2016年05月26日(木)
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スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマーなどの配合情報とそれから読み解く成形時の挙動、成形トラブルをいち早く解決するための基礎知識
汎用性熱可塑性エラストマー組成物であるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、他のプラスチックやエンプラ系熱可塑性エラストマー(ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン系)と異なりゴム成分と液状オイル成分と流動成分(樹脂成分)との「多成分の混合物」であり複雑です。異なる性状の成分を混合・混練しているので問題を複雑にしています。
それはすなわち成形トラブルに直結してしまいます。さらにまた複雑にするのは多くの場合は、それを化学反応させて架橋させ耐熱性、耐油性を向上させます。架橋反応では、複数の分子が結び付いたり逆に分子が切れてしまったり極めて複雑なことがおこります。特許情報から得られるレシピを考慮しないともはやトラブル対策など効率的に行うことはできません。
(1) 複雑な混合物(化学反応を伴う)の成形トラブル
(2) 雑誌の記事や論文では書かれていない特許情報に基づくレシピから読み解く成形トラブル対策法
(3) 特許情報から得られるレシピ情報を元に予測して行うトラブル解決のための分析方法
を解説します。
1. 熱可塑性エラストマーの種類
汎用熱可塑性エラストマー(オレフィン系、スチレン系)の活用範囲とその展望
2. 組成及び配合成分
「特許情報から得られるレシピとその原材料の詳細情報」
2-1 オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
(1) ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
(2) 流動相(樹脂)成分の性質による物性・成形性への影響
(3) 軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
(4) 架橋剤による物性・成形性への影響
2-2 スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
(1) ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
(2) 流動相(樹脂)成分の性質による物性・成形性への影響
(3) 軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
(4) 架橋剤による物性・成形性への影響
3. 業界実情
3-1 オレフィン系熱可塑性エラストマーの販売会社
3-2 スチレン系熱可塑性エラストマーの販売会社
4. 成形トラブルとその対策
「特許情報から考えるレシピを根拠としてトラブル原因を解明しよう!」
4-1 ひけ
4-2 ショートショット
4-3 バリ
4-4 そり・変形
4-5 シルバー
4-6 金型転写性不良
4-7 ウエルド不良
4-8 焼け
4-9 寸法のばらつき
4-10 ピンキング
4-11 ブツ
4-12 ブリードアウト
4-13 ブルーム
4-14 成形品の表面剥離
4-15 複合成形体の層間融着不良
4-16 押出成形におけるドローダウン
5. 分析技術
「そのサンプルは、どんな熱可塑性エラストマーなのか?」
5-1 種類を判別する分析方法
(1) ゴム成分の分離とその分析方法
(2) 軟化剤の分離とその分析方法
(3) 流動相(樹脂)成分の分離とその分析方法
(4) 架橋度の測定方法
5-2 トラブル解決のための分析方法 「このトラブルは、何が原因なのか?」
(1) ブツ分析
(2) ブリード物の分析
(3) ブルーム物の分析
(4) モルフォロジー観察