価値づくりへの三位一体型研究開発マネジメントとは?具体的にどのような活動を行うべきか、様々な事例を交えながら解説!
1.はじめに
-日本企業の大きな問題点:ものづくり経営
-日立の研究開発体制の改革:『価値づくり』へ
2.なぜ『価値づくり』なのか
-『価値づくり』の定義
-「価値づくりへの脱皮」が求められる5つの大きな背景
・顧客は享受する価値に対し対価を支払う
・新興国企業の台頭による既存価値追求競争の限界(韓国化粧品企業などの例)
・先進国での低レベルの市場ニーズの充足
・顧客は常に充足されない潜在ニーズを持つ(アマゾンのドローン活用例)
・常に存在する『非顧客』
3.日本企業の大きな問題点:「ものづくり」への固執
-「ものづくり」の関心領域:製品や技術
-「ものづくり」への固執
-「a solution without a problem(問題のない解決策)」
-『価値づくり』の視野 vs. 『ものづくり』の視野
4.『価値づくり』への『三位一体型』研究開発マネジメントとは
-『価値づくり』は継続的な収益の拡大を実現する
-『価値づくり』による収益拡大のメカニズム
-当メカニズムと『価値づくり』のための三位一体との関
-『価値づくり』のための三位一体の研究開発の全体像
-『価値づくり』と「ものづくり」の違い
5.『価値づくり』の視点を持つ
-『価値づくり』における研究開発部門の役割:「出口」の創出(三菱ケミカル、富士フイルムの例)
-『価値づくり』の研究開発部門における現状
-『価値づくり』の視点:VACESモデル(日本触媒、シマノ、テトラパック、日東電工、東洋電機、コマツ等の例)
-B2Cモデルにおける「心理的価値」の重要性
6.市場起点の思考と活動
-なぜ『顧客』起点ではなく、『市場』起点なのか(イノベーションのジレンマ)
-市場起点の研究開発の重要性((日立、ホンダ、花王、資生堂等)
-研究者は蛸壺から出でよ!
-市場・顧客を理解する3軸、TADとそのための具体的活動(島津製作所、IBMの20%ルール、日本テトラパック他)
-研究開発部門の市場起点の思考と活動のための方策
7.コア技術戦略の追求
-「コア技術戦略の追求」の位置付
-コア技術戦略とは
-コア技術設定の企業事例(3M、クレハ、富士フイルム、東レ等)
-コア技術の選定軸
-コア技術の選定軸と三位一体モデルとの関係
-コア技術は戦略思考・未来志向で設定する
-コア技術による「市場起点の思考と活動」の促進(日立、キヤノンの例)
-「市場起点の思考と活動」によるコア技術の発見
-コア技術の設定プロセス
-コア技術の設定における注意点
8.「オープン・イノベーションの徹底」
-「オープン・イノベーションの徹底の」三位一体モデルでの位置付
-オープン・イノベーションとは
-オープン・イノベーションが必要とされる背景
-オープン・イノベーションの多様性とその対象(市場情報、製品、技術、能力)
-オープン・イノベーションの事例(スピード、シスコ、東レ)
-『価値づくり』に向けてのオープン・イノベーションが必要とされる背景
-他の要素とのその他の相乗効果
・コア技術によるオープン・イノベーション機会増大(富士フイルムの例)
・オープン・イノベーションにおけるコア技術による収益確保
・オープン・イノベーションによるコア技術の強化と補完(コンチネンタル、オリンパスの例)
・オープン・イノベーションによる市場理解の視野拡大 (インテカーの例)
・市場起点の思考と活動によるオープン・イノベーション対象者の発見
-外部パートナー探索2つの方向性
-自社が個別に外部を探す (P&G、コニカミノルタ、ソフトバンク、ナインシグマ等)
-外部に積極的に探される
・自社保有技術の開示・発信法(GE、3M、ホンダ等)
-オープン・イノベーション実現の阻害要因と対応策
9.最後に
-『価値づくり』とそこに向けての三位一体モデルは成長の根幹
-「日々忙しく髪を振り乱している」だけの経営になっていないか
【質疑応答・名刺交換】