最新!蛍光体/希土類の材料・技術・市場動向

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セミナー概要
略称
発光材1
セミナーNo.
st150806
開催日時
2015年08月26日(水) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 5階 第4講習室
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  52,250円 (本体価格:47,500円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
54,000円 ( 会員受講料 51,300円 )
定価:本体50,000円+税4,000円
会員:本体47,500円+税3,800円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の27,000円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料・昼食付
講座の内容
プログラム

第1部 LED用蛍光体の新材料、最新合成技術とマーケティング ~合成技術からビジネスまで~

2014年10月7日に青色LEDの開発で、赤崎勇教授、天野浩教授、中村修二教授の三氏がノーベル物理学賞を受賞し、日本中の関心を集めている。青色LEDの最も重要な用途は白色LEDの光源であり、受賞理由にも記されている。そのため、白色LED用蛍光体はバブルとも言うべき注目材料となっているが、その市場そして開発動向は従来の蛍光体とは大きく異なっている。 しかし、長き泰平の世に慣らされてしまった日本の蛍光体研究は、新しい蛍光体の開発において様々な混乱を来している。励起源が異なると蛍光体の設計思想は全く異なるにもかかわらず、旧来の伝説的な研究仮説が開発現場にまかり通っている。
本講演では、LED用蛍光体の開発における現状での問題点、それを解決するための技術動向および今後の展望について各メーカの実用材料および窒化物、フッ化物、硫化物蛍光体などの新規蛍光体も具体的に解説する。内容としては、輝度向上への多くの研究者の取り組み、そして経営上最も重要である現在および将来の蛍光体産業の市場成長性についてもふれる。 

1.蛍光体合成の基本と分子設計 
 1.1 蛍光体の歴史 「Phosphor」の語源は悪魔  
 1.2 蛍光体における発光スペクトルの形 なぜフッ化物蛍光体とMn4+の組み合わせが注目されているか?
 1.3 Mn4+酸化物蛍光体は植物工場と太陽電池で利用する
 1.4 希土類発光の特徴 なぜLED用蛍光体の母体はケイ酸塩と窒化物で、
   発光イオンはEu2+とCe3+ばかりなのか? 実はこれらの結晶構造には共通する特徴があった  
 1.5 バンド理論に基づく新しい熱消光理論、次世代レーザー励起用蛍光体で重要な考え方  
 1.6 Eu2+やCe3+を青色励起で黄色、赤色に発光させるために必要な分子設計とその実例
 1.7 窒化物蛍光体の時代は終わるのか?
 1.8 新しい合成法の長所と問題 
  1.8.1 水溶性シリコン化合物を用いた溶液法  
  1.8.2 一酸化ケイ素を用いた気相法および固相法の将来性 単結晶コンビナトリアルの可能性  
  1.8.3 数秒で完了するメルト合成により得られる新規蛍光体群  
  1.8.4 窒化物の合成法 量産における最も重要なノウハウは?(反応容器、ガス、原材料の影響)  

2.実用LED用蛍光体の長所と欠点
 2.1 黄色 (Y,Gd) 3 (Al,Ga) 5O12:Ce (日亜化学) 特許切れ以降はどうなるか?
 2.2 黄色 (Ba,Sr) 2SiO4:Eu (豊田合成) Baリッチの緑はリモートフォスファーで生き返るか?
 2.3 黄色α-Caサイアロン:Eu 赤みの強い発光色を活用する用途は?
 2.4 赤色 Sr2Si5N8:Eu カズンに匹敵する優れた蛍光特性だが劣化問題とその解決法
 2.5 赤色 (Ca,Sr) AlSiN3:Eu 合金法でリモートフォスファーに対する対応ができるかどうかは不透明
 2.6 緑色β-サイアロン:Eu 思ったほど色と効率が良くないのに使われる理由と内製化によるビジネスの難しさ
 2.7 緑色Ca3Sc2Si3O12:Ce ガーネット構造はパンドラの箱
 2.8 緑色CaSc2O4:Ce 強力なライバルのLuAG
 2.9 黄色Li2SrSiO4:Eu 新しい黄色蛍光体のビジネス的な問題点
 2.10 黄色La3Si6N11:Ce 最近動きのある黄色蛍光体のYAGとの違いは?
 2.11 その他の蛍光体
  2.11.1 東北大学の青色励起可能な赤色蛍光体とは? その組成となぜ今まで見つからなかったか?
  2.11.2 北海道大学の耐熱性有機蛍光体とは? 無機蛍光体の100倍の明るさは本当?
  2.11.3 レンゴーのガイアフォトン (銀発光ゼオライト) とは?
  2.11.4 宇部興産のMelt Growth Composite蛍光体ゼブライトとは?
  2.11.5 小糸のクルムス蛍光体とは?

3.LED用蛍光体のビジネス状況
 3.1 1kg何十万円以上の高価なLED用蛍光体がビッグビジネスにならない理由とマーケットの見積もり
 3.2 世界における蛍光体企業
  3.2.1 日亜化学 蛍光体分野の大巨人の向かう方向
  3.2.2 三菱化学 LED用蛍光体に特化も、最終的な狙いは自社製固体照明へのシフト
  3.2.3 東京化学研究所 ランプ用蛍光体で培った高い開発力
  3.2.4 根本特殊化学 中国での強い基盤
  3.2.5 電気化学工業 窒化物材料での豊富なノウハウ
  3.2.6 Daejoo Electronic Materials (韓国) 高い開発能力を持つ新しい参入メーカー
  3.2.7 LWB シリケート蛍光体の老舗
  3.2.8 Intematix 特許紛争での苦しみ
  3.2.9 北京有色金属研究総院 強い基礎科学のバックグラウンド
  3.2.10 北京宇極科技発展有限会社 中国での主軸になるか?
  3.2.11 あまり知られていない台湾メーカー
  3.2.12 その他
 3.3 世界の蛍光体研究者

  □質疑応答・名刺交換□

≪得られる知識≫
・実用LED用蛍光体の長所と欠点
・LED照明用蛍光体の技術開発動向・市場動向
・蛍光体の分子設計の概念と実際
 

第2部 最新!希土類を取り巻く産業情勢 ~新技術・応用・需給動向~

蛍光体材料としても用いられている希土類の産業情勢や需給状況と課題、さらに注目されている新しい希土類の応用研究について概説する。また、希土類の安定供給確保対策として注目されているリサイクル技術や海底資源探索の最新の研究成果についても紹介する。

1.希土類の特性・機能・用途

2.中国の政策動向の変遷

3.希土類危機とその後:希土類の需要推移と課題

4.希土類業界の業況:研磨剤・コンデンサ・磁石・触媒・蛍光体・二次電池

5.希土類の安定供給確保対策

6.国内で注目されている新しい希土類の研究 


  □質疑応答・名刺交換□
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