炭素繊維複合材料を成形しやすくするマトリックス樹脂とは?
開繊技術を用いた中間成形材料開発と成形のコストダウン技術動向も解説

CFRP/CFRTPにおける易成形に向けた材料開発とコストダウン技術動向
~マトリックス樹脂改質/中間成形材料開発/成形コストダウン技術による生産性UP~

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セミナー概要
略称
CFRP材料編
セミナーNo.
st151212
開催日時
2015年12月10日(木) 10:30~15:45
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  52,250円 (本体価格:47,500円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
54,000円 (会員受講料 51,300円)
定価:本体50,000円+税4,000円
会員:本体47,500円+税3,800円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の27,000円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料・昼食付
講座の内容
プログラム

第1部 易成形のためのFRPマトリックス樹脂総論

 強化繊維とともにFRP材料の根幹を担っているマトリックス樹脂。マトリックス樹脂を理解することは、FRP成形の成形に加え、設計、品質保証といった幅広い領域の理解につながり、FRP業界への参入や該業界での事業拡大への糸口を見つけられる一助となる可能性を秘めています。
 本セミナーではFRPのマトリックス樹脂に焦点を当て、マトリックス樹脂の観点からCFRP成形の肝となる技術の解説を行います。さらに、マトリックス樹脂関連技術を基盤としたCFRP業界参入戦略について議論します。
 ★得られる知識・技術
 ・FRPマトリックス樹脂と成形の関係概要
 ・マトリックス樹脂関連技術を基盤としたCFRP業界参入戦略 など

 1.FRPのマトリックス樹脂概論
  1.1 FRPの材料基本構成
  1.2 FRPに用いられる主なマトリックス樹脂の種類と特性
  1.3 熱可塑性と熱硬化性樹脂とは 
  1.4 熱硬化性FRPと熱可塑性FRPの特徴
 
 2.FRPマトリックス樹脂と成形の関係
  2.1 FRPの物性はマトリックス樹脂によって支配される
  2.2 マトリックス樹脂がFRP成形プロセスに与える影響
   2.2.1 FRPマトリックス樹脂と成形プロセス5大要素の関係
   2.2.2 温度プログラム
   2.2.3 圧力プログラム
   2.2.4 積層工程
   2.2.5 清掃工程
   2.2.6 トリム工程

 3.マトリックス樹脂関連技術を基盤としたCFRP業界への参入戦略
  3.1 CFRP業界の問題点
  3.2 CFRP業界への参入や事業拡大時のポイント

□ 質疑応答 □

第2部 開繊炭素繊維複合材料の機械的特性と中間成形材料「OVEX」について

 開繊による機械的特性の向上について著者の実験データや研究レビューを交えて説明する。
また、開繊技術をコアとしたサカイオーベックスの中間成形材料「OVEX」について解説する。 
 ★得られる知識・技術
 ・開繊された薄い炭素繊維材料の力学的特性とその特性向上のメカニズム
 ・熱可塑性樹脂含浸複合材料成形用の中間成形材料の利用方法

 1.開繊技術について
  1.1 福井県の特許である空気開繊技術について
  1.2 開繊CFRP・CFRTPの特徴
 
 2.開繊CFRP・CFRTPの機械的特性
  2.1 開繊による層の薄層化と内部損傷について (サカイオーベックスの研究)
  2.2 開繊CFRPの疲労特性 (研究レビュー)
  2.3 開繊CFRPの圧縮特性 (研究レビュー)
  2.4 開繊CFRPの衝撃特性 (研究レビュー)
 
 3.開繊技術を用いた中間成形材料 「OVEX」
  3.1 OVEX fabric (開繊糸織物)
  3.2 OVEX prepreg (熱可塑性・熱硬化性樹脂含浸シート・テープ)
  3.3 OVEX Semipreg (熱可塑性樹脂付帯シート)
  3.4 OVEXの特徴と利用方法

□ 質疑応答 □

第3部 炭素繊維複合材料コストダウン技術の最近の動向

 炭素繊維複合材料(CFRP)は、航空機、一般産業用途、特に、世界的な排ガス規制の強化に対応するため量産自動車部品への適用など今後とも大きな需要拡大が期待されている。しかし、これらを実現するためには、コストの大幅な低減が必須であり、原料から成形、二次加工にわたって新規な技術開発が世界中で進められている。それらの最近の動向と今後の方向について解説する。
 ★得られる知識・技術
 ・CFRPのコストダウンのための課題と方向
 ・最近のCFRPコストダウンのための原料および成形技術の開発状況

 1.はじめに
  1.1 炭素繊維の需要動向
 
 2.炭素繊維のコストダウン技術開発
  2.1 PAN以外の原料開発
  2.2 ラージトウの利用
  2.3 革新的焼成技術開発
 
 3.新規中間基材の開発
  3.1 新規な織物(ノンクリンプ織物、一方向織物)
  3.2 多軸積層布
  3.3 低温短時間硬化型プリプレグ
  3.4 熱可塑性プリプレグとラミネート
 
 4.成形のコストダウン技術開発
  4.1 積層の自動化
  4.2 一体成形
  4.3 脱オートクレーブ(OOA)成形
  4.4 高速RTM
  4.5 熱可塑性樹脂使い成形
  4.6 成形の自動化
 
 5.二次加工の生産性向上
  5.1 CFRPの機械加工
  5.2 CFRPの接合
 
 6.リサイクル
 
 7.最近のCFRP開発の体制
 
 8.まとめ


 □ 質疑応答 □

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