2016年07月20日(水)
12:30~16:30
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粉体、多孔性、ナノ材料開発に携わる研究者・技術者の方
粉体、多孔性、ナノ材料の特性評価を確実にできる。
ガスの分離・回収に応用可能な基礎を習得できる。
ガス吸着・脱着の現象を基礎とするガス吸着測定法は、物質のナノスケールの細孔構造を平均的に評価する上で優れた方法であるため、粉体や多孔体などの細孔パラメータ(比表面積など)を得るための測定法としてはなくてはならない手法である。近年ナノマテリアルの応用が盛んになっているが、その微細構造を評価する上でガス吸着測定技術は重要であり、また基礎を把握することで、ナノマテリアルの応用技術の展開を図ることができるであろう。また、天然ガスや水素などクリーンエネルギーの貯蔵や、地球温暖化ガスであるCO2の分離回収を実行するためには、ガス吸着の原理を理解する必要がある。本セミナーでは、そのような基礎と応用を理解するために、わかりやすく解説する。
1.吸着・脱着現象のいろいろ
1-1.物理吸着・脱着、化学吸着・脱着、吸収、吸蔵
1-2.可逆性と脱着機構
1-3.応用分野における脱着特性の重要性
2.細孔体の種類
2-1.ゼオライト系、炭素系、ナノ細孔性配位高分子
3.ナノ細孔体の特徴
3-1.細孔の分類
3-2.界面構造と機能
3-3.材料としての性質
3-4.キャラクタリゼーション方法
4.分子間相互作用と分子吸着ポテンシャル場
4-1.蒸気と超臨界気体
4-2.分散相互作用
4-3.レナード・ジョーンズポテンシャル
4-4.吸着等温線・脱着等温線の型
5.気体吸着実験法と解析
5-1.容量法吸着装置
5-2.重量法吸着装置
6.平坦表面への吸着
6-1.吸着理論
6-2.BET理論
7.メソ孔への吸着
7-1.毛管凝縮
7-2.吸着・脱着ヒステリシス
7-3.ケルビン式
7-4.細孔分布解析:吸着ブランチと脱着ブランチ
8.ミクロ孔への吸着
8-1.スリット型細孔へのミクロポアフィリング
8-2.DR解析
8-3.ミクロ細孔解析 DFT法 問題点
8-4.二酸化炭素吸着 水素吸着
9.蒸気吸着と超臨界吸着
10.高圧吸着
10-1.高圧ヘリウム浮力法による試料密度測定
10-2.表面過剰量と絶対吸着量
11.メタン吸着
11-1.カーボンナノホーン
11-2.ナノ細孔性配位高分子
11-3.ゲート現象:脱着特性の優位性
12.水素吸着
12-1.活性炭素繊維
12-2.カーボンナノチューブ
12-3.カーボンナノホーン
12-4.最近の動向
12-5.測定上の問題点
13.二酸化炭素分離技術
13-1.活性炭素繊維
13-2.ナノ細孔性配位高分子
13-3.固体型CO2分離材
14.その他の応用分野
14-1.吸着ヒートポンプ
14-2.ナノカーボンの構造と電気化学的応用
14-3.同位体分離
15.まとめ
【質疑応答・名刺交換】
気体,ガス,吸着,脱着,分離,貯蔵,セミナー,研修,講習