2020年07月31日(金)
10:30~16:30
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp
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非会員:
49,500円
(本体価格:45,000円)
会員:
46,970円
(本体価格:42,700円)
学生:
49,500円
(本体価格:45,000円)
49,500円 ( 会員受講料 46,970円 )
定価:本体45,000円+税4,500円
会員:本体42,700円+税4,270円
【2名同時申込みで1名分無料!(1名あたり定価半額の24,750円)】
※2名様とも会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価の半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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※資料・昼食付
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1.成形不良の発生メカニズム
2.成形不良の主な要因と対策例
3.樹脂の知識
4.金型の知識
5.成形加工の知識
6.成形不良現象をサンプルで知る
「プラスチック」はあらゆる生活場面に浸透して使われており、現代の我々にとって切っても切り離せません。プラスチック製品には「小型」・「薄型」・「軽量」・「省電力」・「低コスト」・「高度な機能・性能」「地球環境」などが求められています。これらのキーワードを実現するように製品および技術開発が必要となるわけです。
製品開発においては、企画の段階から製品設計を通して、最終的に製品を製造することによりお客様に満足いただける製品が完成します。ところが、製品製造の場面において、プラスチックでつくる部品(成形品)の成形不良が発生して、その原因追跡と対策に追われる場面も少なくありません。成形不良が発生すると、部品の廃棄コストが増え、製造ラインが乱れたり停止したりして、最悪の事態ではお客様に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
成形不良という言葉から、成形品を製造する現場にだけ原因があるように思われますが、成形不良の発生メカニズムによっては成形品設計が原因となる場合もあります。発生メカニズムを知らなかったために、設計段階で必要な品質を作り込めなかったことが原因と言えます。
そこで、本セミナーでは成形不良の発生メカニズムを知り、それを成形品設計に活かすことを目的とします。発生メカニズムの理解には「樹脂」「金型」「成形加工」の3本柱の理解が欠かせません。3本柱を良く理解して成形品設計へ反映させなくては、本当の意味での良い設計とはなりません。
入社して間もない方、近く設計を予定されている方におきましては、これから設計する製品で成形不良を出さない設計を望まれることと思います。また、設計経験がおありの方におきましても、改めて知識の整理をしたいとのお考えもあるかと思います。異なる部署から異動となられた方におきましては、プラスチック成形のポイントを短期間に修得する必要があるかも知れません。そのような方のご要望にお応えできるセミナーになると思います。
当日は成形不良品サンプル、および国際プラスチック博覧会で入手の成形品サンプルも多く展示いたします。関連する動画もご覧いただきます。サンプルを実際に手に取り、見て、触れていただくことで、理解がさらに深まることと思います。
1.プラスチック製品の企画、設計から量産までの各工程ポイントを知る
2.成形不良を理解するための基本3本柱の知識
2.1 樹脂の知識
2.1.1 樹脂の特性
(可塑性、高分子化合物、天然樹脂、分子構造)
2.1.2熱可塑性樹脂
(結晶性と非結晶性、成形収縮率)
2.1.3性能向上のための特性改質
(ポリマーアロイ、繊維強化プラスチック、添加剤)
2.2 金型の知識
2.2.1 射出成形金型の構造
(2プレート/3プレート金型、金型を構成する部品、金型分解写真)
【動画】金型の動きをアニメーションで理解する
【動画】ホットランナー金型の成形/金型内成形の一例
【事例】金型を入れ子とするメリットについて
2.2.2 射出成形金型の機能
(流す[スプルー/ランナー/ゲート]、形を作る、固める、取り出す、エアー排出)
【アンダーカット処理の3例】①傾斜ピン、②スライドコア、③無理抜きを理解する!
【事例】透明な成形品のエジェクタピン問題
【発想問題】成形品の側面に空いた穴をつくる金型構造を考えてみよう!
2.3 成形加工の知識
2.3.1 射出成形機の構造と機能
(射出装置、型締装置)
2.3.2 型開力
(平均樹脂圧力、投影面積、型締力)
【理解問題】成形品の形状・寸法での型開力を求めてみよう!
2.3.3 成形サイクル
(サイクルタイム、保圧、ゲートシール)
【事例】サイクルタイムと加工能力/金型起工数との関係を知る!
3.発生メカニズムから知る成形不良の要因と対策
3.1 バリ
(現象:成形品からはみ出した不要形状)
【事例】製品設計が原因で発生するバリ
3.2 ヒケ/ボイド
(現象:成形品表面のわずかな凹み/成形品内部の空洞)
【事例】ボイドと機械強度不足による折損事故
【事例】ヒケ判断タイミングと量産日程への影響
3.3 変形
(現象:成形品の歪み。例:そり、ねじれ、まがり)
【サンプル回覧】成形品の内部ひずみ(残留応力)を可視化方法の例
3.4 ウェルドライン
(現象:成形品表面に発生する筋状模様)
【CAE解析動画事例】偏肉が原因でウェルドラインが発生するケース
3.5 シルバーストリーク
(現象:成形品表面に発生する筋状模様)
【事例】現場規則が活かされない「人的要因」
3.6 焼け
(現象:成形品の一部が焼け焦げる)
3.7 ジェッティング
(現象:成形品表面に樹脂流れの跡が残る)
【事例】成形加工条件と不良対策
3.8 ショートショット
(現象:成形品形状の一部が欠ける)
【事例】ヘジテーション現象が引き起こしたショートショット/ウェルドライン
3.9 脆化
(現象:成形品の機械強度が弱く想定以下で破損する)
3.10 その他の成形不良
(フローマーク、こすれ、白化、キャビ残り)
【事例】キャビ残り現象と対策例
4.成形品サンプルに学ぶ技術トレンド
4.1 国際プラスチック博覧会【K2019(ドイツ)など】
成形品サンプル、動画による解説
4.2 主な成形不良サンプル展示
※見て、触れて、手にとってご覧いただけます!
□質疑応答・名刺交換□