~顧客価値を生み出し、自社に利益をもたらすために~
~革新的テーマを創出するための様々な具体的な方策・活動~
~「市場の知識」の強化 ×「技術の知識」の強化 × 「自社の強み」

革新的なR&Dテーマを『継続的』に創出するメカニズムと『体系的な大きな』仕組みづくり
国内はもとより欧米・新興国の企業との競争に勝つために
研究者個人に依存したテーマ選択や、小手先のアイデア発想法だけでは戦えない
人間の思考のプロセスを、組織として体系的に実現するための方法

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セミナー概要
略称
テーマ創出
セミナーNo.
st160812
開催日時
2016年08月30日(火) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 4F 第1特別講習室
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  47,025円 (本体価格:42,750円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
48,600円 (会員受講料 46,170円 )
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の24,300円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料・昼食付
講座の内容
習得できる知識
・革新的テーマを創出する大きなメカニズム
・そこに基づく、革新的テーマを創出する全体体系
・革新的テーマを創出するための様々な方策・活動
趣旨
 今、新興国の企業は日本企業の経営や技術を徹底して研究し、それまでリードしてきた日本企業を追い上げ、既に少なからぬ分野で日本企業を凌駕する状況が生まれています。日本企業が、欧米企業はもとより、このようなますます厳しくなる新興国の企業との競争に勝つためには、研究開発においても同じ土俵で研究開発を競うのではなく、競合企業に先んじて 革新的なテーマを継続的に創出し取り組むことが極めて重要になってきています。しかし、革新的なテーマを継続的に創出するためには、多くの企業でこれまで行ってきたような、研究者個人に依存したテーマ選択や、小手先のアイデア発想法だけでは不十分です。今、革新的テーマを継続的に創出するために求められているのは、そのための『体系的な大きな仕組み』です。
 本セミナーではこの『体系的な大きな仕組み』をテーマに議論を行います。本セミナーで考える仕組みとは、基本的に人間の思考のプロセスを、組織として体系的に実現するもので、既に先進的な企業においては、このような取り組みが始まっています。本セミナーでは、このような考え方をもとに、実際の企業の事例をあげながら『体系的な大きな仕組み』について議論していきます。また、最後にグループワークとして「日本企業の研究開発部門におけるテーマ創出の阻害要因な何か?」について、参加者の皆さんの間で議論をいただきます。
プログラム

1. なぜ革新的テーマの創出が必要なのか?
  ○21世紀の産業界の現実
   日本企業が行く道
  ○日本企業のテーマ創出上の問題点
  ○研究開発テーマ創出の改革の2つの方向性(Whatへの経営資源シフトと体系的仕組みの構築)

2. 革新的アイデアを継続的に創出するメカニズム
  ○大胆な枠組みの必要性
  ○革新的テーマの3つの原料のスパーク
  ○スパークための4つの要件
  ○具体的事例(東レ等)

3. 顧客価値の提供機会を見つける視点
  ○顧客はQCDだけに価値を見出す訳ではない:顧客価値拡大モデル(VACES)
   ・Value:顧客の製品の提供価値向上
   ・Anxiety:顧客の懸念・面倒の払拭
   ・Cost:顧客の全体コストの低減(東洋電機の例)
   ・Empowerment:顧客社員の作業環境・能力の向上
   ・Society:顧客の社会的価値向上
  ○VACES浸透のために

4. 革新的テーマ創出に向けてのスパークの為の3つの原料
 4.1 「市場の知識」の強化
  ○市場・顧客を理解する3軸(TADモデル)
   ・時間軸の一例:ライトハウスカスタマーの利用(島津製作所)
   ・分野軸の一例:顧客の製品ライフサイクル 全体に目を向ける(日本テトラパック)
   ・深度軸の一例:研究者が市場との直接の接点を持つ(IBM)
  ○市場知識収集・蓄積のために
 4.2 「技術の知識」の強化
  ○スパークに必要な技術知識(自社技術・周辺 技術の知識蓄積・拡大と他技術の吸収)
  ○技術知識蓄積・拡大モデル(BIRDSモデル)
   ・発信(Broadcast)、収集(Intake)、研究開発(R&D)、共有化(Share)
   ・具体事例(富士フイルム、ホンダ、GE、ナイキ、村田製作所、東レ等)
  ○なぜ自社にない世の中の技術の吸収なのか?(ワトソンとクリックによるDNAの二重螺旋構造の発見等)
  ○自社にない世の中の技術の吸収法
 4.3.「自社の強み」の利用
  ○スパークモデルにおける自社の強みの重要性
  ○自社の強みの特徴:自社の強みは見えないもの
  ○自社の強みのありか
  ○自社の強みとは
  ○技術の強み(3Mのプラットフォーム技術、富士 フイルムの12のコア技術、東レの要素技術)
  ○コア技術の選定軸
  ○技術以外の強みの抽出法:VRIO分析
  ○強み発想の注意点

5. スパークを起こし革新的テーマを創出するための4つの要件
 5.1 革新的テーマ創出のための環境の用意
  ○業務の緊急度と重要度からの示唆
  ○ステージゲートプロセスの利用
  ○スラックリソースの提供(3M、グーグル、東レ等)
  ○筋の悪いテーマを切る効果
  ○定期的アイデア創出ノルマを課す
  ○アイデア発表会の開催
 5.2 多様性の追求
  ○なぜ多様性が重要なのか?(3Mの例)
  ○多様性の3つの視点
   ・情報・アイデア源を多様化(Source)
   ・発想メンバーを多様化(Member)
   ・個人の発想を多様化(Perspective)
  ○具体的事例(GE、シスコ、ソフトバンク、日立の例等)
 5.3 テーマ創出に向けて情報・知識を『圧縮』
  ○テーマ創出に向けて情報・知識を『圧縮』する方法
  ○ホンダのワイガヤの意味
  ○本質の追求
  ○隣接可能性
  ○MECE(もれなく、だぶりなく)
  ○着想
  ○連想発展
  ○アイデア発想法
   ・デザイン思考
   ・要素技術機能展開法
  ○恐怖を乗り越える
 5.4 組織・構成員の意欲による『着火』
  ○『着火』の必要性
  ○『着火」の3つの要件
   ・追い込む(ホンダ、3Mの例)
   ・失敗の許容・奨励(日東電工、米国海兵隊の例)
   ・非金銭的報酬を与える(3Mの例)

6. グループ討議
 グループ討議テーマ:「日本企業の研究開発部門におけるテーマ創出の阻害要因な何か?」

7. 最後に

  □質疑応答□

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