2019年04月26日(金)
10:30~16:30
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・目的に応じた造粒法の適正な選択
・原料物性の適切な改質技術
・粉粒体の固結に対する改善策
・適正な打錠条件の設定
・打錠障害を防止するためのポイント
・流動層造粒の効率的なスケールアップの進め方
・フィルムコーティングのポイントとスケールアップ技術
粉体食品としては、顆粒商品に調味料、乾燥スープなどが、圧縮成型商品には角砂糖、コンソメキューブなど、そしてコーティングした商品には、チョコレート、ガムなどがある。粉体食品の製造・開発において、「造粒」・「打錠」・「コーティング」技術は重要である。
そこで、本講演では、「造粒」で食品の各種造粒法における製品特性の比較、原料物性の改質、撹拌造粒・流動層造粒・パルス流動層造粒および押出し造粒、それぞれのメカニズムと事例。サプリメントの撹拌および流動層造粒の事例。また、食品粉粒体で問題となる固結とその防止対策および顆粒の粉化について解説する。「打錠」では各種造粒法とその錠剤物性、粉体の圧縮メカニズムと粉体の圧縮成形性評価、食品における直打法で用いる賦形剤と具体的な事例。そして食品の錠剤化で問題となる硬度が高くならない、カケ、キャッピング・スティッキングについて、その改善策を説明する。「コーティング」においては、錠剤のコーティングのポイント、糖衣コーティングとフィルムコーティングのプロセスにおける相違、サプリメントのコーティング事例、さらに造粒(流動層造粒)およびコーティングについてのスケールアップ、最後に食品のDDSとも言える成分放出制御技術についても触れる。
1.顆粒および打錠用顆粒の適切な造粒法
1-1 食品としての造粒の目的
1-2 健康食品の形態(剤形)と剤形を決める要因
1-3 食品の各種造粒法における比較(製品特性、造粒特性など)
1-4 凝集性成分、潮解性の高い成分、油状成分の改質
1-5 造粒の定義と造粒方法
1-6 攪拌造粒、流動層造粒、パルス流動層造粒および押出し造粒、それぞれのメカニズムと事例
1-7 サプリメント(野菜パウダー、大豆ペプチドなど)の撹拌および流動層造粒の事例
1-8 粉末食品(ココア、小麦粉、粉糖など)の流動層造粒プロセスにおける自動化の事例
1-9 乾式造粒のメカニズムと事例(添加剤としてコメデンプン、結晶セルロースなどを用いた)
1-10食品粉体粒子における固結現象とその防止対策および各種造粒法における食品の顆粒強度(粉化率)
1-11 流動層造粒におけるスケールアップとスケールアップでの問題点
2.粉体の圧縮機構および打錠障害とその改善法
2-1 健康食品の品質と安全に関するガイドラインおよび機能性表示食品
2-2 医薬品としての錠剤と食品の錠剤との相違
2-3 造粒法 (流動層造粒、多機能型造粒、加熱転動造粒、高速攪拌造粒、乾式造粒法) と錠剤物性
2-4 直接打錠法のメリットと直接打錠法で最も重要な要因は?
2-5 直接打錠用賦形剤(乳糖グラニュ‐、パーフィラー102)を用いた錠剤化の事例
2-6 サプリメントの錠剤化 の事例(グルコサミン塩酸塩)
2-7 粉体の打錠メカニズムと粉体の圧縮性評価
2-8 打錠で要求される要素(充填性、結合性、離型性)と要因(粉体側および打錠機側)
2-9 打錠障害(キャッピング、スティッキング等)とその改善策
2-10 内部滑沢と外部滑沢法の比較
2-11滑沢剤の混合時間と錠剤強度および滑沢剤の混合時間と展延状態は?
2-12食品の錠剤化における問題点(硬度が高くならない、カケ、キャッピング、スティッキング)
3.コーティング技術とトラブル対策
3-1 コーティングの役割
3-2 錠剤コーティングにおけるポイント(素錠の特性、コーティングにおける濡れと乾燥の制御、コーティングの均一性)
3-3 コーティングのメカニズム(粒子に働く付着:付着力と分離力)
3-4 コーティング基剤の選択(基剤の粘着性評価)
3-5 コーティング装置
3-6 シュガーコーティング(糖衣錠の概要、トラブルとその改善法)
3-7 糖衣コーティングとフィルムコーティングのプロセスにおける相違は?
3-8 フィルムコーティングの事例
3-9 フィルムコーティングのトラブルシューティング
3-10 水系コーティング3大トラブル(ピーリング、ブリッジング、ブラックネス現象)とその対策
3-11 サプリメント(食品)におけるコーティング(潮解性成分の改質、イチョウ葉エキス末含有錠、耐酸性を有するビフィズス菌含有錠の製造)
3-12 フィルムコーティングのスケールアップ
3-13 サプリメントにおける成分放出制御技術(ビタミンCの生体利用率の向上)
【質疑応答・名刺交換】
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