UV硬化樹脂の構成成分から硬化プロセス・硬化度評価を基礎から解説いたします。

UV硬化樹脂の硬化プロセスと硬化度評価・解析手法

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セミナー概要
略称
UV硬化
セミナーNo.
181060
開催日時
2018年10月22日(月) 10:30~15:45
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp
開催場所
江東区産業会館 第4展示室
価格
非会員:  50,906円 (本体価格:46,278円)
会員:  48,125円 (本体価格:43,750円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ★1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。

■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
昼食、資料付
講座の内容
受講対象・レベル
・UV硬化関連業務に携わって2~3年の若手技術者や新人の方
・UV硬化プロセスに興味がある方
・分析に関わったことがある方、もしくは開発・製造業務にたずさわって2~3年の若手技術者や新人の方
必要な予備知識
・特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
・高校卒業程度の化学、物理の知識
習得できる知識
【第一部】
無溶剤型UV硬化樹脂をベースとし、機能性フィラーを組み込んだ複合材料の設計に際し、強度アップや機能を最大限に発揮させるため、UV樹脂をはじめとする構成成分の性質や役割、機能を理解し、効率的に活用する技術が習得できます。

【第二部】
・光重合開始剤の種類とその特徴
・適切な光重合開始剤の選定方法

【第三部】
・UV硬化が可能なプロセス
・UV硬化波長の考え方
・テストを行うことによりUV硬化条件の抽出

【第四部】
不具合が発生したときのアプローチおよび、分析装置の原理特徴と分析チャートの見方が習得でき、後には分析結果を自分なりに解釈が出来るようになる。
プログラム

第一部 フィラーを含むUV硬化樹脂の開発と応用
 UV硬化樹脂にフィラーを組み込むことで発現しがちな脆弱性、低硬化性など様々な課題を解決するためにはベースとなるUV樹脂をしっかり設計する必要がある。本講座では30年余りのUV樹脂設計の経験を通して得た様々なUV樹脂の性質や役割、機能を、四方山話やコラムをふんだんに取り入れて具体的にわかりやすく解説する。

1.はじめに
 1-1.モノマーデパートから見たUV樹脂開発の歩み
 1-2.なぜ、いまフィラーを含むUV樹脂が必要か 

2.UV樹脂の構成成分 ~各種構成成分の働き、種類、特長~
 2-1.ベースレジン:ベースが組成物の物性を左右する
 2-2.架橋剤:構造はよく似ていても少しの違いで働きは全く異なってしまう
 2-3.モノマー:希釈剤、ただ薄めるだけではない
 2-4.光重合開始剤:組み合わせで全く変わる硬化性
 2-5.フィラー:無機、カーボン・・・。如何に組み込むか
 2-6.添加剤:添加剤でフィラーは変わる

3.樹脂とフィラーの働き ~樹脂とフィラーの組み合わせ方~
 3-1.樹脂の働き
 3-2.フィラーの働き

4.具体例 ~これまでに開発した機能性複合材料~

5.まとめ


【質疑応答・名刺交換】

 

第二部 光重合開始剤の種類と最適な選定
 光硬化技術は工業的に広く利用されており、その用途は多岐にわたります。光重合開始剤は、光照射による重合を開始させる活性種の生成に寄与するだけでなく、光硬化物の特性にも影響を与えるため、望ましい硬化特性に合わせて選択する必要があります。本公演では、光重合開始剤の種類と代表的な光重合開始剤に関する特徴(吸収特性や反応性)を解説し、硬化条件に応じた光重合開始剤の選定方法について紹介します。


1.主要な光重合開始剤の紹介                                                                        
 1-1 光重合開始剤の用途
 1-2 光重合開始剤の要求特性                                                                        
 1-3 光重合開始剤の種類と特徴

2.光ラジカル重合開始剤の種類と特徴                                                                     
 2-1 単分子開裂型開始剤の光反応機構と特徴                                                                       
 2-2 光増感反応の利用                                                                    
 2-3 分子間電子移動型開始剤の特徴      
                                                                 
3.光カチオン重合開始剤の種類と特徴                                                                        
 3-1 オニウム塩の光反応機構と特徴
 3-2 光増感反応の利用

4.各種硬化条件での選定
 4-1 表面硬化と内部硬化
 4-2 透明・着色組成物の光硬化                                                                        
 4-3 厚膜・薄膜の光硬化  

【質疑応答・名刺交換】

 

第三部 UV照射光源と照射プロセス
UV硬化が可能なプロセスを紹介します。
UV硬化が不可能なプロセスもあることも知っていただきたいために、例を述べます。
UV硬化は、紫外線を当てれば良いという事ではなく、どの様な波長を照射すれば完全硬化を行えるかを説明します。
UV硬化プロセスは、様々な条件があり材料が硬化します。
その材料硬化の検証には、硬化テストが必ず必要となります。
弊社テスティングルームの紹介も兼ねて説明します。

1.UV硬化が可能なプロセス
 1-1.紫外線とは
 1-2.UV硬化用途
 1-3. UV硬化が可能なプロセス
 1-4.UV硬化が不可能なプロセス
 
2.UV硬化プロセス

 2-1.UV硬化に必要な波長
 2-2.UV硬化に悪影響を及ぼす波長
 2-3.UV硬化を完全に終わらせる秘訣
 
3.テストによるUV硬化条件の検証
 3-1.UV硬化条件の定義
 3-2.テスト装置例
 3-3.硬化検証方法
 3-4.弊社テスティングルームのご紹介

【質疑応答・名刺交換】
 

第四部 硬化樹脂の分析と評価方法
UV硬化プロセスおよびその製品時における不良を解明する際に用いる分析手法の原理・特徴の説明とそこで得られた分析結果(チャート)の見方の説明。FT-IR、Ramanを始めとした分光分析法とGC/MS、LC/MS、TOF-SIMSなどの質量分析を中心に、これらを用いた微小異物や微量添加剤の同定などの実例を紹介する。

近年、樹脂の高機能化のために樹脂中にナノ材料を分散する手法が注目されているが、
このナノ材料は分散性が悪く、様々な手法で評価が行われている。
その中でもナノ材料の表面官能基に関する評価ニーズは高く、当社が開発した官能基評価の1手法として注目を浴びているTPD-MS法について、実例を示しながら説明する。


1.はじめに

2.分析法の原理と特徴

 2-1分光分析(FT-IRとRaman)
 2-2質量分析(GC/MSとLC/MS)
 2-3質量分析(TOF-SIMS)

3.各種分析法の事例
 3-1異物分析
 3-2添加剤分析
 3-3ナノ材料の官能基分析

4.まとめ

【質疑応答・名刺交換】

 
スケジュール
10:30~11:30 第一部(講義+Q&A)
11:30~12:15 昼食
12:15~13:15 第二部(講義+Q&A)
13:30~14:30 第三部(講義+Q&A)
14:45~15:45 第四部(講義+Q&A)
キーワード
UV硬化樹脂,紫外線,FT-IR,硬化度,フィラー
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