第1講:「触感、使用感の捉え方」
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【趣旨】
化粧品の使用感や触感は、化粧品の効果や性能に劣らず、顔や身体に使用されるうえで重要な要素です。身体の仕組みや皮膚感覚のメカニズム、触感の定量化、感覚の数値化、可視化する方法などを分かりやすく解説します。
はじめに
1. 皮膚感覚のメカニズム
1-1 触感とはなにか
◆感覚点の分布
◆脳内への伝達と領域
◆触れる、触れられるということ
1-2 触感の定量化 感覚を数値化、可視化する
◆触れる行動の観察
◆触れた時の物理量の変化
◆精神物理学的関数関係について
1-3 触感の測定 機器を用いる方法
◆布の風合い計測システム(KESシリーズ)
◆KES-SE摩擦感テスター
◆圧縮特性計測器KES-G5
◆ウェアラブル触動作センサHapLog
第2講:「化粧品の使用感評価試験のデザイン設計」
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【趣旨】
化粧品の使用感を評価する際には、評価手法の基本的なことを理解して、目的に応じた評価試験のデザインを設計することが必要です。評価手法の選択、評価項目、尺度の決定、評価パネル、サンプル、アンケート用紙作成など、官能評価が正しく行えるようにするための注意事項について具体的に解説します。
2. 化粧品の使用感評価試験のデザイン設計
2-1 使用感評価試験の種類と試験設計
◆官能評価の2分類
◆化粧品の官能評価の注意点
2-2 官能評価の基準、項目、尺度
◆化粧品の官能評価項目の選択
◆程度量表現の選択
2-3 官能評価アンケートの作り方
◆化粧水のアンケート用紙
◆乳液の評価用紙
◆口紅の評価用紙
◆ファンデーションの評価用紙
2-4 サンプルの選び方と専門パネルの選考
◆専門の評価パネルを選定
◆サンプルの選び方
◆基準サンプルについて
◆評価の精度を高める方法
2-5 評価デザイン設計者の資質と専門パネルの教育
◆官能評価デザイン設計者として
◆評価デザイン設計者、専門パネルとしての心がけ
◆総合評価と各項目間の関係を見る
第3講:「結果の表し方、見せ方」
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【趣旨】
官能評価によって得られた結果を、どうように表したら良いか、具体的な事例を用いてその手順を解説し、図表の作り方、モデル試験の手法などもお見せします。
3. 結果の表し方、見せ方
3-1 官能評価結果の解析方法
◆パネル間の評価のばらつきをみる
◆平均値を求める
◆総合評価と各項目間の関係を見る
◆物性値との関係を見る
◆主成分分析で特徴をまとめる
3-2 結果の表し方
◆平均値でグラフ化する
◆立体図で表現する
◆主成分分析で求められた寄与率の高い因子軸を用いる
3-3 結果の見せ方、ビジュアル化
4. 化粧品の使用感評価試験の実例
4-1 スキンケア化粧品
◆クレンジングオイルの評価
◆洗顔料
4-2 ベースメイク化粧品
◆ファンデーションの評価
4-3 メイクアップ化粧品
◆マスカラの評価
4-4 ヘアケア化粧品
◆シャンプー&コンディショナー
5. まとめ ひらめき脳のつくり方