接着寿命予測と劣化加速試験条件の設定方法

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セミナー概要
略称
接着寿命予測
セミナーNo.
stb161004
開催日時
2016年10月26日(水) 10:30~16:30
主催
S&T出版(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  50,722円 (本体価格:46,111円)
会員:  48,176円 (本体価格:43,796円)
学生:  50,722円 (本体価格:46,111円)
価格関連備考
49,800円 会員価格47,300円 ※資料代を含む
<1名様分の受講料で2名様まで受講できます。>
 ※2名様ご参加は同一会社・法人からの同時申込に限ります。
 ※2名様ご参加は2名様分の参加申込が必要です。ご連絡なく2名様のご参加はできません。
 ※3名様以上のご参加は、追加1名様あたり10,800円OFFになります。
講座の内容
必要な予備知識
接着業務に携わっている方であれば問題ないレベルです。
習得できる知識
・接着の基本的なメカニズム
・評価試験項目の設定方法
・剥がれ不具合品の解析方法
・接着信頼性を確保するための接着製品の寿命予測
・接着部の劣化加速試験条件の設定方法
趣旨
 20例以上の接着剥がれ不具合を分析した結果、担当者に界面の接着反応等のスキルが欠如していたことや、接着製品のクリープ性能等の耐久性に関する予測技術の欠如に起因していたことが判った。 即ち、接着剥がれの抜本的な対策としては、接着製品の生産に携わる人間の基礎的な接着スキルの向上と適切な接着性能試験の実施並びにデータの掌握、的確な耐久性能試験の実施とデータの解析等のスキルが必要との結論を得た。 耐久性能試験としては、クリープ試験や長期熱劣化試験等であり、これらの試験結果を解析し、接着製品の寿命予測を実施することである。 寿命予測としては、接着製品の劣化加速試験の実施と結果の掌握を含む。本講座では、先ず接着の基礎を解説した後に、接着における各種寿命予測方法並びに各種劣化加速試験条件の設定方法について解説する。
プログラム
1.接着のメカニズム
 1.1. 化学結合
 1.2. 水素結合
 1.3. ファンデルワールス力
 1.4. アンカー効果
 1.5. 表面濡れ性
 1.6. 溶解パラメータ(SP値)

2. 界面の接着反応
 2.1. 材料構成
 2.2. 被着体と接着剤

3. 剥がれ不具合解析事例
 3.1. 剥がれ原因と対策
 3.2. 原因別における剥がれ発生比率
 3.3. 部品・被着材料・接着剤別における剥がれ発生比率
 3.4. 作り込み工程別剥がれ不具合の流出原因と対応

4. 剥がれ不具合品の解析方法
 4.1. 接着剥がれ不具合解析
 4.2. 接着系における接着メカニズムの把握
 4.3. 剥離部位の明確化
 4.4. 剥離面の分析方法
 4.5. 被着材、接着剤の明確とすべき内容
 4.6. 両面テープ貼着製品

5. 剥がれ故障品のワイブル統計解析
 5.1. 形状母数・mの求め方
 5.2. 尺度母数・ηの求め方
 5.3. ガンマ関数から変動係数・CVを算出する方法
 5.4. 形状母数・mと変動係数・CVとの関係
 5.5. 変動係数・CVから不信頼度・F(t)を求める方法

6. 寿命予測のための反応速度論の導入
 6.1. アレーニウスの式
 6.2. 活性化エネルギーの求め方
 6.3. 寿命予測式設定のためのアプローチ
 6.4. 取得データの重回帰分析による寿命予測式の設定
 6.5. ラーソンミラー式
 6.6. PLM(ラーソンミラーパラメータ)マスターカーブの作成

7. 接着系における寿命予測式の設定
 7.1. 試験片によるせん断クリープ(熱)
 7.2. 試験片によるせん断クリープ(湿熱)
 7.3. 接着製品による熱クリープ
 7.4. ダンベル試験片による熱クリープ
 7.5. 温水浸漬品の剥離荷重
 7.6. 熱劣化品剥離荷重
 7.7. 両面テープ貼着品の熱クリープ

8. 取得データの重回帰分析
 8.1. エクセルの分析ツール・回帰分析による方法
 8.2. 統計情報の算出方法
 8.3. INDEX(LINEST)関数を用いる方法
 8.4. LINEST関数を用いる方法

9. 新規接着仕様の信頼性試験項目の設定方法
 9.1. 特性要因図
 9.2. 信頼性ブロック図
 9.3. 性能―機能展開表
 9.4. FT図の作成と基本事象への対応
 9.5. 試験条件の設定
 9.6. 試験条件設定のための寿命予測式の活用

10. ラーソンミラー・マスターカーブの把握による寿命予測式のチェック方法
 10.1. マスターカーブが屈曲する場合
 10.2. マスターカーブから一部のデータが外れる場合
 10.3. 各温度水準データが1本のマスターカーブを構成しない場合
 10.4. 一温度水準がマスターカーブから外れる場合

11. 劣化加速試験条件の設定方法
 11.1. 試験片のクリープ試験結果からの落とし込み
 11.2. 製品のクリープ試験結果からの落とし込み
 11.3. 熱劣化品による加速条件の設定
 11.4. 劣化モードの把握
 11.5. 上限となる条件の設定

12. 劣化加速条件設定のための製品の温湿度測定方法
 12.1. 測定機器と方法
 12.2. データの活用方法
 12.3. 寿命予測のための絶対湿度の算出

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