2014年05月22日(木)
10:30~16:30
2014年05月23日(金)
10:00~16:00
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp
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非会員:
77,000円
(本体価格:70,000円)
会員:
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学生:
77,000円
(本体価格:70,000円)
会員受講料 71,820円(税込)
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の37,800円)】
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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
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※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
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※他の割引は併用できません。
講演タイトルである「知ってるつもりの カーボンブラック」は、月刊「ポリファイル」誌(大成社刊)に2006年4月~2007年3月に亘り掲載された技術連載の総合タイトルでもあります。連載では、それまで常識と考えられていたカーボンブラックに関する情報が、如何に不正確で、如何に偏っているのかについても紙幅を割き、正しいカーボンブラックの理解の一助となる解説を継続的に加えました。刊行とほぼ同時に、予想をはるかに超えた反響等が読者から寄せられました。その連載から7年余の月日が流れ、再び「カーボンブラック販売向上のためだけの独善的な理屈」や「現場では再現不可能な浅薄な理論もどき」がうごめき始めています。不幸なことに、それらを信じてしまったことで、自らを袋小路に追いやる技術者も少なくないようです。
そこでカーボンブラックの “正確な基本認識” と、今まで語られることの少なかった “能力と可能性”を中心軸に据えたプログラムを編成いたしました。さまざまな技術領域におけるカーボンブラックの特徴的な振舞いを理解する事こそ、自身の分野における新たな技術の獲得と発想の素になります。あなたが「ポリファイル」の連載愛読者であったとしても、カーボンブラックを扱って何十年のベテランであったとしても、初めて接する事柄の多さに新鮮な体験をされる時間になることを、講義の中心的な目的としています。
≪1日目(基礎編)≫
第1講 基礎講座 「構造と基本的性質 そして可能性」
1.1 先ずは教養 次に製法
○ 唐代に生まれた「すす」の歴史
○ 製造法解説と付随する特徴
○ マーケテイング対象としての位置付け
1.2 分子レベルの構造を探る
○ 誰も分からないカーボンブラックの生成過程
○ 炭 ・ 黒鉛 ・ カーボンブラックの違いを電子論で説く
○ 多彩な表面 ・ 多様な特性
1.3 形と性質を理解する
○ 今では遺物 “一次粒子径論” と付和雷同の土壌
○ ストラクチャーをふたつに分類する意味
○ 数ある属性から必要なものを見極める視点
第2講 物性講座 「高分子組成物特性制御のための配合設計技術」
2.1 現場で揺らぐ選定指針
○「カーボンブラック分類表」追随の落とし穴
○ 何を基準に選択すれば良いのか
○ 混練技術で変化する配合特性
2.2 配合材料としての多彩な資質
○ 表面官能基とポリマーの相互作用
○ 耐摩耗 ・ 耐光 ・ 動的粘弾性の設計論
○ ラジカル捕捉能と耐熱性向上効果
□質疑応答 ~第1講 & 第2講~ 名刺交換□
≪2日目(応用編)≫
第3講 導電講座 「導電機構と導電性安定化の理論と技術」
3.1 組成物における電気導通のメカニズム
○ π電子とσ電子が教える分散と濡れの差
○ 実像・虚像「導電性カーボンブラックの怪」
○ 導電性ゴムを伸ばして測って分かること
3.2 導電性安定化の鍵 “ 界面歪の緩和 ”
○ 逆転発想の材料「カプセル化黒鉛」が示すπ電子の本質
○ 半導電性安定化に不可欠な混練技術と計測技術
○ 高導電 ・ 静電気放散 ・ 電磁波シールドの配合定石
第4講 着色分散講座 「塗料・インク・ペーストの分散と界面化学」
4.1 自在に操る黒色の科学
○ インク用カーボンブラックの特徴的性質
○ 底色研究 : 「青味の黒」「赤味の黒」の制御と光学
○ 属性から考えるビヒクルとの相性
4.2 均一分散の論理と技術
○ 分散剤とカップリング剤の原理と限界
○ 墨液に学ぶ、コロイド化学と界面電位の挙動
○ 混練と溶解工程における技術のポイント
□質疑応答 ~第3講 & 第4講~ 名刺交換□