分散安定化に向けてSP値をどのように活用すればよいか?事例を踏まえて基礎から解説!

有機溶媒/ポリマー中の微粒子・ナノ粒子の分散安定化におけるSP値活用術

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セミナー概要
略称
SP値活用術
セミナーNo.
150737
開催日時
2015年07月03日(金) 10:30~16:30
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
江東区産業会館 第4展示室
価格
非会員:  50,906円 (本体価格:46,278円)
会員:  48,125円 (本体価格:43,750円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ★1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
昼食・資料付き
講座の内容
受講対象・レベル
電子材料,塗料,インク,化粧品,プラスチック、成形加工メーカなどの研究開発・生産製造・品質管理に携わる方
習得できる知識
・SP値の基礎および粒子表面のSP値の測定法
・溶媒や高分子分散剤・界面活性剤の選定におけるSP値の活用
・ポリマーブレンドにおける粒子の配向性と相分離性におけるSP値の役割
・ポリマーコンポジットにおける分散化・表面改質のための添加剤の選択指針
趣旨
SP値(溶解度パラメータ)は,有機溶媒/粒子/ポリマーからなる複雑な分散系において,分散安定性や相溶性を評価する上で有用な指標ですが,実務面で必ずしも充分に活用されているとは言えません。
本講演では,特に粒子表面のSP値に着目し,溶媒やポリマーのSP値との関係から,分散安定化に向けてSP値をどのように活用すればよいか,またその適用限界はどこにあるのか,多くの事例を踏まえて基礎から平易に解説します。その上で,溶媒や粒子表面に合わせた界面活性剤や高分子分散剤の選定法および粒子の表面改質法について説明します。
プログラム

1. はじめに 
  1.1 分散系の性質
  1.2 分散安定性を支配するパラメータ  
2.SP値の基礎
  2.1 溶解と分散の違い
    2.1.1 溶液の熱力学
    2.1.2 分散系の熱力学的取扱い
  2.2 相互作用パラメータχ
    2.2.1 分子間結合エネルギーと相互作用パラメータ
    2.2.2 良溶媒と貧溶媒
  2.3 SP値の考え方
    2.3.1 HildebrandのSP値
    2.3.2 HansenのSP値(HSP値)
3.有機溶媒/ポリマー系におけるSP値の活用
  3.1 溶媒のSP値の測定と混合溶媒のSP値
  3.2 ポリマーのSP値の求め方
    3.2.1 濁点滴定によるSP値の簡易測定
    3.2.2 溶解実験によるSP値の測定
     1)粘度法によるSP値測定
     2)溶解・膨潤実験によるHSP値測定とHansen溶解球
     3)Teas線図の使い方
    3.2.3 原子団寄与法(GCM)による計算法
     1)Fedors法によるSP値の計算例
     2) Krevelen・Hoftyzer法によるHSP値の計算例
  3.3 マイクロカプセル調製におけるSP値の応用
    3.3.1 相分離法
    3.3.2 液中乾燥法
  3.4 ポリマーブレンドにおけるSP値の利用
    3.4.1 ポリマー相図と相互作用パラメータ
    3.4.2 複層塗装への応用
4.有機溶媒/粒子/ポリマー分散系におけるSP値の活用
  4.1 粒子表面のSP値の測定法
    4.1.1 浮上・沈降実験によるSP値の簡易測定法
    4.1.2 凝集沈降実験によるHSP値の測定とHansen分散球
    4.1.3 逆相ガスクロマト(IGC)によるHSP値の測定
  4.2 有機溶媒/粒子分散系におけるSP値の活用
    4.2.1 ぬれ・分散化とSP値
      1)表面張力・界面張力と接触角
      2)表面張力とSP値との関係
      3)ぬれ性とSP値
    4.2.2 高分子分散剤による分散安定化
      1)高分子分散剤による 立体反発作用
      2)立体反発作用に及ぼすSP値の影響
      3)二次元ナノシートの剥離性と分散安定化
      4)高分子分散剤の開発動向および種類と選定法
  4.3 粒子/ポリマー分散系(ポリマーコンポジット)におけるSP値の応用
    4.3.1 マトリックス樹脂中のシリカの分散とHansen分散球の利用
    4.3.2 レジンコンクリート調製におけるTeas線図の応用
    4.3.3 高熱伝導材料中のSiCの凝集制御とSP値
    4.3.4 ポリマーブレンドにおける粒子の分配性
5.微粒子の分散安定化のための表面改質法
  5.1 表面改質の目的と方法
    5.1.1 表面改質剤と改質機構
  5.2 界面活性剤のHLB値と用途
    5.2.1 HLB値およびSP値との相関
    5.2.2 界面活性剤による親水化と疎水化
    5.2.3 自組織化単分子膜によるナノ粒子の表面改質
  5.3 カップリング反応法による表面改質
  5.4 表面グラフト法による表面改質
6.まとめ

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