LNGプロジェクトに関連するビジネス・チャンスと勝ち残り戦略を解説

世界のLNGプロジェクトの最新動向と今後のビジネス・チャンス
目まぐるしく変わるLNGの需給とプロジェクト動向を読み解く!

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セミナー概要
略称
LNG
セミナーNo.
st180708
開催日時
2018年07月19日(木) 13:00~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん  5F 第1講習室
価格
非会員:  44,000円 (本体価格:40,000円)
会員:  41,800円 (本体価格:38,000円)
学生:  44,000円 (本体価格:40,000円)
価格関連備考
43,200円 (会員受講料 41,040円 )
定価:本体40,000円+税3,200円
会員:本体38,000円+税3,040円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の21,600円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  ※請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
   (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
  ※他の割引は併用できません。
備考
※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
講座の内容
趣旨
 2018年春に入り、LNGプロジェクトを取り巻く状況が大きく変貌している。2017年夏までは米国におけるシェール・ガス革命を契機とする原油価格の下落、豪州、米国におけるLNG輸出能力の増強によって、LNG需給が緩和するとされ、LNG価格は、スポット価格が2017年5月には百万Btu当たり5ドルへと下落した。しかし、2017年9月以降は原油価格が1バレル60ドル以上に回復し、中国が石炭に代わる暖房用燃料としてLNGの輸入を増加させ、2018年1月のLNGスポット価格は百万Btu当り11ドル超えと大幅に上昇した。その後、春の不需要期に入り7ドル台と少し落ち着いているものの、1年前とは需給状況が変化している。この要因としては、中国をはじめとしたアジア諸国による地球温暖化対策、大気汚染防止策としての石炭から天然ガスへの燃料切り替えによるLNG輸入増加が挙げられる。

 LNG価格の上昇とLNG需給逼迫は再びLNGプロジェクト開発への機運を強め、日本の電力企業もモザンビークLNG、アラスカLNGの購入を検討している。2018年4月には、総額1兆5,000億円に達する、カナダのシェール・ガスを原料とするLNGプラントの投資が始まった。大型のLNGプロジェクトは、ロシアのヤマルLNG以来、4年ぶりとなる。米国におけるシェール・ガスを原料とした年間7,000万トンに達するLNG輸出プロジェクトが相次いでおり、2019年にはカタールを抜いて、豪州が世界最大のLNG輸出国となることが見込まれている。2020年までに米国と豪州から年間1億トンに達するLNG供給能力が誕生する。カタールも、2017年4月にはLNGプロジェクト新設を再開し世界最大のLNG輸出国を堅持する方針にある。さらに、欧州諸国への天然ガス販売が減少するロシアも、ヤマルLNG、サハリン3、ウラジオストックLNGをはじめとしてアジア大洋州へのLNG輸出計画を行っている。こうした数多くのLNG輸出プロジェクトの構想にもかかわらず、当初の予想と比べて国際LNG需給は緩和していない。2040年には中国が日本を抜いて世界最大のLNG輸入国となると見込まれ、2023年以降にはLNG需要が供給を追い抜くことが予想されている。アジア、中南米等においても、初期投資の負担が軽く、小規模なFSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備)の運用が増加基調となっており、LNG輸入国が増加し、LNG市場は拡大を続けている。2017年12月に出荷開始したヤマルLNGは、砕氷船型LNG輸送船が用いられる。①中国によるLNG輸入が増加していること、②LNG価格の上昇により、LNGプロジェクト開発への動きが再開していること、③洋上LNGプロジェクトが本格稼動すること、等からLNGを取り巻く状況に追い風が吹いている。

 LNG取引については、従来の「売り手市場」から「買い手市場」への変化を受けて、世界最大のLNG輸入国である日本をはじめとしてLNG輸入国とLNG輸出国との間において、原油価格連動、仕向け地条項、転売禁止を中心としたLNGの購入形態、価格決定方式の見直しが進められている。今後も、長期的には、地球環境に優しいLNGの輸出量は、年間2億6,000万トンから年間6億トンを超えることが見込まれている。これまで、LNGプロジェクトに参画してきた産ガス国、メジャー(国際石油資本)、総合商社、プラント・メーカー、重電メーカーは、2020年以降における、LNGプロジェクトの新たなビジネス・チャンスに動き出している。日本企業はLNGプラント、LNG専用船、FSRUの建設・運転・保守に関連する世界最先端の技術を持っており、2018年以降におけるLNGプロジェクトに関連するビジネス・チャンスと勝ち残り戦略についてLNG分野の第一人者が明確に解説する。
プログラム
1.北米のシェール・ガスをはじめとした非在来型天然ガス開発の最新動向

 2.北米における天然ガス市場の需給動向の現状と今後-天然ガス価格安定

 3.国際市場における天然ガス価格の2018年以降における見通し-原油価格

 4.アジア大洋州における天然ガス火力発電の位置づけとLNG市場の最新動向

 5.米国における天然ガス生産量の動向と今後の動き-シェール・ガス開発技術

 6.カナダにおける天然ガス生産量の動向と今後の動き-新規LNG

 7.ロシアにおける天然ガス生産量の動向と今後の動き-欧州諸国による制裁

 8.洋上LNGプロジェクトの動きと今後の可能性-経済性向上

 9.アジア大洋州と北米におけるLNG市場の今後とプラント、LNG専用船

10.米国、カナダにおけるLNG輸出プロジェクトの動向-パナマ運河

11.ロシアにおけるLNGプロジェクトの動向と-砕氷船型LNG輸送船

12.豪州におけるLNGプロジェクトの現状と今後-プロジェクトの経済性

13.インドネシア、アフリカにおけるLNGプロジェクトの現状と今後の動き

14.LNGの原油価格連動、転売禁止の見直し状況-米国産LNGの動き

15.スポットLNG取引の最新動向と今後の可能性-シンガポール市場

16.LNGのディーリング・ビジネスの今後-LNG市場のコモディティー化

17.FSRU事業における今後の市場規模と日本企業の事業機会

18.LNGプラント、水処理技術、化学物質等の日本企業のビジネス・チャンス

19.世界のLNG市場における今後の市場見通し-中国、インドの新たな伸び

20.LNG価格の今後の見通し-LNGプロジェクトの新たなビジネス・チャンス
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