2018年07月19日(木)
10:30~16:30
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非会員:
49,500円
(本体価格:45,000円)
会員:
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(本体価格:42,750円)
学生:
49,500円
(本体価格:45,000円)
48,600円 (会員受講料 46,170円 )
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円
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※資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
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<知識> 高分子溶液における相分離の特性、溶解現象の基本原理、架橋とゲル化に関する基礎知識、高分子溶液のゲル化メカニズム、ゲル化点の同定法、高分子溶液やゲルの粘弾性特性
<技術> 相分離や溶解性の予測技術、複雑な相図の読解技術、粘弾性データの読み取り方、溶液をゲル化させる方法、ゲル化を避ける方法、分子構造から物性を予測する方法
高分子溶液の相分離やゲル化は、合成、輸送、成形加工などの過程で思いがけなく起こる予測困難な現象である。本講では高分子間および高分子-溶媒間の相互作用に注目して溶液の状態変化を調べることにより、高分子の溶解性やゲル化に関する分子論的な理解を試みる。これをもとに、相分離・ゲル化を積極的に用いた感熱性、相溶性、流動性、粘弾性などの制御による高機能高分子の実用可能性を探索する。
1.高分子溶液の特性
1.1 分子量と高分子性
1.2 高分子溶液の相転移概観(結晶化、ガラス転移、ネットワーク化(ゲル、ゴム))
1.3 高分子量領域での極限則(上限則とスケーリング則)
1.4 ランダムコイルとその拡がり(ガウス鎖、フローリ則、膨潤鎖と凝縮鎖)
1.5 コイル-グロビュール転移、逆転移(高温グロビュール)と感熱性
1.6 単一鎖(特に感熱高分子鎖)の張力-伸長曲線
1.7 蒸気圧と浸透圧、第2ビリアル係数
1.8 重なり濃度と準濃厚溶液(溶液のスケーリング理論)
1.9 高分子溶液の粘弾性基礎(極限粘度数、剪断速度依存性、シニングとシックニング、複素弾性率)
1.10 散乱実験(光、中性子)と構造因子
2.高分子溶液の相分離
2.1 高分子の溶解性を決める因子
2.2 相分離の基本タイプ(UCST, LCST, LOOP)
2.3 相分離の分子論(フローリ理論、カイパラメータ、溶解度パラメータ、VLBW現象論)
2.4 高分子非水(有機溶媒)溶液のUCST
2.5 高分子水溶液のLCST、圧力効果、イオン添加効果
2.6 ランダム水和と協同水和(感熱性、鋭いC-G転移、平らな曇点曲線)
2.7 多成分高分子溶液(三角相図の読み方)
2.8 混合溶媒、選択吸着(共良溶媒、共貧溶媒、臨界溶媒)
3.高分子溶液のゲル化
3.1 化学架橋と物理架橋、両者の共存と変換
3.2 ゲル化に導く分子間架橋(水素結合、疎水凝集、微結晶化、ガラス化、クーロン力)
3.3 ゲル化点と架橋構造(架橋多重度、架橋長、有効鎖、ネットワーク構造)
3.4 相分離とゲル化の干渉(3つの基本タイプ)
3.5 低温ゲル化と高温ゲル化
3.6 水素結合性高分子のゲル化(水素結合超分子、バイオポリマーゲル)
3.7 疎水化水溶性高分子のゲル化(会合高分子、テレケリックポリマー)
3.8 添加塩効果、溶媒混合効果、圧力効果
3.9 物理ゲルの粘弾性(鎖の組み替え、シックニング、応力極大、流動硬化、流動破壊)
3.10 剪断による高分子溶液のゲル化
□質疑応答・名刺交換□
※時間制限により一部割愛や項目順不同となるかも知れません。