Session1 --10:00~12:00-- はじめはみんな目指していたはずの「社会に役立つ研究」 貫き続けること、できていますか? 熱い研究哲学が動かざるを動かし、時には不可能を可能にする力を生む。 時を要する材料開発の苦しい時代を乗り越えて、 日本を支える産業技術を生み出すまでの決意と決断!!
~イノベーターはなぜイノベーションを起こせるのか?~
世界中でイノベーションの重要性が声高に叫ばれ、巷には学者によるイノベーションを論じた本や講演が溢れているにも関わらず、イノベーターの圧倒的な不足が、日本社会の大きな問題となっている。イノベーションを起こすのはなぜ難しいのか?先が見通せない、目標への到達法も明らかでない暗闇の中を、手探りで進みながら、時には、動かざるを動かし、時には不可能を可能にする力が必要ではないだろうか。
本講演では、世界初の単層カーボンナノチューブの実用化と産業創出を生きた事例として紹介しながら、そのイノベーションを実現させるに至った、人間的キーファクターを抽出する。また、Google で創造的に働くための鍵として取り入れられているマインドフルネス(瞑想)から解き明かされる人間の心の機能を紹介し、人間がイノベーションを起こす、すなわちイノベーター足る、本質に迫る。
1.実用を待たれる夢の材料への挑戦
2.ブレークスルー達成。夢を実現する世界初の量産合成法を見いだした研究哲学
3.世界で先駆けて実用化するまでの長い道のりを支えた思い
4.日本発の産業創出を目指す技術経営戦略と志
5.人間の心の機能とイノベーション
6.心からひもとくイノベーターの本質
Session2 --13:00~15:00-- 「ダイヤの原石も磨かなければただの石ころ」 これでは勿体ない。今日から磨き始めませんか? 日本のもつ数々の技術や研究をビジネスに結び付けてきた演者が語る、 あなたの研究開発が商業的価値を生むまでに必要なこと。
~イノベーションをいかに起こすか?~
IMD国際競争力調査における日本の科学技術は世界第2位、でもその素晴らしい研究や技術がビジネスに生かされず、社会に還元されない、つまりイノベーションにつながっていない。どうやったらイノベーションを起こせるのか、そのために必要な環境、エコシステム、人材は?2000年に我が国大学発ベンチャー第1号の設立に参加、その後数多くの大学発ベンチャーや企業からのスピンアウトに関わった実体験を元にこのテーマについて議論したい。
1.日本の研究はダイヤの原石がごろごろ、でも磨かなければただの石ころ
2.スタートアップがノベーションを加速する
3.アカデミア、スタートアップ、大企業、投資家が等しく重要
4.日本に足りないイノベーション人材をどう育てるか?
5.世界のスタートアップはすでに一体化、グローバルはもう時代遅れ
Session3 --15:15~17:15-- 大企業という組織の中で、現在進行中で行われている イノベーション創出・イノベーター育成の実験。 牽引するのはイノベーター本人。 実験から明らかになる、組織の人材がイノベーションを起こすために 必要な条件とは? 組織特有の様々な壁を崩すヒントがここに。
~ 継続的なイノベーションの創出 ~
人材も資金も潤沢な大企業でイノベーションが起き難くなっている。これは単にイノベーション創出が難しい時代という事ではない。むしろ時代は大きなパラダイムシフトが継続的に起きていて、イノベーションの機会は十分に存在する。
それでは、何故大企業でイノベーションが起き難くなっているのか? そこには、人材の問題、それは能力と言うより意識の壁、それから会社風土の壁、制度の壁 等多くの要因がイノベーションを阻んでいる。一つの問題ではなく、会社全体での組織行動の整合性を取ることが解決方法であるが、具体的に何が課題か見えていないケースが多い。
本講演では、イノベーションを阻むどんな壁が有るかを見える化することと、その解決の糸口を提案する。
1.製造業が置かれている環境
2.何故イノベーションは起こりにくいのか?
3.組織におけるイノベーションを阻む壁
4.イノベーションの継続的創出の考え方
5.イノベーション創出、イノベーター育成実験の中間成果の紹介
6.まとめ