FDA査察の指摘事例300件から見えてくる査察対応のポイントとは?

製造・ラボにおける紙・電子データのデータインテグリティ実務【大阪開催】
~GMP省令改正に対応するためのポイントを解説~

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セミナー概要
略称
データインテグリティ【大阪開催】
セミナーNo.
190615
開催日時
2019年06月06日(木) 10:30~16:30
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
滋慶医療科学大学院大学 9F 視聴覚大講義室
価格
非会員:  50,906円 (本体価格:46,278円)
会員:  48,125円 (本体価格:43,750円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ★1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問

■ 学生価格は、教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。
定員
50名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
昼食・資料付
講座の内容
受講対象・レベル
データインテグリティは組織をあげて対応しなければならない。以下の様な部門の方々にご参加いただきたいと考えている。
 ・QC QA 薬事監査(社内監査、委託先監査)
 ・製造 製造技術 エンジニアリング IT
 ・CMC 製剤研究 分析研究
趣旨
FDA査察にけるデータインテグリティ指摘はQCラボに集中していたが、製造における指摘が目立ち始めてきた。QAの年次品質レビューや供給者監査に対する指摘も散見されるようになってきた。
また、2018年度GMP事例研究会においてGMP省令改正の方向性がPMDAから説明され、データインテグリティ確保のコンセプトが以下の様に示された。
• 文書および記録の完全性確保のための仕組みが必要。つまり
• データインテグリティ確保のための要素を手順書に落とし込む必要がある。
条文として以下の案文が紹介された。
• 文書および記録の完全性を確保するよう手順書を作成すること(図1参照)
対象の手順書には、製品品質の照査、供給者管理、外部委託業者の管理などが含まれている。さらに、昨年末に発出された「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」にコンピュータ化システムの要件が記載されるにいたった。

一方、規制当局や業界団体によるデータインテグリティのガイダンスを読んだだけでは、現場に必要とされるデータインテグリティの実務対応レベルや各手順書に落とし込むべき要件を把握するのは難しい。本講座では、FDA査察300件におよぶデータインテグリティ指摘から学び取った実務対応方法、すなわち各手順書に落とし込むべき要件を査察指摘事例に基づき解説する。

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(手順書)
第十一条  製造業者等は、製造所ごとに、次に掲げる手順に関する文書
     (以下「手順書」という)を作成し、これを保管しなければならない。
 一 衛生管理に関する手順
 二 製造工程、製造設備及び資材並びに製品等の管理に関する手順
 三 試験検査設備及び検体等の管理、その他適切な試験検査の実施に関する手順
 四 製品品質の照査に関する手順
 五 安定性モニタリングに関する手順
 六 原料等の供給者管理に関する手順
 七 外部委託業者の管理に関する手順
 八 製造所からの出荷の管理に関する手順
 九~十七 <略>
2 製造業者等は、文書及び記録の完全性を確保するよう、第一項の手順書を作成すること。

補足:従来の「基準書」は「手順書」の一つとなった
────────────────────────────────────────────────────────────
             図1 第十一条(手順書)の条文案
プログラム

■本講座の流れ:
 ・データインテグリティの基礎
 ・FDA査察指摘の紹介
 ・ラボにおける指摘
 ・製造における指摘
 ・年次品質レビュー/QAにおける指摘
 ・供給者監査に関する指摘
 ・PMDAの指摘動向
 ・各極ガイダンスのポイント紹介
 ・実務対応の解説
 ・コンピュータ化システム(ラボ)
 ・紙記録(ラボ、製造共通)
 ・製造装置と検査装置
また、ERES(電子記録、電子署名)およびCSV(コンピュータ化システムバリデーション)の基礎から説明するので、コンピュータに馴染みがなかった方にも十分理解していただける。

■講演内容
 1.データインテグリティとは
 2.ERES対応の基礎
 3.CSV対応の基礎
 4.データインテグリティ用語
 5.FDAの査察指摘
  ・国内における指摘
  ・ラボにおける指摘
  ・製造における指摘
  ・年次品質レビュー/QAにおける指摘
  ・供給者監査に関する指摘
 6.MHRAガイダンスの要旨
 7.FDAガイダンスの要旨
 8.PIC/S査察官むけガイダンスの要旨
 9.PMDAのデータインテグリティ指摘動向
 10.FDA指摘トップ10
 11.ハイレベルポリシーの例
 12.実務対応
  ・コンピュータ化システム(ラボ主体)
  ・紙記録(ラボ、製造共通)
  ・製造装置と検査装置
 13.今すぐ行うべきこと/行えること
 14.良くある質問
 15.質疑応答


■良くある質問
 以下をはじめとする質問、および事前に提出いただいた質問にお答えする。
 Q.監査証跡の定期的レビュ-をどのようなタイミングで行えばよいのか?
 Q.監査証跡の定期的レビュ-をどのような方法で行えばよいのか?
 Q.監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか?
 Q.監査証跡機能がないと査察で指摘されるのか?
 Q.監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか? 
 Q.試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか?
 Q.HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか?
 Q.データインテグリティはどのように査察されるのか?
 Q.工程内検査のインテグリティは査察されるのか?
 Q.個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か?
 Q.電子生データはどのように管理・運用すればよいのか?
 Q.スタンドアロン機器のデータインテグリティ対応はどの程度必要か?
 Q.ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか?
 Q.FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か?
 Q.治験薬における対応はどの程度必要か?
 Q.リスク対応はどのように行えばよいのか?
 Q.OOS処理の査察指摘はどのようにすれば回避できるのか?
 Q.LIMS導入はデータインテグリティ対応となるか?
 Q.Empower 3等のCDS導入はデータインテグリティ対応となるか?
 Q.バックアップの定期的リストアテストは必要か?
 Q.ALCOAをベースにGAPチェックリストを作ろうとしたが難しい?
 Q.試験実施者に解析メソッド作成・変更の権限を与えて良いか?
 Q.同じ分析装置にGMP試験とGMP適用外の試験を混在させてよいか?
 Q.電子記録バックアップの隔離保管は必要か?
 Q.システム管理を行うIT職員にGMP教育は必要か?
 Q.OSへの共通IDログインは許容されないのか?
 Q.スプレッドシートのデータインテグリティ留意点は?
 Q.LIMSやSDMSへデータを吸い上げたら分析機器のデータを削除してよいか?
 Q.査察においてポリシーの有無を聞かれたが、何を規定すればよいか?

■別冊付録
各極データインテグリティガイダンスの邦訳や解説資料を電子ファイルにてご提供する。講演では説明しきれなかった詳細を習得していただける。
 1)データインテグリティ入門    19ページ
 2)HPLC試し打ち指摘とその対応    3ページ
 3)MHRAガイダンス(GMP) 意訳(対訳)    28ページ
 4)WHOガイダンス・ドラフト 要旨訳    11ページ
 5)FDAガイダンス・ドラフト 意訳(対訳)    32ページ
 6)FDAガイダンス・ドラフト 解説    27ページ
 7)PIC/Sガイダンス・ドラフト 要旨と解説    42ページ
 8)データインテグリティの是正 FDA WLの常とう句    9ページ
 9)WHOガイダンス Appendix 1 邦訳    28ページ
 10)MHRAガイダンス(GXP)対訳と補足

■付録CD
 データインテグリティの詳細資料、Part 11、Annex 11、CSV関連の解説や邦訳など、160ファイル余を収載したCDをテキストと共にご提供する。

■質疑応答■
 データインテグリティのみならず、CSVやERESなど日常の業務において困っていることや疑問などにお答えします。事前質問は大歓迎ですが、準備の都合上、可能であれば2週間前までにご提出いただけると助かります。

名刺交換可

キーワード
データインテグリティ,FDA,査察,ウォーニングレター,483,PIC/S,MHRA,WH
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