~車載向けに進展する静電容量式TP、民生用との違いは?~
~視認性・曲面・立体形状・表面機能性…要求に応える要素技術を解説~
第1部 車載用タッチパネルの要求仕様と開発動向 (10:30~11:50)
Ukai Display Device Institute 鵜飼 育弘 氏
<得られる知識>
・ 車載用ディスプレイおよびタッチパネルの市場および技術動向
・ 車載用タッチパネル関連の部材開発動向
・ タッチパネル電極材料およびプロセスの技術動向
<趣旨>
ポストスマートフォンとして車載用ディスプレイおよびタッチパネルが注目されている。タッチパネルの市場および技術動向を議論する上で、ディスプレイの動向抜きにタッチパネルを語れない。そこで先ず、ディスプレイの動向を概説し、タッチパネルについて詳細に述べる。
車載用は民生用と開発から量産に至るプロセス及び要求性能は大きく異なる。中でも、直射日光下での視認性は重要であり、反射防止の原理と対策技術を紹介する。曲面および立体形状(3D)表面へのタッチパネルの要求が高まっている。というのは、自動車のダッシュボードやリモコンなどの入力デバイスとしての機械的なスイッチを無くしデザインの自由度を高めたいことに起因する。
これらの要求に応えるためのITO代替材料や3Dタッチパネルの最新技術動向についても触れる。
<プログラム>
1.車載ディスプレイシステムの市場動向
2.車載ディスプレイ技術動向
2.1 SID2016 GMの講演紹介
2.2 車載用と民生用の違い
2.3 車載用AMOLEDの動向
3.車載用タッチパネルの市場および技術動向
4.車載用タッチパネル
4.1 抵抗膜式
4.2 投影型静電容量式
5.タッチパネルの構造と内蔵化の目的
6.JDIの曲面内蔵型 LTPS TFT-LCD
7.反射防止の原理と対策技術
7.1 ダイセル
7.2 住友化学
8.ITO代替材料
9.3D形状タッチパネル
10.まとめ
□ 質疑応答 □
第2部 : 車載用静電容量方式曲面・異形タッチパネルの開発(12:30~13:40)
パナソニック(株) オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 小宮 宏文 氏
<得られる知識>
車載用タッチパネルに求められる要求仕様と、それを実現するための要素技術、および今後の開発動向
<趣旨>
スマフォ、タブレットなどの普及に伴い、静電容量方式タッチパネルの車載用途への搭載が広がりを見せています。 また、ディスプレイ用途の多様化、安全性・快適性の追求、さらにはデザイン性の向上など、車室内のコックピットにおけるタッチパネルの位置付けは、従来の表示部材上のインプットデバイスの役割に加え、統合コックピットシステムを構成する主要部材の一つとして、大きく変わりつつあります。
本講演では、車載用タッチパネルに求められる要求仕様と、それを実現する要素技術、および使いやすさ、デザイン性を追求した曲面、異形タイプのオーバーレイ一体型タッチパネルの開発について説明します。また、今後のHMI、要素技術開発の取組みについても概説します。
<プログラム>
1.車載用タッチパネルに求められる基本特性
1.1 タッチパネルの基本構造、主な特徴(抵抗膜方式、静電容量方式)
1.2 光学特性(視認性)
1.3 表面機能性
1.4 感度、位置精度
1.5 信頼性、耐久性
2.曲面、異形タッチパネルの開発
2.1 市場動向
2.2 基本構造
2.3 樹脂製オーバーレイ(カバーレンズ)の生産プロセス、特徴
2.4 静電容量方式センサ
2.5 貼り合わせプロセス開発
2.6 高信頼性を支える主要技術
3.今後の開発取組みについて
3.1 センサの開発(大画面化、曲面・異形への追従性向上)
3.2 さらなる視認性向上に向けて
3.3 安全性、快適性向上に向けた新たなHMIデバイスの開発
4.まとめ
□質疑応答・名刺交換□
第4部 : 2D平面形状・3D曲面形状に対応する貼り合わせ技術(15:10~16:30)
(株)FUK 佐伯 和幸 氏
<得られる知識>
材料選定における注意点など
<趣旨>
当社はこれまでにモバイル製品の2Dラミネートプロセスを搭載した量産装置を数多く開発して参りました。その流れはディスプレイの多様化に伴い広がっており、特に曲面貼りのニーズが急激に高まっております。
本講演では、最新の粘・接着剤と貼り合わせ技術を動画も交えながら詳しく解説いたします。
<プログラム>
1.会社紹介
1.1 会社紹介
1.2 製品ラインナップ
2.ディスプレイの多様化
2.1 ディスプレイの変遷
2.2 薄く・軽く・曲がる・割れないデバイスの登場
2.3 ディスプレイの多様化
3.貼り合せと粘・接着剤
3.1 モバイル製品の貼り合せ
3.2 どうして貼り合せるの?
3.3 光学粘着剤OCA
3.4 光学接着剤OCR
3.5 粘・接着剤の比較
4.貼り合せプロセス
4.1 フィルムラミネートプロセス
4.2 ガラスラミネートプロセス
4.3 曲面ラミネートプロセス
5.ディスプレイの多様化に対する提案
5.1 スリムベゼル
5.2 大型ディスプレイ
5.3 車載CID
5.4 OCAを使用する場合の注意点
5.5 OCRを使用する場合の注意点
5.6 曲面貼りする場合の注意点
□質疑応答・名刺交換□