何度やってもうまくいかない、、、その手法は思い込みによる間違った考えや迷信かもしれません
「正しい理論、管理手法が必ずあるはず」との思いで長年にわたり検証、修正を続けてきた講師がわかりやすく解説
高品質スクリーン印刷の条件の多くは、「前提条件」であり、なぜこれを使うか、なぜこの条件するかが正しく理解し最適化を図る

【京都開催】高品質スクリーン印刷を実現する最適プロセスの構築と適正化
~「ローリング」「充てん力」「版離れ」「レベリング」のメカニズム~
~印刷パラメータの適正化~
~「ペースト・インキのプロセス・レオロジ(粘弾性)」の考え方と最適化~
~ 寸法精度・印刷解像性の向上、印刷膜厚整合、版の洗浄、乾燥不具合・静電気対策~

※受付を終了しました。最新のセミナーはこちら

セミナー概要
略称
スクリーン印刷
セミナーNo.
st151209
開催日時
2015年12月09日(水) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
京都リサーチパーク 1号館 4F 中会議室A
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  47,025円 (本体価格:42,750円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
48,600円 (会員受講料 46,170円 )
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の24,300円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料・昼食付
講座の内容
習得できる知識
・スキージの重要性と最適なスキージ仕様
・なぜ、スクリーン印刷で不具合が起きるのか、その理由
・インクの 「充てん」「掻き取り」「版離れ」 のメカニズム
・スクリーン印刷と「コンタクト印刷」の大きな違い
・インクの弾性特性とその重要性
・各ライン幅での印刷膜厚の整合方法
趣旨
 スクリーン印刷は、ゴム製のスキージと反発力のあるスクリーンメッシュを使用する特殊な印刷方式であることから他の印刷工法に比べて安定した印刷が可能であり、汎用性が高いと言える。しかしながらこれまでは、汎用性があまりにも高すぎるためにインクと版を適正化しないで利用されることも多く、その結果、管理が困難で印刷品質が低い工法であると思われることも多い。さらに、スクリーン印刷の原理やメカニズムに対しても、思い込みによる間違った考えや迷信のごとき対処法が広く蔓延している。(例えば、インクの「TI値」で印刷性能を判断する。インクのローリングの力で版開口部にインクが充填する などの間違い)
 約25年前、スクリーン印刷に本格的に関わり、この技術を深く理解しようとしたが、スクリーン印刷に関して「納得できる整合性のある理論や考え方が世の中には存在しない」事に気が付いた。このため、「スクリーン印刷にも正しい理論、管理手法が必ずあるはず」との思いから 自身でいわゆる「ペーストプロセス」の考え方の仮説を立て、長年にわたり検証、修正を続けてきた。そして技術コンサルタントしての15年間で多くのクライアントに対し試行し、この考え方が現実的に有効であるとの自信を深めることができるようになった。(既存の理論や考え方と多くの点で異なっているが、整合性がある理論であると自負している。)
 不具合が発生した時に「これ以上管理できないのはしょうがない」と考えるか「不具合の原因が必ずあるはず」と考えて対策を施すかは、スクリーン印刷に対する信頼の深さにより対応が異なる。「ペーストプロセス」の考え方では、後者の立場に立って、徹底的な原因究明を行い、併せてインクの粘弾性を適正化することがもっとも重要であると考える。
 近年、スクリーンメッシュ、版そしてインクやスキージの技術進歩には著しいものがある。高品質スクリーン印刷は、版とインクを適正化すれば、最も安定して利用できる印刷工法であり、だれでもが実践できる環境が整ったと言える。また、高品質スクリーン印刷の条件の多くは、いわば「前提条件」であり、なぜこれを使うか、なぜこの条件するかが正しく理解できれば、プロセスの最適化は困難ではない。
 本講義を受講した後、スクリーン印刷が信頼できる印刷工法であると考えを新たにし、最適なプロセスの構築と適正化を実践していただくことを期待する。
プログラム

 1.はじめに
  1.1 各種印刷の種類とインクの粘度
  1.2 スクリーン印刷は特殊、だから安定性が高い
  1.3 高粘度インクが安定して連続印刷できる原理的な理由
 
 2.エレクトロニクス分野に於けるスクリーン印刷技術
  2.1 ステンレスメッシュ開発の歴史とスクリーン印刷の技術進歩
  2.2 スクリーン印刷の8つの適用工法
 
 3.高品質スクリーン印刷のプロセス構築の考え方
  3.1 スクリーン版の反発力での「版離れ」
  3.2 「コンタクト印刷」は「型抜き」メカニズム
  3.3 スキージが最も重要な印刷条件の要素
  3.4 スクリーンメッシュの開口率とインクの吐出性
 
 4.スクリーン印刷の四つのメカニズムの理解
  4.1 「ローリング」のメカニズム
  4.2 「充てん力」のメカ二ズム
  4.3 「版離れ」のメカニズム
  4.4 「レベリング」のメカニズム
 
 5.スクリーン印刷の三つの要素の適正化手法と「標準化」
  5.1 四つの印刷パラメータの適正化
  5.2 スクリーンメッシュ、版仕様の適正化と「標準」
  5.3 スクリーン版の製作方法
  5.4 ペーストレオロジ(粘弾性)の理解
  5.5 スクリーン印刷の「標準化」
 
 6.これまでのスクリーン印刷最大の課題「版離れ」と「版ひずみ」
  6.1 超高強度ステンレスメッシュでの課題解決
  6.2 スクリーンメッシュ強度とインク粘弾性
  6.3 インクと版の高度な適正化
 
 7.高品質スクリーン印刷プロセス実践のための品質向上の手順
  7.1 印刷均一性を阻害する要因とその対策手法
  7.2 寸法精度向上のための対策手法
  7.3 印刷解像性向上のための対策手法
  7.4 印刷膜厚整合のための対策手法
  7.5 スクリーン印刷における具体的な不具合対策
  7.6 スクリーン版の洗浄方法 乾燥工程での不具合対策 静電気対策
 
 8.先進の高品質スクリーン印刷の応用
  8.1 IoT(Internet of Things)と大面積エレクトロニクス
    大面積エレクトロニクスとプリンテッドエレクトロニクス
    プリンテッドエレクトロニクスを支えるスクリーン印刷技術
  8.2 フレキシブルMEMS電流センサーの印刷技術
  8.3 エッチングレジスト印刷
  8.4 太陽電池30μm電極印刷
  8.5 プリント基板 銀/銅ペースト配線基板
  8.6 高品位・高精細スクリーン加飾印刷
  8.7 スクリーン印刷による有機トランジスタの作製
  8.8 CNTインクのスクリーン印刷
   □質疑応用□

関連するセミナー
関連する書籍
関連するタグ
フリーワード検索