1. はじめに
「日本の自動車部品メーカーの強みと弱みは何か?」<グループディスカッション>
2. 日本の自動車部品メーカーの強みと弱み
(1) 日本の自動車部品メーカーの『強み』と『弱み』
(2) してはならない思考と展開
- 他社と同じ事業・製品を追いかける
- 失敗のないような容易なテーマを選択
3. 自動車部品メーカーが直面する機会と脅威とそこへの対処の方向性
(1) モビリティ革命
- モビリティ分野で起きつつあること
乗用車・タクシー分野/運輸分野/その他分野
- モビリティ市場の劇的変化と成長
- 移動・輸送の制約解消による6レス(*)モビリティの実現
*:コストレス、ライムレス、リスクレス、ドライブレス、シームレス、ストレスレス
- 広範に亘る新たな様々な価値の創出
- モビリティ需要の劇的拡大
(2) 内燃機関車両の減少とEVの台頭
- 一部の自動車メーカーでは.
- 世界の現実 – 環境問題の企業へのインパクトの大きさとスピード
- モビリティ革命のEV化へのインパクト
- EV vs. 燃料電池車(β vs. VHS戦争のアナロジー)
- 自動車部品メーカーへの意味
(3) 新たなプレーヤーの出現
- 他業界からの新たなプレーヤーの参入とそのポジション
- スマートフォンのインパクトのアナロジー
- 自動車部品メーカーもインサイダーになる!
- 金鉱堀りではなく、ジーンズメーカーになる!
(4) 自動車部品メーカーが直面する機会と脅威への対処の方向性
4. 自動車部品メーカーが持たなければならない基本姿勢と視野
(1) 前向きな思考
- 否定的思考を考えがち
- ある自動車部品メーカーの例
- 解決策を考える
- 新しい思考を妨げる3つの要素
- 現状に基づく固定的思考の存在を強く意識(ダイソンの例)
(2) 顧客ではなく広義の市場を見る
- 「市場」の共通的なニーズを捉える!(イノベーションのジレンマ)
- 『広義の市場』の構成者
(3) 金鉱堀りではなくジーンズメーカーになる
5. 自動車部品メーカーの5つの戦略オプション
(1) 自動車部品メーカーの5つの戦略オプション
(2) なぜ市場:新分野 × 技術:新分野を狙うべきではないのか
(3) 自社の強みを広く定義して展開戦略を考える
6. 戦略オプション1:残存価値徹底追求戦略
(1) 残存価値追求戦略とは?
(2) なぜ残存価値追求戦略が成り立つのか?
(3) 残存価値追求戦略の例 – マツダ/ナガオカ/蒸気タービンメーカー
(4) 当該戦略追求で注意すべきこと
7. 戦略オプション2:既存市場での徹底した「価値づくり」戦略
(1) 自社の提供物の本質 – 顧客価値
(2) ドリルメーカーは顧客に何を売っているのか?
(3) 顧客はQCDだけで買うのでは決してない
(4) 顧客価値拡大モデル:
VACESシマノの自転車部品/日東電工の偏光板/東洋電機のパンタグラフ
/3Mの自動車内装用ファスナー/コマツの無人ダンプトラック
/パナソニックのEV開発支援ソフトウェア/日本ペイントの塗装システムの例
8. 戦略オプション3:変化するモビリティ市場での新価値創出機会追求戦略
(1) 自動車部品メーカーにとっての新たな製品供給機会
(2) 6レス移動・輸送向け車輌・設備・機器の整備
- ラスト10メーターの機器・設備
- モノだけでなく人も
- 建物の構造・設備の大きな変化
- 車両を固定設備としても利用
(3) 移動・輸送時間の有効利用
- 自宅・家庭内の活動の車載化
- オフィス(事務)の活動の車載化
- 産業・公共サービスの各機能の活動の車載化
- 発生する製品・サービス需要
・車両サイド/家庭サイド/オフィスサイド/訪問先サイド/目的地サイド/センターサイド
(4) スパークによる新価値創出
- A地点とB地点が隣接することにより起こるスパーク
- 移動・輸送を妨げるもの(stickiness)
- 従来移動させなかった設備・機器を移動させる
- 従来人間がやっていた作業を設備・機器で代替させ、その設備・機器を移動させる
- 適用分野生産、アフターサービス、設備メンテナンス、社会・環境監視等
(5) 6レス移動・輸送インフラの整備・構築 – 車両ステ
9. 戦略オプション4:コア技術を核とした他分野展開戦略
(1) 自社技術を活用しての製品・事業アイデア創出ニーズの存在
(2) 自社技術を他用途に展開した例
(3) 自社技術の用途を探すことの難しさ
(4) 自社技術で実現できる機能を明らかにする
(5) コア技術戦略技術機能展開図のイメージ
(6) 技術機能展開のフレームワーク
10. 戦略オプション5:部品・製品の生産・設計受託事業展開戦略
(1) 分業・専門化の進展(EMSやODM等)
(2) メカトロへの展開:沖電気の例
(3) 自動車部品メーカーの得意分野の自動車部品以外への展開
(4) 『バリューチェーン上の機能』を売る:下請けではない!
(5) 顧客のバリューチェーンのシームレス化を実現している例
11. 事業展開における武器としてのオープンイノベーション
(1) オープンイノベーションの発端
(2) オープンイノベーションの現状
(3) オープンイノベーションにおける獲得物
12. 最後に
(1) 新しい製品アイデアは拒否されるものという教訓を心に刻む
(2) 人間の欲望はとどまる所を知らない