非会員:
47,300円
(本体価格:43,000円)
会員:
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学生:
47,300円
(本体価格:43,000円)
お1人様受講の場合 46,440円(43,000円+税)/1名
1口でお申込の場合 60,480円(56,000円+税)/1口(3名まで受講可能
位置情報は、社会インフラの1つとしてますます重要になってきている。GPSはカーナビやスマートフォンなどへの搭載によって位置情報を得る手段として定着しているが、建物の中の屋内環境または地下街などの屋内と同等の環境においては、GPSは利用できない。一方、屋内環境においても人やモノの位置を把握することによって、より安心安全な暮らし、生活利便性の向上、及び産業の更なる効率化などの実現に大きく寄与できる。
屋内測位について様々な技術が提案されている。従前から磁気センサや慣性計測などを利用したインフラに依存しない測位方法や、距離測定を行わないデバイスの接続性に基づく測位方式などが検討されている。その後、無線技術の発達によって、距離測定に基づく測位方法が実用へ急速に進んでいる。利用する無線技術としてRFID、Wi-Fi、IMES、i-Beacon、Impulse Radio型Ultra-Wide Band(IR-UWB)などがある。これらの技術の中で、IR-UWBは極めて高い時間分解能を有していることから精度の良い測距測位を行えることが知られ、IR-UWBを用いた測位のための国際標準規格も策定されている。国内では、IR-UWB測位を利用しやすいように規制緩和が行われ、IR-UWB技術の屋内測位への利用に拍車をかけた。
本セミナーでは、まず、屋内測位に関する技術の概略について述べ、距離測定に基づく測位方法で使用する無線技術の長短を概述する。そして、IR-UWB測位関連の国際標準規格について解説し、UWBの制度化について紹介する。続いて、IR-UWBの特長と筆者らが開発したIR-UWBを用いたリアルタイム屋内測位システムを解説する。最後にIR-UWB測位を利用した幾つかの実装例と応用例について述べる。
1 屋内測位技術の概述
1.1 センサを用いた測位方法
1.2 距離測定に基づく測位技術
1.3 IR-UWBと他の無線技術の比較
2 UWBの国際標準規格と制度化について
2.1 低速データ通信と測位のためのIEEE802.15.4a
2.2 ハイバンドを用いた測位のためのIEEE802.15.4f
2.3 UWBの制度化状況
3 IR-UWBを用いた屋内測位技術
3.1 IR-UWBの特長
3.2 IR-UWBを用いた測位方法
3.3 IR-UWB屋内測位システムの構築
4 IR-UWB屋内測位技術の実践
4.1 物流倉庫における動線可視化へのアプローチ
4.2 ショッピングモールにおける様々な利用形態
4.3 社会福祉とエンタテインメントへの応用