2021年04月20日(火)
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・精密電機・機械工業分野の技術者
・幾何公差の図示の経験があまりない方
・「サイズ公差」が初耳の方
・JIS B 0001 機械製図(2019年版が最新)による図面は描けることが前提です。
・現行JISによるサイズ公差と幾何公差との使い分けおよびその指示法が習得できる。
国際標準化機構(ISO)のGPS(製品の幾何特性仕様)に関する規格開発は活発で,多くのISO規格が更新あるいは制定されている。一方,JISにも幾何公差を規定するものはあるが,多くが1990~2000年前後に制定・改定されたままの状態であり,規定内容の差が目立つ状態である。最近,その状況を少しでも解決すべく,優先順位をつけて重要なISO/GPS規格を対象にJIS化する活動も活発になっている。
この状況において,ISO/GPS規格の基本的方針を説明した上で,最近規定された“サイズ形体”だけに適用する“サイズ公差”の指示法の概要を述べる。その中で,従来の“寸法公差”を“サイズ公差”に用語変更した経緯も説明し,寸法の概念を改めて考えるきっかけを与えたい。
さらに,幾何偏差(真直度・円筒度などの形状偏差,平行度・傾斜度などの姿勢偏差,位置度,対称度などの位置偏差および振れ偏差)を規制するための幾何公差の指示法の概要を述べ,単純な指示例の解釈を説明する。
1 ISO/TC10およびISO/TC213が取り扱う規格
2 経産省のJIS化の方針
3 JISハンドブック製図
4 GPS規格の必要性
5 図示(寸法の公差の指示)の解釈があいまいになる例
6 サイズ(サイズ形体の大きさ)にはサイズ公差と距離・位置には幾何公差
7 JIS B 0420-1 寸法の公差表示方式-長さに関わるサイズ
8 普通(寸法)公差 JIS B 0405
9 形体および幾何偏差
9-1 形状偏差(真直度・平面度・真円度・円筒度・線の輪郭度・面の輪郭度)
9-2 姿勢偏差(平行度・直角度・傾斜度・線の輪郭度・面の輪郭度)
9-3 位置偏差(位置度・同心度・同軸度・対称度・線の輪郭度・面の輪郭度)
9-4 振れ偏差(円周振れ・全振れ)
10 幾何公差
10-1 TED
10-2 データム
10-3 データムターゲット
10-4 特性記号
10-5 公差記入枠
10-6 公差域
11 寸法の公差(サイズ公差)と幾何公差との使い分け
11-1 包絡の条件
11-2 最大実体公差方式
11-3 機能ゲージ
11-4 その他
12 普通(幾何公差)JIS B 0419
13 単純な図示事例
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