2020年12月02日(水)
10:30~16:30
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・第一原理計算とはどういうものかを知りたい方
・第一原理計算で出来ることは何かを知りたい方
・第一原理計算あるいは物質科学系の科学技術計算ソフトウェアの導入を検討している方
・スパコンやPCクラスタなどの高性能計算機を利用あるいは導入を考えている方
・第一原理計算の概要とそれを学ぶための情報
・いくつもある第一原理計算ソフトウェアの特徴と違い
・その他の物質科学系の科学技術計算ソフトウェアに関する概要
・計算科学を導入する場合に考えるべき事項
・科学技術計算ソフトウェアを利用するための計算機の導入や利用についての情報
第一原理計算は、量子力学に基づいた原子、分子レベルの挙動を高い精度で再現できるツールとして、近年導入を検討される企業が増えてきている。2000年以降それらのソフトウェアのパッケージ化が進み、有償無償の多くのものが入手可能になっているが、その違いが分からないまま使われている事例を見かける。ユーザーフレンドリなGUIも開発が進み、マウスだけの操作でもかなりのことが出来るようになってきてものもあるが、それゆえに中身を詳しく知らなくても結果が出てくるため、かえってその結果の正しさを判断する力がないと間違った結果を信じてしまう可能性もある。正しく使用するために、実際に使うための準備や手順、それを正しく使うための知識などについて、実際にやる内容を中心に説明する。導入を決めた場合にでも、実行するための計算機が必要で、その管理運営にはどのようなことがあるのかも紹介する。また、京コンピュータが大きく注目されたが、これを使えば何でもできるという過剰な期待を持つ人も多い。計算科学、その中での第一原理計算の位置づけを理解し、何が出来るのか、何ができないのか、どう利用するのが良いのかといったことについて紹介する。
1. 物質科学・材料科学におけるシミュレーション
1.1 物質科学・材料科学におけるシミュレーションの種類
1.2 第一原理計算の概要
1.3 いくつかの応用事例
1.4 シミュレーションは日本が生き残るための必須事項
~ ICTスキルの向上、人間は同じことを繰り返すと間違える!~
2. 密度汎関数理論に基づいた第一原理計算
2.1 簡単な理論的背景
2.2 計算手法の種類と特徴
~ 一つの方法で全てのことが出来るのではない!~
2.3 実際の第一原理計算ソフトウェアとはどういうものか
~ ソースコードから入手方法まで ~
2.4 具体的計算の手順
~ 入力ファイルから出力ファイルの中身について
2.5 第一原理計算実施の注意点
~“ちゃんと”計算しないと意味がない!~
3. 第一原理計算を実施する環境整備
~ ソフトウェア、PC クラスタからスパコンまで ~
3.1 どんな計算機を用意すべきか
~ スパコンを使えば何でも出来るのではない!~
3.2 現在の計算機の動向
~ スパコンランキングの正しい見方 ~
3.3 外部計算機の利用の仕方
3.4 第一原理計算ソフトウェアのインストール
3.5 実際に導入する場合のアドバイス
4. 第一原理計算を社内に導入すべきか?
4.1 第一原理計算は社内の研究に必要か?
4.2 どんなソフトウェアを選ぶべきか?
~ 有名ソフトが必ずしも良いのではない!~
4.3 誰がやるのか?どうやって学べばよいのか?
4.4 アカデミアと共同研究をする時のポイント
4.5 実りある成果を得るために。
~ 餅屋は餅屋に任せつつ、修行もする!?~
時間によって第一原理計算の簡単な実演