このところ続く原油安を背景にLNG価格も下落基調が続き、世界各国のLNGプロジェクトに大きな影響を及ぼしている
売り手市場から買い手市場へと転換したLNG市場において関連ビジネス・技術はどう変貌していくのか?
LNG関連市場において豊富な知見を有する講師が現在の動きと今後の見通しを展望する

原油価格の下落とLNG価格動向及びに世界各国で進行するLNGプロジェクトと関連ビジネス展望
LNG価格の下落が続く中で関連ビジネスはどうなるのか!?

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セミナー概要
略称
LNGプロジェクト
セミナーNo.
st160605
開催日時
2016年06月15日(水) 13:00~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 5F 第1講習室
価格
非会員:  44,000円 (本体価格:40,000円)
会員:  41,800円 (本体価格:38,000円)
学生:  44,000円 (本体価格:40,000円)
価格関連備考
43,200円 (会員受講料 41,040円 )
定価:本体40,000円+税3,200円
会員:本体38,000円+税3,040円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の21,600円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料付
講座の内容
趣旨
 中国における景気低迷、米国におけるシェール・ガス革命、原油価格下落により、LNG価格は、この1年間に大きく下落し、これまで活況を呈していたLNGプロジェクトの経済性に大きな影響を与えている。

 米国におけるシェール・ガスをはじめとした非在来型天然ガスの生産増と天然ガス価格の下落によって、米国、カナダにおいて相次いでLNG輸出プロジェクトが進められている。2016年冬における暖冬もあって、米国における天然ガス価格は百万Btu(ブリティッシュ熱量単位)当たり2ドルを割り込み、2016年2月には、米国本土初のサービン・パスLNGの輸出が始まった。さらに、欧州諸国への天然ガス販売が減少するロシアも、ヤマルLNG、サハリン3、ウラジオストックLNGをはじめとしてアジア大洋州へのLNG輸出計画を進めている。豪州は、現時点における計画では、2018年には世界最大のLNG輸出国となる。

 こうした米国、カナダ、ロシア、豪州、インドネシアをはじめとした数多くのLNG輸出プロジェクトによって、世界はLNGバブルの活況を2014年に呈したものの、2015年以降には、LNGプロジェクトを取り巻く環境は急速に変貌している。2014年2月に百万Btu当たり20.5ドルという過去最高値となったLNGスポット価格は、2016年3月には6ドルを割り込み、4分の1近くに暴落している。これは、①米国からのシェール・ガスを原料としたLNGの輸出開始、中国および欧州におけるLNG輸入の伸び悩みにより、世界的にLNG需給の緩和が進んでいること、②日本のLNGの在庫が積み上がっていること、③豪州のLNGプロジェクトが相次いで稼働し、豪州、インドネシアのLNGにも余剰感が強まっていること、等の要因が挙げられる。

 LNG市場は、従来の売り手市場から買い手市場へと大きく変貌した。原油価格連動を中心とした、LNGの購入形態、価格決定方式も見直しが進められている。これまで、LNGプロジェクトに参画してきた産油国、メジャー(国際石油資本)、総合商社、プラント・メーカー、重電メーカーは、LNG価格の下落、2016年以降における供給過剰に直面し、シェブロン等は、LNGプロジェクトの先送りを行っている。日本企業はLNGプラント、LNG専用船の建設・運転・保守に関連する世界最先端の技術を持っており、2016年夏以降におけるLNGプロジェクトに関連するビジネス・チャンスとリスク、勝ち残りの経営戦略について、シェール・ガスとLNG分野の第一人者が明確に解説する。
プログラム

1.北米のシェール・ガスをはじめとした非在来型天然ガス開発の最新動向

2.北米における天然ガス市場の需給動向の現状と2016年春以降の動き

3.国際市場における天然ガス価格の2016年以降における見通し-原油価格

4.アジア大洋州における天然ガス火力発電の位置づけとLNG市場の最新動向

5.米国における天然ガス生産量の動向と今後の動き-技術開発の動き

6.カナダにおける天然ガス生産量の動向と今後の動き

7.ロシアにおける天然ガス生産量の動向と今後の動き-欧州諸国による制裁

8.世界の非在来型天然ガス資源の可能性と今後の資源量の見通し-中国の動き

9.北米におけるシェール・ガス開発ビジネスの優位性-今後の経済性

10.欧米メジャーのシェール・ガス開発とLNGプロジェクトの経済性の今後

11.アジア大洋州と北米におけるLNG市場の今後とプラント、LNG専用船

12.米国、カナダにおけるLNG輸出プロジェクトの動向と経済性-先送り動向

13.北米におけるLNG輸出の経済性と今後-パナマ運河拡張工事

14.ロシアにおけるLNGプロジェクトの動向と今後の可能性

15.豪州におけるLNGプロジェクトの現状と今後-プロジェクトの経済性

16.インドネシアにおけるLNGプロジェクトの現状と今後の動き-先送り

17.LNG価格の原油価格連動の見直し状況-シェルによるBG買収

18.日本企業にとってのシェール・ガス開発の現状と経済性のリスク-権益取得

19.LNGプラント、水処理技術、化学物質等の日本企業のビジネス・チャンス

20.LNG価格の今後の見通し-LNGプロジェクトのリスクと今後の生き残り


□ 質疑応答 □

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