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熟練技術者の暗黙知の見える化と承継・共有の仕組み【演習付】

~認知的タスク分析(CTA)で熟練技術者の思考プロセスを明らかに~

セミナー概要

略称
暗黙知の見える化
セミナーNo.
開催日時
2017年10月24日(火)10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
商工情報センター(カメリアプラザ) 9F 研修室
講師
泉特許事務所 代表 弁理士 泉 克文 氏

 特許業界30年のキャリアを持つ「弁理士」であり、特定の優秀社員が持つノウハウ、コツ、強み、教訓、経験といった暗黙知を見える化して組織知に転換する「暗黙知翻訳家」でもある。
 1987年、弁理士試験合格。大阪大学基礎工学部物性物理工学科卒業後、電機メーカーに入社。約4年間、設計・開発業務に従事するもエンジニアとして活躍し続けることに限界を感じ、日本の技術者の「技」を守る弁理士に転身。その後、法律の専門知識の必要性を感じ、早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。主なクライアントの特許率が80%を超え、取引も10年以上続くなど、その誠実な仕事ぶりと実績は他を圧倒している。また、東京都知的財産総合センターにおいて、中小企業の特許等のコンサルティングや助成金審査も延べ300件以上実施。「次回も泉先生の相談を受けたい」というファンも多く、数ヵ月先の相談予約をして帰る経営者もいるほど信頼が厚い。毎年、りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が実施する「中小企業優秀新技術・新製品賞」の専門審査委員としても活躍中。発明者面談や明細書作成を通じて数千件の発明を言語化・図像化してきた経験を活かし、昨今は、発明を権利化するだけでなく、社内に埋もれている知識資産を組織で活用することの重要性を説く。「グローバルに戦っていける中小企業を5年で100社生み出す」という旗印を掲げ、「暗黙知翻訳家」として、熟練者の技術の承継・共有、ナレッジマネジメントによる競争力強化のためのセミナー/コンサルティングにも力を注いでいる。共著に『明細書作成実務講座』(東洋法規出版)がある。
価格
非会員: 49,980円(税込)
会員: 47,250円(税込)
学校関係者: 10,800円(税込)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ★1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
持参物
・ノートパソコン
・デジカメまたはスマホと、PCに接続するを接続するケーブル。
備考
昼食・資料付

講座の内容

受講対象・レベル
技術の承継・共有やナレッジマネジメント等、知識資産の効果的活用に関する問題でお悩みの方
習得できる知識
(1)暗黙知とは具体的にどのようなものであるか
(2)暗黙知はどのようにすれば見える化できるか
(3)組織で行う技術承継や共有、ナレッジマネジメントに対し、暗黙知見える化法をどのように適用すれば、技術承継・共有やナレッジマネジメントで求められている価値ある知識資産を活用できるか
(4)知識資産の共有に関する社員の意識改革、知識資産を見える化する仕組みの社内構築、知識資産の承継・共有による人材早期育成体制の確立は、どうすれば実現できるか
趣旨
 熟練技術者の頭や身体の中に蓄積されてきた暗黙知(経験に基づくカン、コツ、ノウハウ)を、「認知的タスク分析(CTA, Cognitive Task Analysis)」という手法を使って引き出し、「タスク分析表」に整理することで、熟練技術者の暗黙知を承継・共有できるようにする具体的手法をお伝えします。理論的裏付けから具体的手法まで、少し学んで経験すれば現場で使えそうなレベルのお話をします。
 「暗黙知」とは、人が経験を通じて体得した、言葉では伝えられない(伝えにくい)知識や知恵のことです。人は経験を通じて有益な知識・知恵を創造し、蓄積します。また、その知識・知恵を実践するスキルを身につけます。その知識・知恵は、状況認識や意思決定の機会が多く、且つその如何によって成果が大きく変わる仕事ほど、高い価値を持ちます。自社で「タスク分析表」を作れるようになれば、団塊の世代が持つ熟練技術・技能の継承や、日常的な業務の引継、新人教育の効率化などが実現可能です。
 暗黙知を見える化するには、熟練技術者に対するインタビューがすごく重要なことは言うまでもありませんが、特に場面毎にインタビュアーが発する質問の中身が重要です。例えば、
 「その事例で次に進むべき方向を決められた時、あなたにそのような意思決定をさせたのは何でしょうか?」「その時、問題となっていた事項からいったい何を見つけたのですか?そして何を無視したのですか?」「そのようにされた理由は何でしょうか?」「それは、あなただから気づけたのでしょうか?それとも、他の人でもある程度の知識や経験があれば、気づけたと思われますか?」「今のお話からすると、初心者だったら同じようにするのはまず無理だと思いますね。では、どのような知識や経験があれば、あなたと同じようにできるようになると思われますか?」
 このように、場面に応じて的確な質問をして、熟練技術者が日常的に行っている状況認識の手法を聞き出し、さらに、その結果に基づく意思決定の手法とその理由を聞き出すことが極めて重要です。そこに暗黙知が含まれているからですね。
 日本を代表する大企業(NEC)を始め、多くの中小企業やベンチャー企業に対し、暗黙知の塊と言える弁理士業務を30年やってきた弁理士が、そこから得た知識と経験とスキルを活かして、熟練技術者の持つ暗黙知を見える化する手法をお伝えします。
 当日、会場にてお会いできるのを楽しみにしています。
プログラム
1.導入-暗黙知とは何か
 a.二種類の知識-形式知と暗黙知
 b.暗黙知の二つの側面
 c.暗黙知は人の直接経験から生まれる
 d.仕事に含まれる暗黙知-多くは認知的スキル
 e.重要な認知的スキル
  状況認識(情報収集、情報解釈、状況予測)、意思決定(問題明示、選択肢の比較検討
 選択肢の選択と実行、結果の評価)が中心

2.暗黙知見える化を弁理士が始めた経緯
 a.特許明細書作成という仕事で培われたスキル
   ・発明(抽象的アイデア)を言語化・概念化するスキル
   ・発明者から必要情報を引き出す面談スキル
 b.発明の言語化・概念化スキルの暗黙知見える化への転用
 c.インタビュー(面談)スキルの暗黙知見える化への転用

3.暗黙知見える化の全体像
 a.熟練者によるタスク分析表の記入(自問自答による)
   ・分析するタスク(〇〇の設計、〇〇の企画等)を特定
   ・特定したタスクをサブタスクへ分解
   ・各サブタスクの実施中に行っている思考・行動を記入
   ・重要な認知的スキルを含むサブタスクを選択
   ・重要な認知的スキルに必要なカン、コツ、ノウハウを記入
 b.インタビュアーによるタスク分析表の修正・追記
   ・インタビューによりタスク分析表の空白を埋め、不適切部分を修正
 c.インタビュアーによる認知的スキルの抽出・分析
   ・選択したサブタスク中で行った思考プロセスを特定
   ・特定した思考プロセスの詳細を分析
   ・選択したサブタスク中の認知的スキルとカン、コツ、ノウハウを特定
 d.教材の作成
   ・タスク分析表で入手した全データを整理
   ・整理した結果を後継者が理解できる形で表現
   ・表現した内容に基づいて教材(テキスト)を新規作成

4.熟練者の特徴
   ・領域固有性
   ・パターン認識
   ・記憶能力
   ・知覚能力
   ・典型性・特異性・前提と結論の認識能力

5.暗黙知見える化の具体的手法-認知的タスク分析と技能分析
 a.認知的タスク分析(Cognitive Task Analysis、CTA)とは
 b.認知とは-認識・理解・思考
   ・注意、知覚、パターン認識、記憶、判断、意思決定、問題解決、推論等
 c.タスクとは-対象となる技術者の仕事
   ・サブタスクとは-タスクを分解したもの
 d.分析とは-サブタスク中の心的プロセスを分解・整理して言語化・概念化
   ・自問自答とインタビューによる認知スキルの抽出(言語化)
   ・抽出した認知スキルの整理・表現(概念化)
 e.認知的タスク分析の例
   ・熟練者の自問自答により作成したタスク分析表
   ・インタビュアーが修正・追記したタスク分析表
   ・インタビュアーが抽出・分析した認知的スキル
   ・インタビューのコツ
   ・タスク分析表の修正・追記のコツ
   ・事例を用いた演習(Excelを使用)
 f.教材の作成
   ・タスク分析の結果に基づき教材を新規作成
   ・タスク分析の結果に基づき既存教材を修正・追記
   ・事例を用いた演習(PowerPointを使用)
 g.ベースとなった技能分析手法

6.暗黙知見える化の結果の利用-後継者による認知的スキルの体得
 a.座学による研修
   ・熟練技術者本人による指導・解説
 b.後継者による独習(トレーニング)
 
 【質疑応答・名刺交換】

※事例を用いた演習は約2時間を予定しています。
※事情により、当日の講義内容が一部変わることがあります。予めご了承ください。
キーワード
暗黙知,形式知,技能,伝承,ナレッジマネジメント,セミナー,研修,講習

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