2015年02月24日(火)
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お1人様受講の場合 48600円[税込]/1名
1口でお申込の場合 61560円[税込]/1口(3名まで受講可能)
20年ほど前に、「情報と通信の融合」をコンセプトとして始まった「Telematics」は、Car-NaviやETCとの連携によりITSというインフラ構築により着実な進歩を進めている日本市場を除き、コンセプト倒れかに考えられていた。しかし、既存の「Smartphone」とは全く異なるコンセプトで登場したiPhoneやAndroid Smartphoneなどの「次世代Smartphone」の本格普及にともなうCloud Computing環境の確立により、Smartphoneと連携した「Infortainment」という形で再活性化されつつある。これは、通信インフラの充実によりSmartphoneで起こった変化に類似している。つまり、「次世代Telematics」世代に突入したのだ。「旧Telematics」は自動車産業が牽引してきたが、次世代Telematicsの主役はIT産業である。そのため、Smartphoneの世代交代のように、変化は急激に進むと考えられる。Smartphoneの変化に乗じることが出来なかった「過去の巨人」が急激に衰退したと同様な変化が起きることだろう。
次世代Telematicsでは、車載Entertainment機器は、以前の「スタンドアローン」な状態からインターネットと融合して利便性を高めた「Infortainment」機器へと進化していく。そして、「運転」に対するコンセプトも単なる安全性を追求するASV構想だけに止まらず、快適性を高めるADASも世界的に話題性が高まり、ImagingやSensingなどの機能搭載が活性化している。それらを実現する上で、カメラモジュールの果たす役割の重要性はますます高まっている。さらに、アメリカのKT法成立や、欧州のHigh Beam Regulation法の成立、新車購入時の目安となる各国のNCAPの本格化・市場の信頼度の向上など、カメラモジュールの必要性が高まるインフラ整備が着々と進んでいる。また、車載用カメラモジュールは、今後1,2年で金額市場規模が飽和すると見込まれているSmartphone用に加わる有望な市場として自動車が脚光を浴びつつある。本講座では、このような市場背景、自動車用として最適なカメラモジュールの機能や仕様について詳説する。
1.カメラモジュールの市場動向と、自動車用が占める地位
1.1 アプリケーション別カメラモジュールの市場規模推移
1.2 アプリケーション別カメラモジュールの市場伸長率
1.3 市場動向からみたPost-スマホの必要性
2.スマホが確立したCloud Computing環境に取り込まれる自動車
2.1 スマホの歴史とCloud Computing環境の確立
2.2 Cloud Computing環境確立により復活し、新たな世代に突入した「Telematics」
2.3 スマホから自動車に移行しつつあるOSの覇権争い
2.4 Cloud Computing環境への適合、次世代Telematicsに適合した「Infortainment」車載機器
2.5 旧世代「Telematics」の最先端を走る日本のITSのガラパゴス化
3.車載カメラモジュールの動向
3.1 ASV(先進安全自動車)実現に必要なカメラモジュール
3.2 世界的に市場が拡大しつつあるADAS(先進運転者支援システム)用カメラ機能
3.3 KT(Kids Transport Safety Act)法成立により高まるBack View Cameraの本格搭載
3.4 ITS,プローブデータなどのBig Data取り込みに重要な役割を果たすカメラ機能
4.スマホとの融合により利便性が高まる自動車
4.1 自動車のInfortainmennt機器(DA: Display Audio) におけるスマホカメラの役割
4.2 スマホ用で、Drive Recorderなどカメラ機能を利用した車載用アプリの増加
4.3 DAとスマホの融合により高まるフロントカメラの役割
5.自動車用カメラモジュールに必要な性能
5.1 暗視感度を向上させる自動車用高感度Image Sensor
5.2 明暗差の大きな環境に対応したHDR(High Dynamic Range)機能
5.3 リフローカメラモジュール採用による低コスト化の実現
5.4 Lens less Image Sensor採用によるセンシング用途の拡大
6.まとめ