第1部「群雄割拠のFPD技術動向とフレキシブル・フォルダブルOLEDの構成技術分析」 (13:00~14:45)
FPDデバイスとしてLCDは小型から大型まで市場を占有した。しかしスマートフォンを皮切りにOLEDに急速に移行している。その勢いは17インチノートPC展示が相次ぐように大型製品へと及んでいる。
今回はOLEDの強みとしてデビューが始まったフレキシブル・フォルダブルOLED技術に関し、特許情報を駆使し徹底分析する。ガラスOLEDに比べて難度の高いフレキシブルの製造工程、フィルムカバー、破壊光学から見た薄板カバーガラス、衝撃性を改善したOLED構造、そしてインセルタッチパネルの各技術を今後の投資・製品動向を含めて解説する。
1.ディスプレイ市場の戦国絵巻
1.1 全FPD市場でのデバイス技術主役交代へ向けてのBattle状況
1.2 LCDからOLEDへの製品ライフサイクルの変化
1.3 OLED投資動向と対応するCES2020フォルダブルOLED展示分析
2.リジッド(ガラス基板)からフレキシブルOLEDの製造工程変化
2.1 LCDに対するOLED優位性は形状ファクター
2.2 フレキシブルOLEDでの追加工程
2.3 難度の高いリフトオフ工程
3.フォルダブルOLED製品Galaxy Fold技術分析
3.1 フォルダブルスマートフォン仕様
3.2 フィルムカバー技術とその課題
3.3 破壊工学視点で見る薄板カバーガラス(UTG)技術と最終カバー構造の予測
3.4 衝撃性を改善するバッププレーンLTPS構造
4.インセルタッチパネル技術
4.1 インセルタッチパネル投資・技術動向
4.2 Y-OCTA構造とその課題(特許公報情報分析)
□ 質疑応答 □
◆得られる知識
・FPD、特にフレキシブルOLEDのデバイス構造、製造方法、材料技術
・FPDの最新投資・技術動向
第2部「フレキシブル・フォルダブルOLED向け光学フィルムの市場・技術動向」(15:00~16:10)
有機EL(OLED)市場は、スマートフォンとTVが需要を牽引する形で市場形成が進んでいる。特にスマートフォンでは、複数回の折り曲げが可能なフォルダブルOLEDの開発が加速しており、将来の成長市場として注目を集めている。
パネルメーカーやセットメーカーは、フォルダブルOLEDに光学フィルムを用いるにあたり、様々な要素を考慮して採用を検討している。フォルダブルOLED市場がまだ黎明期にある中、デファクトスタンダードとなる光学フィルムは存在しておらず、どのフィルムメーカーにも参入の機会があると考えられる。
本講演では、フォルダブルOLED市場およびカバーフィルムや円偏光板用λ/4フィルム、タッチセンサなどの光学フィルムの市場動向について詳細に解説いたします。
1.OLED市場の概要
1.1 フォームファクタ別市場動向 (リジッド、フレキシブル、フォルダブル、ローラブル)
1.2 フォームファクタの進化に伴う光学フィルム構成の変化
1.3 10”~20”の「OLED空白地帯」に向かうフォルダブルOLED
2.OLED向け光学フィルムの市場動向
2.1 カバーフィルム
2.2 λ/4フィルム (液晶コーティング品を含む)
2.3 フィルムタッチセンサ
2.4 その他光学フィルム
3.OLED向け光学フィルムの技術動向
4.まとめ
□ 質疑応答 □
◆得られる知識
・フレキシブル・フォルダブルOLEDの市場概要
・フレキシブル・フォルダブルOLED向け光学フィルムの種類と用途
・光学フィルムに対する競合技術 (UTG、インセル、塗布型偏光板)の最新動向