折紙構造の観点から見れば、まだまだ初歩的な構造体がたくさん!?
新しい視点を取り入れて、モノづくりの高みを目指しませんか?
1.はじめに
日本の「ものづくり」は、2Dから4Dを創発し循環させる日常の習慣と「つくることで理解する」という科学観とによって培われてきた。これに対する折り紙の貢献について述べる。
2.折り紙の歴史
日本の折り紙の特徴。何故日本だけ特殊なのか。日本にだけ礼法折紙があるのはなぜか、などについて述べる。
3.近代の折り紙
3.1 近代折り紙における創作法
3.2 折り紙の設計図
3.3 折り紙の設計ソフト
3.4 折紙設計とリバースエンジニアリング
3.5 折紙設計システムで見つかった2次元パターン
3.6 折紙を折る折紙ロボット
3.7 金属素材も折れる、折紙式プリンター
4.折紙工学
4.1 折紙工学誕生の経緯
4.2 ハニカムコアの発明
4.3 バイオミメティクス折り紙① ―昆虫に学ぶ―
4.4 バイオミメティクス折り紙② ―植物に学ぶ―
4.5 折紙の数理を用いたデザイン
4.6 三角錐の連なったオクテットトラスコア
5.折り紙の産業化の課題と克服
5.1 折紙工学の産業化を阻む4つの課題
5.2 宇宙産業への応用
5.3 金属製オクテットトラスコアの成形法/産業への応用
5.4 折り畳み式ヘルメットへの応用
5.5 折り紙は優秀なエネルギー吸収材
5.6 高い機能と安価な製造が可能、反転捩り折紙構造体
6.折り紙の力 ―産業応用への広がり―
6.1 建築産業への応用
6.2 医療への応用
6.3 防振器への応用
6.4 飲料器への応用
6.5 厚板箱への応用
6.6 自己折り
7.折紙工学の将来
計測技術の著しい発展により科学の興味は宇宙のような広大なものから、細胞など超ミクロな世界に広がっている。
ここで唯一役立つのは自己組織化製造法であり折紙工学が未来を切り開く
□質疑応答・名刺交換□