グラフト化の方法論、ナノ粒子表面への多彩な機能付与、グラフト化によるナノ粒子の分散制御技術など、具体例を交えて詳しく解説します。

ナノ粒子への表面グラフト化による機能付与と分散制御技術

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セミナー概要
略称
グラフト化
セミナーNo.
st180314
開催日時
2018年03月19日(月) 13:00~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 4F 第1グループ活動室
価格
非会員:  44,000円 (本体価格:40,000円)
会員:  41,800円 (本体価格:38,000円)
学生:  44,000円 (本体価格:40,000円)
価格関連備考
43,200円 (会員受講料 41,040円 )
定価:本体40,000円+税3,200円
会員:本体38,000円+税3,040円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の21,600円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
備考
※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
講座の内容
受講対象・レベル
高分子化学の予備知識があった方が望ましい。
習得できる知識
ナノ粒子の表面グラフト化処理の方法論を理解し、粒子表面の機能設計と分散制御技術が習得できるようになることを本セミナーの目標とする。
趣旨
 カーボンナノチューブやグラフェンなどのナノカーボン、及びシリカなどのナノ粒子表面へのポリマーのグラフト化反応の方法論についてまとめる。ついで、いくつかの具体例をあげて、ナノ粒子表面へ導入した官能基をベースとするポリマーグラフトナノ粒子の合成例や実験方法の実際と、その表面評価技術について解説する。また、ナノ粒子表面への抗菌性ポリマーのグラフト化や生物忌避性物質、さらには難燃剤などの固定化によるナノ粒子表面への多彩な機能付与について述べる。さらに、炭素材料表面へのナノカーボンの固定化とその新規材料としての可能性について解説する。最後に、表面グラフト化によるナノ粒子の分散制御技術についても解説する。
プログラム
1.はじめに
 1.1 なぜ、グラフト化?
 1.2 色々のナノ粒子とナノカーボンの特徴
  1.2.1 カーボンブラック
  1.2.2 カーボンナノチューブ
  1.2.3 炭素繊維、気相生長炭素繊維
  1.2.4 フラーレン
  1.2.5 グラフェンと酸化グラフェン
  1.2.6 シリカナノ粒子
  1.2.7 その他

2.グラフト化の方法論〜育毛法と植毛法
 2.1 育毛法〜表面から毛(ポリマー)を伸ばす
  2.1.1 ラジカル重合、リビングラジカル重合
  2.1.2 イオン重合
  2.1.3 デンドリマー合成法の応用
 2.2 植毛法〜毛(ポリマー)を植え付ける
  2.2.1 末端反応性ポリマーとの反応
  2.2.2 リビングポリマーとの反応
  2.2.3 反応性ナノカーボンと汎用水酸基末端ポリマーとの反応
  2.2.4 シランカップリング剤の利用

3.グラフト反応の起点としてのナノカーボンの芳香族環(グラフェン構造)
 3.1 芳香族環の反応性〜酸化処理による官能基導入
 3.2 ナノカーボンはラジカルを捕捉する〜ラジカル捕捉能の利用
 3.3 芳香族環とフェロセンとの配位子交換反応の利用

4.炭素材料表面へのナノ粒子の固定化
 4.1 炭素材料表面へのナノカーボンの固定化
 4.2 炭素材料表面へのナノシリカの固定化

5.環境負荷の少ないグラフト反応〜大量合成を目指して
 5.1 溶媒を用いない乾式系における大量合成
 5.2 イオン液体を用いるグラフト重合

6.グラフト反応の実際〜実験方法は簡単〜
 6.1 実験方法の具体例
 6.2 グラフト率の評価方法

7.ナノ粒子表面グラフト鎖の評価技術
 7.1 表面分析機器による評価法
 7.2 熱分解GC-MSによる評価法

8.ポリマーグラフトナノ粒子の分散性
 8.1 表面ぬれ性の制御
 8.2 グラフト鎖による分散性制御

9.ナノ粒子表面への機能物質の固定化
 9.1 機能物質の固定化の意義
 9.2 生体親和性ポリマーのグラフトによる生体親和性の付与
 9.3 カプサイシンの固定化による生物忌避性の付与
 9.4 抗菌・防カビポリマーのグラフト化による抗菌・防かび性の付与
 9.5 ハロゲン系、リン系難燃剤の固定化による難燃性の付与
 9.6 光安定剤の固定化による光安定性の付与

10.機能物質をインターカレートした層間化合物の利用
 10.1 安全で安心なフィラー〜添加剤の溶出とブルーミングの抑制
 10.2 インターカレーションとは?〜層間に機能物質を挟み込む
 10.3 リン系難燃剤のインターカレーション
 10.4 酸化防止剤のインターカレーション
 10.5 カプサイシンのインターカレーション〜安全で安心な船底塗料

11.おわりに

 
□質疑応答・名刺交換□
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