インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス 第2回
~バイオミメティクス研究および製品開発の動向と今後の展望~

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セミナー概要
略称
バイオミメティクス第2回
セミナーNo.
cmc160202
開催日時
2016年02月19日(金) 10:00~17:10
主催
(株)シーエムシー・リサーチ
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
価格
非会員:  40,741円 (本体価格:37,037円)
会員:  40,741円 (本体価格:37,037円)
学生:  40,741円 (本体価格:37,037円)
価格関連備考
40,000円(税込) ※資料代・昼食代含
講座の内容
趣旨
技術開発におけるバイオミメティクスは、古くて新しいテーマである。人間は鳥に憧れ飛行機などを開発し(機械系)、絹糸を模倣してナイロンなどの合成繊維が生まれた。酵素を模倣した触媒開発、葉緑素を模倣しての人工光合成など以前より取り組まれているテーマでもある(分子系)。近年バイオミメティクスが改めて注目を浴びている。これは、生物を観察するための各種カメラや顕微鏡など観察のための機器や計測・分析技術などの進歩により生物の機能に関する研究が進み、そのうえでナノテクノロジーなど、模倣を実現するための「製造」技術が進歩しているためと思われる。
 当該企画では、文部科学省科学研究費新学術領域「生物多様性を規範とする革新的材料技術」の領域代表で、高分子学会「バイオミメティクス研究会」運営委員長である千歳科学技術大学 教授 下村政嗣先生のご監修の基、バイオミメティクスのそれぞれのステップ~見る・測る・作る~で使用される具体的な機器類とその使い方およびそれらを用いての研究結果、開発成果を、具体的な事例をもとに、4回のセミナーと書籍で解説する。セミナー第1回「見る」は、具体的な研究成果とそれに用いた観察手法や機器を紹介する。紹介する観察手法・機器類はハイスピードカメラ、SEMおよびTEM、マイクロフォーカスX線CTである。セミナーでは特にビジュアルな情報を重視したわかりやすい解説をお願いしている。セミナー第2回「測る」では、トライボロジー計測、超音波・エコー、イメージング質量顕微鏡、センサーなど各種分析・計測機器を用いた研究事例を、第3回「作る」では、観察・計測結果を活かして生物模倣をした各種製造方法を紹介する。本企画ではさらに第4回セミナーで、代表的な研究成果・開発成果を紹介すると共に、海外動向、特許および国際規格の状況を紹介し、今後の展望を論ずる。さらに、セミナーの内容を補ってセミナー4回シリーズ終了後に書籍を発行予定である。
プログラム

<1>はじめに ~バイオミメティクス研究の概要~

10:00~10:10

1. バイオミメティクス研究の意義と課題
2. 「見る」「測る」「作る」の意味と意義
3. なぜ、インスツルメンテーションが重要か(今回の企画の意義)
 

<2>表面化学修飾を中心とした表面改質技術の開発とそのトライボロジー特性への効果の調査

10:10~11:00

1. 表面化学修飾の手法(溶液法と気相法、表面グラフト)
2. 表面の濡れと摩擦
3. 表面性測定機によるマクロトライボロジー測定
4. 走査プローブ顕微鏡によるミクロトライボロジー測定
 

<3>昆虫体表面の摩擦力測定~微細構造と摩擦力の関係~

11:10~12:00

1. 自然界における微細構造による摩擦制御表面の紹介
2. 原子間力顕微鏡を用いた昆虫体表面の微小領域の摩擦力測定
3. 摩擦摩耗試験機を用いた昆虫体表面の摩擦力測定
4. まとめ
 

<4>ハイドロゲル人工軟骨の摩擦・摩耗

13:10~14:00

ハイドロゲル人工軟骨は、超高分子量ポリエチレンやコバルトクロム合金のような既存の人工関節材料とは異なり、関節軟骨に構造や機能が類似しているため、生体に優しい次世代の人工関節材料として期待されています。
本講演では、ハイドロゲル人工軟骨の物性を評価するためのいくつかの手法についてご説明すると同時に、性能向上への取り組みをご紹介したいと思います。
 

<5>コウモリやイルカのエコロケーション・メカニズムとその応用技術

14:10~15:00

1. エコーロケーションとそのメカニズム
2. 空中での応用例「小物体検知システム」
3. 水中での応用例「広帯域魚群探知システム」
4. まとめ
 

<6>イメージング質量顕微鏡の高空間分解能分析

15:10~16:00

1. イメージング質量顕微鏡とは
2. 生体薄切試料を観察し、モノの分布を明らかにした「事例紹介」
3. 高空間分解能を実現する前処理技術
4. まとめ
 

<7>植物の防御システムを活性化する昆虫由来エリシエーターとその応用

16:10~17:00

1. 昆虫の食害で誘導される植物の抵抗性
2. チョウ目幼虫の食害でダイズに誘導される反応
3. 化学的?物理的?
4. まとめ


おわりに ~本日のまとめ~
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