2014年10月23日(木)
10:30~16:30
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学生:
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学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
化粧品、医薬品、口腔、食品、化学品関連分野で製品開発、新剤型開発並びに新機能創製を目指している技術者、研究者
界面活性剤は化粧品分野をはじめ、食品、医薬品、農薬、化学製品、エネルギー(燃料)関連分野での重要な素材の一と言って過言でない。これは界面活性剤が目的とする製剤中に少量添加するだけで所期の機能を得られるためである。そのためには、任意の界面活性剤を闇雲に添加するのでなくて、界面活性剤の化学構造に立脚した(親水性/疎水性)比の制御が、界面活性剤の機能発現に重要な役割を果たしている。
本講義では、界面活性剤水溶液ならびに界面活性剤高濃度溶液の物理化学的性質について、基礎から応用まで、最新の知見をふまえて解説する。特に、界面活性剤および混合界面活性剤の最適化について、界面活性剤の化学構造に立脚した(親水性/疎水性)比の指標値の基礎な取り扱い方を重点的に解説した後、界面活性剤・機能性界面活性原料の高度利用法による新機能創製の研究事例について紹介し、界面活性剤原料を用いる製品開発の一助とする。そして、最後に、水溶性高分子/界面活性剤系相互作用についても講義する。
1.界面活性剤の開発推移
2.界面活性剤水溶液の物理化学的性質
2-1 クラフト点
2-2 界面活性剤水溶液中のミセル形成
2-3 臨界ミセル濃度(cmc)に対する作用因子
2-4 界面活性剤の構造要因
2-5 界面活性剤濃厚溶液の高次会合構造(液晶)
3.界面活性剤の構造要因と機能
3-1 界面活性剤の構造要因とその性質・作用
3-2 HLB方式による界面活性剤の選択
3-3 混合界面活性剤のHLB値
3-4 混合被乳化油性基剤に対する乳化剤の最適化
3-5 Davies方式によるHLB値の算定
3-6 有機概念図法による界面活性剤の(親水性/疎水性)比の評価
4.界面活性剤・機能性界面活性剤の高度利用技術による機能の創製
4-1 アニオンーカチオン混合界面活性剤の表面張力低下作用
4-2 洗浄剤ー混合界面活性剤によるアルカリビルダーの塩入作用
4-3 毛髪表面に付着した”汚れ“を洗浄するための界面活性剤の要件
4-4 混合界面活性剤によるタンパク変性抑制効果
4-5 コンディショニングシャンプーの作用機構
4-6 棒状ミセルによる「流れ」の制御-配管抵抗減少剤
4-7 特殊な分子集合状態の活用事例ーベシクル
4-8 化粧品分野で注目されている機能性界面活性剤
5.水溶性高分子/界面活性剤相互作用を利用した機能の創製
5-1 曇点上昇効果
5-2 表面張力低下作用
5-3 可溶化能の向上
5-4 乳化剤としての機能向上
5-5 粘度上昇効果