炭素繊維強化プラスチック材料のリサイクル技術最前線

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セミナー概要
略称
炭素繊維強化
セミナーNo.
cmc160503
開催日時
2016年05月20日(金) 13:00~16:50
主催
(株)シーエムシー・リサーチ
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
価格
非会員:  40,741円 (本体価格:37,037円)
会員:  40,741円 (本体価格:37,037円)
学生:  40,741円 (本体価格:37,037円)
価格関連備考
1名につき 40,000円(税込) ※ 資料代含
講座の内容
趣旨
 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、高強度で軽量な特性を生かし、需要が急速に伸びている。特に航空機と自動車分野では、製品の剛性や強度を保ちながら軽量化が可能になることから、燃費効率を高めることにつながり、CFRPへの期待が大きい。
 しかし、さらなる普及を目指すには高い価格がネックになっている。炭素繊維の1キログラム当たりの値段は現在、2,000円前後とされ、鉄の20倍程度にもなるため、自動車分野などでは、ふんだんに使いたくても使えない状況にある。そのため炭素繊維メーカーでは生産効率の向上によるコストダウンに加え、リサイクルの促進も重要テーマとなっている。
 そこで本セミナーでは、まだまだ実用化に向けて課題が多いCFRPリサイクル技術に関してコスト的にも自立できるビジネスモデルの提案と実際のリサイクル研究・実用化事例を解説する。
プログラム

第1部 炭素繊維フィーバと割り切りの再生炭素繊維活用

【13:00~14:10】
学のみならず、産・公設試で炭素繊維を用いた複合材料(CFRP)に関わる研究・開発が進められている。はじめに、これらの状況を紹介する。CFRPが我が国で使われれば使われる程、製品の廃棄時のみならず製造時にも多くの廃棄CFRP、CF廃材が生じる。省資源,エネルギーの観点からこれらを資源として新たな活用法を見出す必要性は高い。廃棄CFRPから再生炭素繊維を取り出す試みは数多くなされている。補助金も注ぎ込まれている。加えて、その活用法についても検討されている。しかし、実用的なシステムは存在しない。それは、廃棄CFRP ⇒ 資源、低価格、性能の高い再生炭素繊維の取り出しなど、一面的な研究しかなされなかったからである。そこで、ここではCF、準CFRPおよびCFRP廃材を経済的にも自立できるビジネスモデルを念頭に、それを支える技術およびモデルの概念を説明する。

第2部 省エネ型熱分解法による長繊維リサイクル炭素繊維回収技術

【14:10~15:20】
近年自動車や航空機への利用が拡大されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、再生が難しく埋め立て処分されているのが現状である。炭素繊維リサイクル技術の開発、確立が急務であり、国内外でさまざまな取り組みが行われている。ここで紹介する当社の二段熱分解法は、CFRP中の樹脂成分を炭素繊維回収のエネルギー源として徹底活用し、長繊維のまま省エネルギー性に優れた炭素繊維を回収する熱分解プロセスであり、その処理能力は1ton/日の見通しを得ている。また、当技術の汎用性と優位性、事業化における課題についても触れる。

第3部 超臨界・亜臨界流体を用いるCFPRのリサイクル

【15:40~16:50】
CFRPはマトリックス樹脂に熱硬化性樹脂を用いるケースが多く、リサイクルが難しい複合材料の一つである。ここでは超臨界・亜臨界流体を用いてCFRP中の樹脂を分解し、炭素繊維を回収するCFRPのリサイクル技術について紹介する。
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