薬物動態の基礎から変動要因、薬物相互作用の実例までを解説!

薬物動態の基礎的知識とデータ解析方法

※受付を終了しました。

通信講座概要
略称
薬物動態
通信講座No.
ce220505
開催日
2022年05月20日(金)
講師
兵庫医療大学 薬学部(2022年4月より 兵庫医科大学 薬学部)
准教授(2022年4月より 教授)
藤野 秀樹 氏
講師の経歴
【経歴】
1992年3年 群馬大学大学院 工学研究科 生物化学工学専攻 修了
1992年4月 興和株式会社 入社 東京研究所にて薬物動態研究に従事、主にHMG-CoA還元酵素阻害薬ピタバスタチン(リバロ)や緑内障・高眼圧治療剤ニプラジロール点眼剤(ニプラジロール点眼剤)の薬物動態評価に携わり、医薬品医療機器総合機構での対面調査にも従事した。
2004年10月~2006年8月 東京創薬研究所研究管理課にてプロジェクト管理に従事
2006年9月~2007年9月 早稲田大学大学院理工学研究科 産学連携プロジェクト研究員
2007年10月~2011年3月 早稲田大学大学院理工学術院 客員准教授
2008年4月~2018年9月 兵庫医療大学 薬学部 講師
2018年10月~2022年3月 兵庫医療大学 薬学部 准教授
2022年4月~現在 兵庫医科大学薬学部(名称変更) 教授 薬物動態的側面からの薬物相互作用の予測に関する研究の他、薬剤師生涯教育にも携わっています。
価格
[一般価格]
1名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
2名で受講した場合:  99,000円 (本体価格:90,000円)
3名で受講した場合:  132,000円 (本体価格:120,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  44,000円 (本体価格:40,000円)

[会員価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)
スケジュール
・5月20日(金) テキスト配本。学習開始。
・6月20日(月) 第1講の演習問題提出締切り。第2講の学習開始。
・7月20日(水) 第2講の演習問題提出締切り。第3講の学習開始。
・8月22日(月) 第3講の演習問題提出締切り。
・9月12日(月) 修了書送付(第3講まで解答提出された方のみ)

<受講にあたって>
※テキストは1~3講とも郵送しますが、回答は、Microsoft Word、 Excel(Microsoft Office2007~2016)形式で、電子メールで提出していただきます。
※各講の添削結果や模範解答なども、弊社から随時電子メールにて返信させていただきます。
趣旨
薬物動態は非臨床における薬効薬理や安全性薬理のみならず、臨床段階での治療効果や薬物相互作用に深く関与します。よって、薬物動態的な不備が存在する化合物は治験段階で種々の問題が発生し、これら問題解決に多大なる時間を費やすことが懸念されます。本通信教育では薬物動態学の専門書とは若干異なり、著者の視点で医薬品開発に重要と思われる薬物動態的なトピックについて、その意義や役割を理解できるようにまとめています。第1講では薬物動態を構成するADMEや薬物動態(PK)パラメーターの意味について理解することで、ご自分でPKパラメーターを計算できるようになります。具体的には全身クリアランスが低下した患者におけるAUC増加率やt1/2の延長時間及び反復投与に伴う蓄積率や定常状態における血中濃度等が大まかに計算できるようになります。第2講では医薬品開発に影響する薬物動態の変動要因として加齢や食事の影響を理解できるように解説します。ここでも、腎または肝機能障害患者におけるAUCの変動や定常状態へ到達する過程までの血中濃度推移を予測します。そして第3講では、多剤併用に伴う薬物相互作用の機序を解説します。ここでは代謝酵素や輸送担体を介した薬物相互作用の事例紹介のみならず、被相互作用薬の初回通過効果からAUC増加率を予測する他、相互作用薬の体内濃度から相互作用の発生部位や原因となりうる代謝酵素や輸送担体について予測します。これらを理解して薬物相互作用の予測と回避法を立案できるようになって欲しいと考えています。本講を通じて受講者の薬物動態に関する理解と興味が深まれば幸いです。
プログラム

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 第1講:ADME及び薬物動態パラメーターの基本的な情報について 
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1. ADMEの基礎
 1-1. 血中濃度とADME
 1-2. 基本的な薬物動態パラメーター
 1-3. 代表的な薬物代謝酵素と薬物輸送担体
 1-4. 理解度確認テスト
2. コンパートメントモデル
 2-1. 各種血中濃度式について
 2-2. 反復投与と定常状態
 2-3. 定常状態の血中濃度を予測してみよう
 2-4. 理解度確認テスト

 

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 第2講:医薬品開発にて問題となる薬物動態の変動要因について 
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3. 医薬品開発に影響する薬物動態の変動要因
 3-1. 動物種差の原因について
 3-2. 食事の影響
 3-3. 年齢と薬物動態について
 3-4. 遺伝的影響による個体間差について
 3-5. 非線形性の薬物動態を示す薬剤について
 3-6. 理解度確認テスト
4. 肝及び腎機能障害患者における薬物動態
 4-1. 各種クリアランスの算出方法について
 4-2. 腎または肝機能障害患者における血中濃度を予測してみよう
 4-3. 理解度確認テスト

 

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 第3講:薬物相互作用の実例と予測方法について
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5. 薬物相互作用の実例
 5-1. 併用薬剤数と有害事象について
 5-2. ポリファーマシーと処方カスケード
 5-3. 薬物代謝酵素を介した薬物相互作用の実例について
5-4. 酵素誘導のメカニズムについて
 5-5. 薬物輸送担体を介した薬物相互作用の実例について
 5-6. 理解度確認テスト
6. 薬物相互作用の予測方法
 6-1. 被相互作用薬としての予測方法
 6-2. 各種アベイラビリティーの算出と予測について
 6-3 相互作用薬としての予測方法
 6-4. 相互作用薬の末梢血、門脈血及び消化管内濃度の算出と予測について
 6-5. 理解度確認テスト
 

キーワード
薬物動態,医薬,ADME,解析,医薬品開発,通信,セミナー
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