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マイクロニードルの発売も始まり、静かな革命のように美容分野や医療分野に影響を及ぼしつつあります。一方、マイクロニードルに興味を持つ関係者は応用面の広がりを指摘しつつ、癌治療や再生医療においても重要な位置なると予測しています。経口、注射に並ぶ第3のDDSであることから、それなりの期待感があるようです。
マイクロニードル技術は、ハイテクではしばしば起こる技術イノベーションであるが、ウェットプロセスからドライプロセスへの移行によって高精度化や生産性向上を求めつつあります。ドライプロセスに至ると本格的なナノテクの登場です。今後は、当分野もナノテクが欠かせない技術要素になります。しかし、使用対象は、人および生体であるから、一見単純な形状の二―ドルであっても、その反応は非常に複雑です。生体に関わる課題を予測し、生体に馴染んで無難に扱える素材を求めた結果、マルトース製マイクロニードルを世界に先駆けて提供できたので、紹介します。特にナノテクについて2面性であるトップダウンとボトムアップを説明します。マイクロニードル技術は、両者が重なり合う融合領域に位置し、その製作方法は両者の融合です。また、使用時においても生体の複雑な現象に出会い、複雑系の一般原理に関わります。この現象から生体について、マイクロニードルは、皮膚経由のDDSにおいて新たな特性を導き出すことができると思います。マイクロニードルは、まだ黎明期ですので、重要な基礎的な情報が提供できるように心がけたいと思います。
1.はじめに
2. マイクロニードル全般の解説
マイクロニードルの抱える課題とその解消について述べます。
2-1 マイクロニードルの種類(プラスチック、金属、生体由来の比較)
2-2 ソリッドニードルとホローニードルの説明
3.体内溶解性マイクロニードルの各素材の可能性
素材によるマイクロニードルの加工精度について述べます。
3-1 マルトース製マイクロニードル
3-2 その他の素材のよるマイクロニードル
4. 各種マイクロニードル製作のためのマイクロ技術について
素材に従って加工方法が異なることを述べます。
4-1 リソグラフィ(半導体技術)の適用と限界
4-2 金型加工の利用
4-3 打ち抜き加工の場合
4-4 ヤーン(光ファイバと同様)加工の適用
5.マルトース製マイクロニードルの薬剤浸透性
的確な評価が米国アトランタ所在のマーサー大学にて行われたので、紹介します。
6. マイクロニードルの安全性
マルトース製マイクロニードルの特徴を述べます。
7. 現存マイクロニードルの例と今後の展開
トランジスターからICに発展してコンピュータ、携帯電話ができました。現状のマイクロニードルが将来発展すると、コンピュータ以上の世界が予測できます。
7-1 将来マイクロニードルの展開
7-2 カスタマイズ構造
8.その他
マイクロニードルの数理解析について、基礎概念を述べます。
マイクロニードルは3D加工に属し、解析学が避けて通れないことを述べます。
(質疑応答・名刺交換・個別相談)