リチウムイオン電池の安全性や信頼性に対する要求が高まっている。製品の安全規格開発等を手がけるUL(Underwriters Laboratories)の講師2名がリチウムイオン電池関連の規格・認証動向や安全性評価・試験について解説する
モバイル機器がビジネスやレジャーに欠かせないツールとなった今、モバイル製品に電力を供給する電池の安全性、効率、信頼性は、モバイル機器市場が今後も成長を継続できるかを決定する鍵となります。 また、蓄電貯蔵システムによるエネルギーの貯蔵は、信頼性、柔軟性、効率性をもたらし、電気グリッドシステムにクリーンエネルギー源を含めることを容易にします。 そのため、世界各国のメーカーが蓄電貯蔵システムの積極的な市場投入を進める中、電池設計、製造、評価は、さらなる開発が必要とされており、特に電池の安全性向上は大きな課題の一つとなっております。 本講義では、リチウムイオン電池を中心とした規格・認証の動向と試験を紹介し、ULが、これまで築き上げてきた安全科学に関する専門知識/技術と、電池性能試験における30年以上に及ぶ経験を生かし、業界の皆様がイノベーションを育み、電池の品質への自信を高められるようサポートいたします。
1.製品安全について
2.電池の製品用途の広がり
3.世界の製品安全規格の概要と主要な試験
4.規格改訂状況
5.認証取得時の留意点
6.主要な電池関連規制 / 規格
7.ULの取り組み
□ 質疑応答 □
リチウムイオン電池の採用が、益々、増える中、一方では、不具合や事故の件数も多数報告されています。より安全にリチウムイオン電池を使用する上で、どのようなポイントを検討すべきなのか?ULのリサーチ部門の役割、取組みの紹介を通して、幾つかのポイントを提案します。
1.ULのResearch部門のご紹介
2.リチウムイオン電池の安全性に関して
3.不具合原因究明 ―フォレンジック解析
□ 質疑応答 □