価値づくりへの三位一体型研究開発マネジメントとは?具体的にどのような活動を行うべきか、様々な事例を交えながら解説!

市場起点、コア技術戦略、オープン・イノベーションによる三位一体の研究開発
~『価値づくり』に向けての研究開発マネジメント~

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セミナー概要
略称
研究開発マネジメント
セミナーNo.
161112
開催日時
2016年11月16日(水) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
江東区産業会館 第1会議室
価格
非会員:  50,906円 (本体価格:46,278円)
会員:  48,125円 (本体価格:43,750円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ★1名様申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ★2名様同時申込の場合、1名につき42,000円へ割引になります。
学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
昼食・資料付
講座の内容
受講対象・レベル
研究開発部門、研究企画、技術企画、経営企画、商品企画などの部門の方々で、
 ・研究開発組織の変革にご関心のある方、
 ・コア技術戦略の実行をご検討中の方、
 ・オープン・イノベーションをご担当の方 など
 
趣旨
 日本企業は、過去20年間停滞を経験してきました。一方で、海外企業に目を向けると、この20年間で、多くの新興国企業が成長し、欧米の優良企業は本質的な経営変革を実行し、数多くのベンチャー企業が生まれ成功してきました。私は、日本企業の停滞の原因は、誤解を恐れずに言えば、「ものづくり」への強い固執にあると考えています。多くの場合、「ものづくり」とは、市場価値が低下しつつある自己の従来の強みへの拘泥であり、自己の「視野狭窄」を生み出してきているからです。
 企業は、その本質において、「顧客が享受する価値に対して支払う対価」を源泉に存続しています。したがって、企業が目を向けるべきは、直接的に、顧客が享受する「価値」です。企業にとってこの「価値」を継続的に創出すること、すなわち「価値づくり」が、その本来的使命であるはずです。そして、研究開発部門は、この「価値づくり」において先導的・主導的な役割を担わなければなりません。
 この「価値づくり」を成功させ収益を継続的に拡大するためには、研究開発部門における「市場起点の思考と活動」、「コア技術戦略の実行」そして「オープン・イノベーションの徹底」の3つの戦略イニシャティブを有機的・相乗効果的に三位一体で組み合わせ、そしてそれらを強力に展開することが重要です。
 本セミナーでは、以上のような「価値づくり」に向けての三位一体の研究開発の必要性の背景と、その構造と内容を紹介した後、具体的にどのような活動を行うことが必要なのかを、様々な事例を交えながら説明をしていきます。
 
プログラム

1.はじめに
 -日本企業の大きな問題点:ものづくり経営
 -日立の研究開発体制の改革:『価値づくり』へ

2.なぜ『価値づくり』なのか
 -『価値づくり』の定義
 -「価値づくりへの脱皮」が求められる5つの大きな背景
  ・顧客は享受する価値に対し対価を支払う
  ・新興国企業の台頭による既存価値追求競争の限界(韓国化粧品企業などの例)
  ・先進国での低レベルの市場ニーズの充足
  ・顧客は常に充足されない潜在ニーズを持つ(アマゾンのドローン活用例)
  ・常に存在する『非顧客』

3.日本企業の大きな問題点:「ものづくり」への固執
 -「ものづくり」の関心領域:製品や技術
 -「ものづくり」への固執
 -「a solution without a problem(問題のない解決策)」
 -『価値づくり』の視野 vs. 『ものづくり』の視野

4.『価値づくり』への『三位一体型』研究開発マネジメントとは
 -『価値づくり』は継続的な収益の拡大を実現する
 -『価値づくり』による収益拡大のメカニズム
 -当メカニズムと『価値づくり』のための三位一体との関
 -『価値づくり』のための三位一体の研究開発の全体像
 -『価値づくり』と「ものづくり」の違い

5.『価値づくり』の視点を持つ
 -『価値づくり』における研究開発部門の役割:「出口」の創出(三菱ケミカル、富士フイルムの例)
 -『価値づくり』の研究開発部門における現状
 -『価値づくり』の視点:VACESモデル(日本触媒、シマノ、テトラパック、日東電工、東洋電機、コマツ等の例)
 -B2Cモデルにおける「心理的価値」の重要性

6.市場起点の思考と活動
 -なぜ『顧客』起点ではなく、『市場』起点なのか(イノベーションのジレンマ)
 -市場起点の研究開発の重要性((日立、ホンダ、花王、資生堂等)
 -研究者は蛸壺から出でよ!
 -市場・顧客を理解する3軸、TADとそのための具体的活動(島津製作所、IBMの20%ルール、日本テトラパック他)
 -研究開発部門の市場起点の思考と活動のための方策

7.コア技術戦略の追求
 -「コア技術戦略の追求」の位置付
 -コア技術戦略とは
 -コア技術設定の企業事例(3M、クレハ、富士フイルム、東レ等)
 -コア技術の選定軸
 -コア技術の選定軸と三位一体モデルとの関係
 -コア技術は戦略思考・未来志向で設定する
 -コア技術による「市場起点の思考と活動」の促進(日立、キヤノンの例)
 -「市場起点の思考と活動」によるコア技術の発見
 -コア技術の設定プロセス
 -コア技術の設定における注意点

8.「オープン・イノベーションの徹底」
 -「オープン・イノベーションの徹底の」三位一体モデルでの位置付
 -オープン・イノベーションとは
 -オープン・イノベーションが必要とされる背景
 -オープン・イノベーションの多様性とその対象(市場情報、製品、技術、能力)
 -オープン・イノベーションの事例(スピード、シスコ、東レ)
 -『価値づくり』に向けてのオープン・イノベーションが必要とされる背景
 -他の要素とのその他の相乗効果
  ・コア技術によるオープン・イノベーション機会増大(富士フイルムの例)
  ・オープン・イノベーションにおけるコア技術による収益確保
  ・オープン・イノベーションによるコア技術の強化と補完(コンチネンタル、オリンパスの例)
  ・オープン・イノベーションによる市場理解の視野拡大 (インテカーの例)
  ・市場起点の思考と活動によるオープン・イノベーション対象者の発見
 -外部パートナー探索2つの方向性
 -自社が個別に外部を探す   (P&G、コニカミノルタ、ソフトバンク、ナインシグマ等)
 -外部に積極的に探される
  ・自社保有技術の開示・発信法(GE、3M、ホンダ等)
 -オープン・イノベーション実現の阻害要因と対応策

9.最後に
 -『価値づくり』とそこに向けての三位一体モデルは成長の根幹
 -「日々忙しく髪を振り乱している」だけの経営になっていないか

【質疑応答・名刺交換】
 

キーワード
研究,開発,マネジメント,オープン,イノベーション,コア,三位一体,講座,セミナー,研修
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