2016年07月04日(月)
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ホットランナーの基本知識
材料削減、省エネルギーになるか?
実際の使い方。効果的な応用方法
日本、海外メーカーの紹介
高精度精密成形、サイクルアップ効果の実例
ホットランナーの今後の展望
射出成形でランナーを全く出さない方法がランナーレス成形です。今はランナーをホットで成形するのでホットランナー成形で、省材料、省エネルギーに効果があると言われて来て30-40年経過しております。使ってみれば、色々な効果利点が有るのですが、とりあえず普通金型でも成形できるのでトライしない人が多く、日本ではスタートは早かったのですが、その後の普及が遅いのが現状です。海外では先進国でも新興国でも利用が伸びて居ります。どこも成形のコストダウンは最重要課題なのに大差があります。日本でも上手に使いコストダウン、省材、省エネに効果をあげているメーカーもあります。ここで実際の使い方や原理を説明したいと思います。
ホットランナーの基礎と実践
(ホットランナーシステムの選定から設計、的確な金型設計を行うためのエンジニアリング)
1. システム選定――各社システムの特徴と効果的な活用/留意点
1-1.ホットランナーシステムの分類
加熱方式(内部・外部加熱/直接・間接加熱)
ゲートシール方式(オープンゲート/バルブゲート)
1-2.市販ホットランナーシステムの概要
総合システムメーカー
部品販売専門メーカー
1-3.何を重視して選ぶのか
経済性、市場性、メンテナンス対応
技術――樹脂との適性/熱膨張対応/温度制御/断熱構造
2. 構造設計―とエンジニアリング
2-1.全体構造―高剛性構造と精度維持/冷却回路の重要性
2-2.マニホールド――樹脂温の安定/圧力損失を小さくする
2-3.シングルゲート―1個取り、多数個取りの対応技術
2-4.流路径――圧力損失・滞留時間
2-5.マニホールド形状――ヒーターの種類(カートリッジヒーター/シーズヒーター)
2-6.マニホールドの固定方法――固定側受け板へのボルト締め/固定側受け板と予圧受け
2-7.熱膨張計算の重要さと把握
2-8.マニホールドの位置決め――断熱/熱膨張対応
3. 熱設計――ヒーターの熱計算/センサーの取付け/配線処理
4.高生産性・省エネルギーのためのホットランナー成形
4-1.ホットランナー成形は成形サイクルアップするか?
4-2.ホットランナーはヒーターを多く使うのに省エネルギーになるか
4-3.実際のデータ
5.耐熱性プラスチック、エンジニアリングプラスチックへの適用
溶融温度/溶融時の粘度と温度依存性/結晶性・非結晶性/熱伝導率と比熱
6.ホットランナー成形に必要な設備
6-1.射出成形機との関係と必要な設備
6-2.温度調節計の重要さとホットランナーに適した温調計
7.ホットランナー成形の利点
自動化・無人化/生産の安定化/コストダウン/外観向上/光学特性向上/大型薄肉化
7-1.高速成形とホットランナーシステム――成形サイクル短縮化実例
7-2.ホットランナーによる精密成形――収縮率のバラツキ小さく、低圧射出成形により物性向上
8.特殊成形への応用
8-1.スタックモールドへの応用
8-2.ガスアシスト成形、発泡成形への応用
8-3.射出圧縮成形への応用
8-4.多色射出成形への応用
8-5.PETボトルプリフォーム用ホットランナー
8-6.シーケンス制御成形――大型成形品のウェルドライン対策/成形事例
9.最近の国際展示会に見るホットランナー事例
K2013、IPF Japan2014出展、その他から
10.ホットランナーの今後の予想と展望(日本と海外)
<質疑応答>