★ 有機・無機ハイブリッド、フィラー分散で高屈折率化、屈折率1.7以上を目指すには!?
★ さらなる高屈折率化に向けて、3講座から現状・トレンドなどわかりやすく解説します。
<趣旨> 高屈折率高分子材料を開発する上での注意点について、実例をあげながら解説する。高屈折率材料の設計は理論的には容易であるが、様々な問題点(相反する物性)が隠れている。あわせて、デバイスや機能材料への応用へ向けた新しい戦略についても紹介する。
1.高屈折率材料の基礎
2.高屈折率材料の設計法
3.測定法(プラズムカプラー法)
4.原子屈折と共役系の拡張
5.低複屈折かつ高屈折率の実現
5.1 例:フルオレン系高分子
5.2 例:縮合系高分子
5.3 例:アクリル系高分子
5.4 例:ネットワークポリマー系
5.5 例:天然高分子の利用
5.6 例:フェノール系高分子(縮合系)
5.7 例:フェノール系高分子(側鎖型)
6.高屈折率高分子のブレンド
7.屈折率制御型ナノフィラーの試み
8.有機・無機ハイブリッド系
9.高複屈折材料と高屈折率材料
10.液晶材料との接点
11.まとめ
□質疑応答・名刺交換□
<趣旨> ポリマーの屈折率は、ローレンツ・ローレンツの式で表されるように、ポリマーを構成する分子屈折率と、ポリマーの密度に依存される。すなわち、ポリマーを構成する元素と構造に依存する。構成成分の元素に多くは注目されるが、ポリマーの構造により屈折率も大きく異なることを明らかにした。さらに、高屈折率ポリマーを合成するための分子設計指針について考察を加える。1.ポリマーの屈折率とその評価方法
<趣旨> 一般に透明な有機材料に屈折率の異なるフィラー(無機微粒子)を混合すると著しく散乱が起き、不透明化する。しかし、加える微粒子の粒子径をナノスケールまで小さくできれば、光学的散乱が抑制された透明な材料が得られると期待される。これまで5 nm以下の無機ナノ微粒子をポリマーバルク中にナノ分散させ、屈折率などの制御、特に高屈折率化を行う手法は必ずしも確立されていないのが実情である。 本講座では、水中で分散安定化されている無機ナノ微粒子(ZrO2)を水と混ざらない疎水性の有機媒体中(例えばトルエン)に1次粒子径を保ったまま相移動と同時に疎水化する方法、さらに、そのような方法で表面処理された無機ナノ微粒子を用いて高分子中にナノ分散させることによって透明性を維持しながら高屈折率なハイブリッドバルク材料を合成する方法について講義する。1.はじめに