自社の技術戦略の要となる、極めて重要な戦略的な意思決定を技術の棚卸および評価の演習で理解を深める

自社技術に基づく『コア技術』の明確な設定方法とその強化手法
~自社保有技術の俯瞰と棚卸し・洗い出し・分類~
~コア技術の明確な定義、設定するための評価と方法~
~コア技術の継続的な強化方法とそのプロセス~

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セミナー概要
略称
コア技術
セミナーNo.
st160616
開催日時
2016年06月29日(水) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 4F 第1特別講習室
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  47,025円 (本体価格:42,750円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
48,600円 (会員受講料 46,170円 )
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の24,300円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料・昼食付
講座の内容
習得できる知識
・技術の棚卸
・コア技術の設定法
・コア技術の強化法
趣旨
 コア技術設定は自社の技術戦略の要となる、極めて重要な戦略的な意思決定です。しかし、大企業を含めて多くの企業において、個別製品での重要技術の設定にとどまり、長期に渡り自社として新規事業を含め事業の成長の根幹とし今後とも継続的な強化が必要とされるような技術、すなわちコア技術は明確に設定されていません。このような企業においては、1つ1つの技術開発に大きな不確実性を抱え、加えてますます大きな投資が必要となる環境下において、技術戦略が不在もしくは不備と言われてもしかたがありません。
 本セミナーにおいては、コア技術を明確に定義し、その定義に基づきコア技術を設定する方法論、すなわち、どのような評価基準でコア技術を設定するのか、そしてどのようなプロセスでコア技術の設定を行うかを学んでいただきます。
 前者については、コア技術を長期的かつ継続的に自社の収益拡大に直接的に寄与する視点から、複数のコア技術の選定軸を提示し、コア技術を定義します。
 後者においては、自社の現状の保有技術の棚卸を最初に行います。技術の棚卸とは、自社が全社として保有する技術はどのようなものなのか、それは自社の他社との相対的な技術水準を含め、どのような特徴を持つのかにより、自社の保有技術を俯瞰的に捉えることを目的として進めるものです。また最後には、どうコア技術を継続的に強化していのかについても、議論をします。
 他の参加者の方々とグループを編成し、グループ単位で技術の棚卸および評価の演習を共同で行い、理解を深めていただきます。
プログラム

1. 最初に
 (1) コア技術設定の難しさ
  クレハ・富士フイルムの例
 (2) コア技術設定の目的
  長期的・継続的収益の拡大
 (3) コア技術設定上の注意点
  機械的に設定できるものではない

2. コア技術設定の重要な拠り所:「価値づくり」
 (1) コア技術によってどう長期的・継続的に収益拡大をするか?
 (2) なぜ「価値づくり」か?
 (3) ものづくり vs. 価値づくり
 (4) 「価値づくり」における収益拡大のメカニズム
 (5) 収益拡大のメカニズムを実現する4つの要素
 (6) 「価値づくり」を目指した三位一体の技術戦略
 (7) 三位一体の技術戦略におけるコア技術の位置付

3. コア技術とは
 (1) コア技術戦略
 (2) 「範囲の経済性」実現手段としてのコア技術戦略
 (3) コア技術は;
  -自社にとっての将来の収益の柱
  -技術戦略の根幹
 (4) 長期的視点でのコア技術の変更の必要性

4. コア技術設定の企業事例
 (1) コア技術設定の企業事例
  -3M
  -クレハ
  -富士フイルム
  -東レ
 (2) コア技術の他の定義

5. コア技術の選定軸
 (1) コア技術の選定軸
 (2) コア技術の選定軸の背景
 (3) 「自社の独自性追求」軸の設定の注意点

6. コア技術設定の全体プロセスと注意点
 (1) コア技術設定の全体プロセス
  -ステップ1:技術棚卸の大分類の設定
  -ステップ2:技術棚卸素案の設定
  -ステップ3:技術棚卸素案の各部門での修正と評価
  -ステップ4:各部門での追加・評価の統合
  -ステップ5:ステップ4に基づくコア技術の設定
 (2) 注意点
  -その1:自社保有技術を広く俯瞰する
  -その2:世の中の技術全体に目を向ける
  -その3:長期的な事業の視点での成功の視点を持つ

7. ステップ1:技術棚卸の大分類の設定
 (1) 技術の棚卸の大分類とは
 (2) 技術の棚卸の大分類の設定事例

8. ステップ2:技術棚卸素案の設定

9. ステップ3:技術棚卸素案の各部門での修正と評価

 (1) 技術棚卸素案の各部門での修正と評価の具体的作業
 (2) 評価項目の全体像
 (3) 評価項目の「コア技術の選定軸」との関係
 (4) 評価項目①:顧客提供価値の大きさ
  -その意味
  -顧客価値の前提となる顧客ニーズ
  -顧客価値拡大の網羅的視点:VACESモデル
 (5) 評価項目②:適用範囲の広さ
  -その意味
  -事業ドメインの必要性
  -適用範囲を認識する方法
 (6) 評価項目③:公式の技術戦略上の位置付
 (7) 評価項目④:技術水準
  -自社の技術水準を評価する視点
  -注意点:完全な客観性は求めない
 (8)評価項目⑤:技術成熟度
  -その意味
  -技術成熟度評価のガイドライン

10. ステップ4:各部門での追加・評価の統合

11. ステップ5:ステップ4に基づくコア技術の設定

 (1) コア技術設定の2つのタスク
 (2) タスク1:グループ化によるコア技術候補の設定
  -グループ化の意味
  -グループ化の視点
  -未来志向の重要性
  -技術の重複についての考え方
  -機械的作業ではない
 (3) タスク2:コア技術候補の評価・選択

12. コア技術の強化法
 (1) 積極的なコア技術利用製品・事業の展開
 (2) 組織横断的共有・強化活動
 (3) コア技術の情報発信とフィードバック
 (4) オープン・イノベーション 等

13. (演習)技術の棚卸と技術の評価:自転車を例に

14. 最後に


  □質疑応答□

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