の進め方
4-3 経験をどのように積んでいくか
4-4 経験を分析デザインへ入れ込む
5.企業内での実際
5-1 分析部署の実際と集約/分散
5-2 生産現場により近く
6.まとめ
【演習問題】
- キーワード
- 分析,化学.FT-IR,異物,通信教育,講座