製図担当者から検図担当者のスキルアップ講座
~機械設計図面の作図の基本から作図ノウハウ、高度な検図まで幅広く学ぶ~

※受付を終了しました。

通信講座概要
略称
機械設計
通信講座No.
ce220201
開催日
2022年02月17日(木)
講師
TSF自動化研究所 代表 村山 省己 氏<東海大学工学部機械工学科非常勤教員(元教授)>
<専門>
 設計工学・機械工学・ロボット工学・自動化システム・設備投資計画
<学協会>
 日本設計工業会・日本機械学会・精密工学会・自動車技術協会・東京都中小企業振興公社
<ご略歴>
 (株)日立製作所 工機部長、日立オートモティブシステムズ(株)投資計画部長を歴任し、2016年より現職。NC工作機械・自動車部品生産設備の設計開発に従事し、数々の設備設計に携わる。国家技能検定試験「機械・プラント製図」の検定委員に長年携わり、首席検定委員を経験。また、国内・海外向け自動化ライン等、投資の最適化について幅広い生産技術の知見を有する。自動車技術会、日本設計工学会、日本機械学会、精密工学会に所属する他、日立総合技術研修所の講師並びに大手メーカーや商社等の中堅技術者教育のコーディネータ・講師としても活躍している。2016年~2019年東海大学教授。2019年TSF自動化研究所創設。2019年7月~東京都中小企業振興公社ロボット導入活用支援事業相談員・診断員。
<出版物>
 「グローバルライン自動化ラインの基礎知識」 2018.1月発刊(日刊工業新聞社)
 「NCプログラムの基礎知識 上巻/下巻(DVD)」2019.3月発刊(日刊工業新聞社)
 「はじめてのロボット活用~ロボット導入の正しい考え方とポイント」工場管理1月号2019.1月号(日刊工業新聞社)
 「そのロボット導入、本当に必要ですか?~導入前に絶対に必要な現場のカイゼン~」工場管理12月号2019.12月号(日刊工業新聞社)
 「産業ロボット導入を検討する前に確認すべきポイントとその方法」
 プレス技術12月号2019.12月号(日刊工業新聞社)
 「金属加工現場で効果的なロボット・自動化システムをするための
 ポイント」機械技術12月号2019.12月号(日刊工業新聞社)
 「東海大学における機械設計製図教育の事例(基礎製図から創造設計 まで)」設計工学5月号2020年5月号(日本設計工学会)
 「小型マシニングセンタ導入のメリットと課題」機械技術2020.6月号(日刊工業新聞社)
 「自動化の最新提案 展望と課題 ~中小も生産技術力を~」生産財マーケティング2020.7月号(ニュースダイジェスト社)
価格
[一般価格]
1名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
2名で受講した場合:  99,000円 (本体価格:90,000円)
3名で受講した場合:  132,000円 (本体価格:120,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  44,000円 (本体価格:40,000円)

[会員価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)
価格関連備考
※請求書はお申し込みを受理次第、発送させていただきます。
スケジュール
2月17日(木) 開講 第1講テキスト発送
3月17日(木) 第1講 演習問題回答締切(必着) 第2講テキスト発送
4月18日(月) 第2講 演習問題回答締切(必着) 第3講テキスト発送
5月18日(水) 第3講 演習問題回答締切(必着)
6月6日(月)  修了書送付予定

<受講にあたって>
※テキストは開講時に郵送しますが、回答は、Microsoft Word、 Excel(Microsoft Office2007~2016)形式で、電子メールで提出していただきます。
※各講の添削結果や模範解答なども、弊社から電子メールにて返信させていただきます。
趣旨
皆さんは、JISに準拠した製図規格にもとづいた図面の描き方や図面チェックについて基礎から実務的な作図方法や設計手法をしっかり学んでいるでしょうか?
図面は多くの人を動かす重要な伝達ツールです。設計も同じように、要求仕様や品質を最優先に、設計計算をもとにした図面の作成が良い設計と言えます。また、検図は設計計算を反映した設計図面をもとに、要求仕様との整合性を確認し、品質トラブルや機械故障などを防ぐために必要な作業です。本講座では、講師の経験をもとに、作図法、設計法、検図法のそれぞれのステップごとに実用的な図面の描き方の基本、設計計算からの寸法を決める手順、さらに図面に隠された不具合をどうやって見分けるかの検図法の極意について学んでいただきます。製図を初めて経験年数が少ない方から検図担当としてもう一度、設計製図の基本から学習してみたい方々に是非、お勧めします。
プログラム

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第1講:検図担当者が知っておかなければならない「実用的な図面の描き方」
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【講座趣旨】
CADによる作図が一般的になっていますが、加工ができる正しい図面を描けているのか、不安を抱いている方々が多いと思います。どのように図面を描けば良いのか、どうすればわかりやすく間違えない図面を描けるのか、もっとスピードを上げて図面を描くためにはどうすれば良いのか、などの様々な疑問に対して、事例をもとに製図の基礎から実用的な図面の描き方まで演習を交えて幅広く学習していただきます。

第1章 図形と寸法のルール
 1-1 図形の表し方
  1-1-1 線の種類と用途
  1-1-2 第三角法と三面図
  1-1-3 寸法の記入
  1-1-4 投影図
  1-1-5 断面図
  1-1-6 図形の省略
  1-1-7 特殊図示法
  1-1-8 立体図
  1-1-9 作図演習
 1-2 寸法の表し方
  1-2-1 寸法
  1-2-2 面取り、半径
  1-2-3 穴加工、ザグリ
  1-2-4 キー溝
 1-3 寸法公差の表し方
  1-3-1 寸法公差
  1-3-2 普通公差と許容値
  1-3-3 すきまとしめしろ
  1-3-4 はめあいの表示
  1-3-5 公差の累積
第2章 表面性状と幾何特性のルール
 2-1 表面性状の表し方
  2-1-1 表面粗さの求め方
  2-1-2 表面性状の範囲
  2-1-3 表面性状の記入方法
  2-1-4 表面性状の目安
  2-1-5 表面性状の作図例
 2-2 幾何公差の表し方
  2-2-1 幾何公差の種類
  2-2-2 幾何公差の表示方法
  2-2-3 データムと幾何公差の記入方法
  2-2-4. 二つの公差域
  2-2-5 幾何公差表示例

【演習課題】

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第2講:検図担当者が知っておかなければならない「検図の重点ポイント」
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【講座趣旨】
多くの企業ではCADが多く使われるようになってきています。CADは簡単に作図できますが、複雑な図面になりがちです。だれが見てもわかりやすく、間違えにくい簡素化された図面になっているでしょうか?完成度の高い図面を描く上で、気を付けなければならない重要なポイントがあります。これを意識するだけで図面が生まれ変わります。また、設計者は、品質やコスト、故障や安全対策を考慮なければなりません。、検図担当者の役割は重要です。本講座では、製図担当者から検図担当者まで、図面描き方のノウハウと検図の重点ポイントについて学んでいただきます。

第3章 検図の重点ポイント
 3-1 作図の重要検図ポイント
  3-1-1 まずは正面図から決める!
  3-1-2 加工基準を決めて寸法を記入する!
  3-1-3 寸法は正面図に記入する!
  3-1-4 寸法は主要なものから記入する!
  3-1-5 関連する寸法は同じ図に記入する!
  3-1-6 寸法は計算で決める必要がないようにする!
  3-1-7 必要な寸法のみ記入する!
  3-1-8 類似した図は描かない!
  3-1-9 二重寸法、重複寸法は厳禁!
  3-1-10 加工を考えた寸法を記入する!
  3-1-11 演習
  3-1-12 検図のポイント
第4章 QCDに対応した検図法
 4-1 原価目標に対処する検図法
  4-1-1 製品開発の基本戦略の反映ができているか
  4-1-2 加工費の原価に対応した設計ができているか
  4-1-3 原価低減の手法を取り入れた設計ができているか
 4-2 品質保証に対処する検図法
  4-2-1 品質管理のデータを確認したか
  4-2-2 工程能力を調査したか
  4-2-3 設備設計デザインレビューで品質保証の確認を実施したか
 4-3 機械故障に対処する検図法
  4-3-1 可動率の向上対策を設計に反映したか
  4-3-2 故障しない機械設計のポイントを設計に反映したか
 4-4 安全対策に対処する検図法
  4-4-1 労働安全衛生法にもとづき安全対策を設計に反映したか
 4-5 要求仕様や目標性能を反映した検図法
  4-5-1 基本事項
  4-5-2 コンタミ、キズ対策
  4-5-3 安全、防災対策
  4-5-4 作業性対策
  4-5-5 省エネルギー・リサイクル対策
  4-5-6 メンテナンス対策
  4-5-7 コスト削減対策

【演習課題】

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第3講:検図担当者が知っておかなければならない
           「設計計算と検図法の極意」

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【講座趣旨】
機械部品では、要求品質を満足させるための寸法は設計計算をもとに設定します。CADデータをもとにCAE解析を活用することで形状や寸法を決める機会が多くなっています。設計の基本は、原理原則に基づいた設計計算です。これをしっかり習得しておかなければ図面の良否を判断できません。本講座では、要求品質から設計計算からの寸法の決め方を学習し、決めた寸法にもとづいて作図するといった演習を通じて設計製図のプロセスと手法を学習します。また、機械仕様から設計計算をもとに作図した図面を検図することで、図面に隠された不具合を見抜く力を身に付けます。

第5章 動力軸と減速機から検図法の極意を学ぶ
 5-1 軸の設計計算法
  5-1-1 軸の種類
  5-1-2 軸の引っ張り強さ
  5-1-3 動力とトルク
  5-1-4 ねじりモーメントのみの軸径計算法
  5-1-5 曲げモーメントのみの軸径計算法
  5-1-6 曲げとねじりを同時に受ける軸径計算法
  5-1-7 軸のこわさ
 5-2 動力伝達軸の設計計算製図法
  5-2-1 動力伝達軸の設計と作図の演習
  5-2-2 軸径の計算法
   (1)軸の強度計算
   (2)計算結果
  5-2-3 軸径の決定
   (1)最小軸径d1の決定
   (2)その他の軸径の決定
   (3)軸径の寸法許容差を決定
   (4)表面性状を決定
  5-2-4 軸継手の製図法とチェックポイント
 5-3 ギヤボックスの設計製図法
  5-3-1 機械設計のプロセス
  5-3-2 機械設計条件
   (1)減速機の設計条件
   (2)設計手順
  5-3-3 機械設計計算
  5-3-4 3D組立図
  5-3-5 2D組立図
  5-3-6 3D部品図
  5-3-7 2D部品図
  5-3-8 2D部品図の検図
  5-3-9 検図の結果 

【演習課題】

キーワード
機械,設計,図面,検図,製図,研修,通信教育
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