ぬれ性をコントロールする技術についての基本と応用を学ぶ!親水化や撥水化の技術だけでなく,接着性,離型性,防汚性等にも密接に関連する技術!

ぬれ性評価入門
~接触角、表面張力、表面自由エネルギー~

※受付を終了しました。

通信講座概要
略称
ぬれ性評価
通信講座No.
ce200706
開催日
2020年07月17日(金)
講師
FIA 代表 福山 紅陽 氏
価格
[一般価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)

[会員価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)
価格関連備考
※請求書はお申し込みを受理次第、発送させていただきます。
スケジュール
7月17日(金) 第1講 テキスト配本
8月17日(月) 第1講 演習問題回答締切(必着)  第2講テキスト配本
9月17日(木) 第2講 演習問題回答締切(必着)  第3講テキスト配本
10月16日(金) 第3講 演習問題回答締切(必着)
11月9日(月) 修了書送付
趣旨
超親水・超撥水・超撥油など,表面のぬれ性を制御する技術が目覚しく発展しています。
一方,ぬれ性は,接着性,離型性,防汚性,耐指紋性,洗浄性,乳化性,分散性等,工業的に重要な各種特性にも密接に関連していることが知られています。
本講座では,第1講で,接触角,表面張力,表面自由エネルギーの基本概念について説明します。
第2講で,接触角,表面張力の具体的な測定方法,測定上の注意点について説明します。
第3講で,表面自由エネルギーの成分分けの理論に基づき,表面自由エネルギー成分の解析方法,解析上の注意点,成分分けの必要性などについて説明します。
プログラム

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第1講 ぬれ性、接触角、表面張力の基礎
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1.はじめに
2.ぬれの関わる現象
  2.1 身近なぬれ
  2.2 産業におけるぬれの事例
3.表面と界面
4.ぬれと接触角
5.接触角の定義
6.表面張力と表面自由エネルギー
  6.1 表面張力
  6.2 表面張力の本質
  6.3 表面張力の定義
   6.3.1 力としての表面張力
   6.3.2 エネルギー的観点からの解釈 : 表面自由エネルギー
  6.4 表面張力の温度依存性
  6.5 固体の表面張力
  6.6 界面張力
  6.7 表面自由エネルギーと表面積
  6.8 Youngの式
  6.9 Young-Laplaceの式
7.ぬれ性(接触角)と表面張力との関係
8.ぬれを制御するためのアプローチ
  8.1 ぬれ性制御の具体的方法
  8.2 表面構造とぬれ
   8.2.1 Wenzelの式
   8.2.2 Cassieの式
9.静的ぬれと動的ぬれ
  9.1 静的概念と動的概念
  9.2 静的接触角と動的接触角
  9.3 動的撥水性
  9.4 静的表面張力と動的表面張力

[演習問題]

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第2講 接触角,表面張力の測定方法
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1.はじめに
2.接触角の測定方法
  2.1 接触角の測定方法
  2.2 静的接触角の測定方法
   2.2.1 液滴法
   2.2.2 V-r法
   2.2.3 その他
  2.3 動的接触角の測定方法
   2.3.1 拡張収縮法
   2.3.2 Wilhelmy法
   2.3.3 滑落法(転落法)
   2.3.4 動的撥水性の評価方法(動的滑落法)
  2.4 接触角測定の特徴
  2.5 接触角測定の注意点
   2.5.1 表面評価一般に関する注意点
   2.5.2 接触角のばらつき
   2.5.3 表面汚染の影響
   2.5.4 表面帯電の影響
   2.5.5 自重による潰れの影響
   2.5.6 液量の影響
3.表面張力の測定方法
  3.1 表面張力の測定方法
   3.1.1 Wilhelmy法(垂直板法,プレート法)
   3.1.2 du Nouy法(輪環法,リング法)
   3.1.3 懸滴法(pendant drop)法
   3.1.4 最大泡圧法
  3.2 表面張力測定の特徴
  3.3 表面張力測定の注意点

[演習問題]

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第3講 表面自由エネルギー解析
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1.はじめに
2.表面自由エネルギー解析で何ができるか?
3.分子間力の発現機構
  3.1 クーロン相互作用(クーロン力)
  3.2 イオン化エネルギー
  3.3 電子親和力
  3.4 電気陰性度
  3.5 極性分子と無極性分子
  3.6 分極と双極子
  3.7 分子間相互作用
   3.7.1 イオン間相互作用
   3.7.2 イオン-双極子相互作用
   3.7.3 双極子-双極子相互作用(配向力)
   3.7.4 双極子-誘起双極子相互作用(誘起力)
   3.7.5 誘起双極子-誘起双極子相互作用(分散力)
   3.7.6 水素結合
   3.7.7 フッ素系材料の表面自由エネルギーが低い理由
4.表面自由エネルギーの成分分け
  4.1 分子間力に基づく成分分けの概念
  4.2 Fowkesの理論と検証
5.Young-Dupréの式
  5.1 界面における分離と付着仕事
  5.2 Dupréの式
  5.3 Young-Dupréの式
6.表面自由エネルギー成分分けの各種理論
  6.1 Kaelble,Owens,北崎の理論
  6.2 Wuの理論
  6.3 酸-塩基理論
7.界面における相互作用
  7.1 ぬれ性
  7.2 付着仕事,接着強度
8.固体の表面自由エネルギー成分の解析方法
9.表面自由エネルギー解析に関する注意点
  9.1 解析理論の選択
  9.2 表面自由エネルギーの成分数
  9.3 プローブ液体の組み合わせの影響
  9.4 プローブ液体のエネルギー値
  9.5 液体のぬれ広がり
10.表面自由エネルギー解析による評価事例

[演習問題]
キーワード
ぬれ,評価,接触角,表面張力,表面自由エネルギー,界面,液体,測定,濡れ,研修,セミナー
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