ホイップクリームに必要とされる性質やそのための乳化剤の利用技術を解説した後、多様な観察・計測手法で得られた内部構造や物性の特性について、オリジナルな画像や数値、デモを交えながら詳しく解説します。

ホイップクリームにおける乳化剤の機能と品質モニタリング技術
~乳化剤の利用技術,構造観察,物性評価,デモ実験~

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セミナー概要
略称
ホイップクリーム
セミナーNo.
td141005
開催日時
2014年10月21日(火) 10:30~17:15
主催
(株)テックデザイン
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
価格
非会員:  30,535円 (本体価格:27,759円)
会員:  30,535円 (本体価格:27,759円)
学生:  30,535円 (本体価格:27,759円)
備考
テキスト付
講座の内容
プログラム

■第1部: ホイップクリームにおける乳化剤の機能と利用技術 (10:30-12:00)

Ⅰ.食品エマルションの基本構成

Ⅱ.食品用乳化剤の構造と機能

Ⅲ.乳化安定の理論
 1.O/W乳化物の安定性に影響を及ぼす因子
 2.各因子と乳化剤の関係

Ⅳ.ホイップクリーム 起泡メカニズム
 1.ホイップクリームにおける品質・機能要求
 2.各要求に対する各乳化剤の役割
 3.ホイップクリームの評価
  ① ホイップ前、ホイップ時、ホイップ後
  ② オーバーランカーブについて
ホイップクリームは、流通時には液状で乳化が安定していなければなりませんが、ホイッピング時には適度な速度で乳化が壊れ(解乳化)、含泡が進まなければならい相反した性質が要求される食品です。この要求を満たすためには、乳化安定、解乳化に働く乳化剤を組み合わせて用いることが不可欠です。本講では、ポイップクリームの構造、求められる機能とそれに対する様々な乳化剤の機能を紹介します。
 

■第2部: ホイップクリームの構造観察と物性評価 (13:00-17:15)

               ~製造時の品質モニタリングへの応用~

Ⅰ.ホイップクリームの構造観察
 1.食品の構造観察法の概要
 2.3次元構造の2次元的観察と3次元的観察の比較考察
 3.X線μCTによる3次元構造観察
  ① X線μCT法の概説
  ② 観察の手順と留意点
  ③ 3次元データ解析法 
  ④ 事例紹介:天ぷら衣中の空隙・油の3次元分布
  ⑥ 事例紹介:ホイップクリーム中の空隙・乳脂肪分布

Ⅱ.ホイップクリームの物性評価
 1. 粘弾性による物性評価
  ① 準静的粘弾性と動的粘弾性
  ② 粘弾性測定法の概説
  ③ ホイップ過程の動的粘弾性の変化
 2.超音波・音響法による物性評価
  ① 超音波法,音響法の概説
  ② 音響法によるホイップ過程のオーバーラン実時間測定
  ③ ポリトロープ指数によるホイップクリーム物性評価の試み
  ④ 超音波による凍結過程の実時間測定法
 3.電気的特性による物性評価
  ① 食品の電気的特性について
  ② 電気インピーダンス・誘電特性測定によるオーバーランの測定
  ③ 誘電特性測定による氷結率の測定

Ⅲ.音響法を用いたデモ実験
 1.クリームの起泡過程モニタリング
 2.多孔質食材(泡沫,パン,紛体)のキメ評価
 3.その他

★紹介する観察・物性評価手法について★
X線μCT: 前処理不要な上、無侵襲で食品の内部構造を3次元的に観察できます
超音波・音響法と電気的特性測定法: 製造工程で刻々変化する空隙特性などをモニタリングできます
ホイップクリームの構造観察と物性評価について具体例を挙げながら解説します。構造観察については、前処理なしに内部構造を3次元的に観察可能なX線μCTによる空隙や油脂分布の測定法を紹介します。物性評価については、粘弾性の基礎的な考え方をわかりやすく解説するとともに、製造中に刻々変化する物性変化を実時間で把握可能な超音波・音響法や電気的特性測定法について紹介します。最後に、簡単な装置構成で測定可能な音響法のデモ実験を行います。
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