◆本講座は3ヶ月コースの通信教育講座です。
 開講日から弊社より毎月(計3回)テキストを郵送します。

◆テキストに付属する演習問題に解答していただければ、その解答用紙を講師が添削します。
 模範解答と一緒に添削が終わった解答用紙を弊社からご返送します。
 解答用紙の送付・返送やお問い合わせは基本的に全てEメールでやり取りさせていただきます。

CFRPを正確に取り扱うための基礎講座

※受付を終了しました。

通信講座概要
略称
CFRP
通信講座No.
ce240901
開催日
2024年09月13日(金)
講師
神戸技術オフィス 平野 康雄 氏
講師の経歴
【略歴】
米国デラウェア大学にてCFRPの力学特性の研究に従事。
宇部興産㈱にて航空機用繊維強化プラスチックの開発・市場開拓に従事。
㈱神戸製鋼所にて自動車・電機製品用繊維強化プラスチックの開発に従事。
神戸技術オフィスを設立し、企業を対象としたCFRPの教育・セミナー講師を担当。

【著書】
世界の炭素繊維・応用製品の技術と市場 2020(㈱シーエムシー・リサーチ)
CFRPの用途別動向とビジネス戦略の再構築(㈱シーエムシー・リサーチ)
価格
[一般価格]
1名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
2名で受講した場合:  99,000円 (本体価格:90,000円)
3名で受講した場合:  132,000円 (本体価格:120,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  44,000円 (本体価格:40,000円)

[会員価格]
1名で受講した場合:  44,000円 (本体価格:40,000円)
2名で受講した場合:  55,000円 (本体価格:50,000円)
3名で受講した場合:  66,000円 (本体価格:60,000円)
4名以上で受講した場合の1名あたり追加金額:  22,000円 (本体価格:20,000円)
価格関連備考
※請求書はお申し込みを受理次第、発送させていただきます。
スケジュール
9月13日(金) 開講 第1講テキスト発送
10月15日(火) 第1講 演習問題回答締切(必着) 第2講テキスト発送
11月15日(金) 第2講 演習問題回答締切(必着) 第3講テキスト発送
12月16日(月) 第3講 演習問題回答締切(必着)
1月14日(火) 修了書送付予定

<受講にあたって>
※テキストは開講時に郵送しますが、回答は、Microsoft Word、 Excel(Microsoft Office2010~2019)形式で、電子メールで提出していただきます。
※各講の添削結果や模範解答なども、弊社から電子メールにて返信させていただきます。
プログラム

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第1講:CFRPを構成する原材料および中間基材
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<講座趣旨>
CFRPを構成する炭素繊維およびプラスチックの基本特性について学ぶ。
また、CFRPは一般に中間基材を経て製造されるため、中間基材の設計および製造方法についても学習する。

<プログラム>

1. CFRPとは
   1.1. 特徴
   1.2. 用途

2.炭素繊維
   2.1. PAN系炭素繊維
   2.2. ピッチ系炭素繊維
   2.3. 炭素繊維の試験方法
      2.3.1. JIS R 7603:1999 炭素繊維-密度の試験方法
      2.3.2. JIS R 7604:1999 炭素繊維-サイジング剤付着率の試験方法
      2.3.3. JIS R 7605:1999 炭素繊維-線密度の試験方法
      2.3.4. JIS R 7606:2000 炭素繊維-単繊維の引張特性の試験方法
      2.3.5. JIS R 7607:2000 炭素繊維-単繊維の直径及び断面積の試験方法
      2.3.6. JIS R 7608:2007 炭素繊維-樹脂含浸ヤーン試料を用いた引張特性試験方法
      2.3.7. JIS R 7609:2007 炭素繊維-体積抵抗率の求め方

3.プラスチック
   3.1. 熱硬化性プラスチック
      3.1.1. エポキシ樹脂
      3.1.2. 不飽和ポリエステル樹脂
      3.1.3. ビニルエステル樹脂
      3.1.4. ビスマレイミド樹脂
      3.1.5. ポリイミド樹脂
   3.2. 熱可塑性プラスチック
      3.2.1. ポリプロピレン樹脂(略称:PP)
      3.2.2. ポリアミド樹脂
      3.2.3. ポリフェニレンサルファイド樹脂(略称:PPS)
      3.2.4. ポリエーテルエーテルケトン樹脂(略称:PEEK)
      3.2.5. ポリエーテルケトンケトン樹脂(略称:PEKK)

4.中間基材の設計
   4.1. 長繊維強化中間基材の設計
      4.1.1. 密度
      4.1.2. 繊維方向の弾性率
      4.1.3. 繊維と直角方向の弾性率
      4.1.4. せん断弾性率
      4.1.5. 繊維方向の引張強度
      4.1.6. 繊維方向の圧縮強度
      4.1.7. 熱膨張係数
   4.2. 短繊維強化中間基材の設計
      4.2.1. 短繊維強化CFRPの弾性率
      4.2.2. 一方向短繊維強化CFRPの強度

5.中間基材の製造
   5.1. 原材料の選定
      5.1.1. 炭素繊維の選定
      5.1.2. プラスチックの選定
   5.2. 熱硬化性プラスチック系中間基材の製造
      5.2.1. シートモールディングコンパウンド(短繊維)
      5.2.2. バルクモールディングコンパウンド(短繊維)
      5.2.3. プリプレグ(長繊維)
   5.3. 熱可塑性プラスチック系中間基材の製造
      5.3.1. 炭素繊維強化熱可塑性プラスチックペレット(短繊維)
      5.3.2. スタンパブルシート(短繊維)
      5.3.3. プリプレグ(長繊維)

【演習問題】

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第2講:CFRP製品の設計および成形
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<講座趣旨>
CFRPを設計するための基礎について定量的に学ぶ。
また、よく使用される成形方法についても学習する。

<プログラム>

1.設計の基礎
   1.1. 設計の手順
   1.2. 剛性の設計
      1.2.1. 単層の弾性特性を設定する
      1.2.2. 単層の応力-ひずみ関係を設定する
      1.2.3 負荷する荷重を設定することにより、積層板中央面のひずみ・曲率を求める
      1.2.4 全体座標系における各単層のひずみを求める
      1.2.5 全体座標系における各単層の応力を求める
      1.2.6 局所座標系における各単層のひずみを求める
      1.2.7 局所座標系における各単層の応力を求める
   1.3. 強度の設計
      1.3.1 最大ひずみ則
      1.3.2 最大応力則
      1.3.3 応力成分の相互作用を考慮に入れた破壊則(ここではTsai-Hill則を用いる)

2.原材料および中間基材の選定
   2.1. 熱硬化性プラスチック系
      2.1.1. シートモールディングコンパウンド(SMC/短繊維)
      2.1.2. バルクモールディングコンパウンド(BMC/短繊維)
      2.1.3. プリプレグ(長繊維)
      2.1.4. 熱硬化性プラスチック系中間基材の例
   2.2. 熱可塑性プラスチック系
      2.2.1. 短繊維(強化)ペレット
      2.2.2. 長繊維(強化)ペレット
      2.2.3. スタンパブルシート(短繊維)
      2.2.4. 熱可塑性プラスチック系中間基材の例

3.成形
   3.1. オートクレーブ成形
   3.2. プレス成形
   3.3. RTM成形
   3.4. VaRTM成形
   3.5. FW成形
   3.6. 引抜成形
   3.7. 射出成形

【演習問題】

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第3講:CFRPの試験および実用化技術
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<講座趣旨>
CFRPの試験方法、特にCFRP特有の特性を試験する方法に重点を置いて学習する。
続いて、CFRPの実用化において重要となる加工・接合・検査の基礎について学ぶ。
最後に、主要用途分野である自動車、風力発電、航空宇宙、圧力容器におけるCFRPの使われ方を学習する。

<プログラム>

1.試験
   1.1. 初期性能
      1.1.1. 引張特性
      1.1.2. 圧縮特性
      1.1.3. 面内せん断特性
      1.1.4. 有孔引張強度
      1.1.5. 有孔圧縮強度
      1.1.6. 衝撃後の残留圧縮強度
      1.1.7. 層間破壊靭性(モードⅠ、Ⅱ)
      1.1.8. 層間せん断特性
      1.1.9. 面圧強さ(機械的接合)
      1.1.10. 引張せん断接着強さ(接着接合)
   1.2. 耐久性
      1.2.1. 疲労特性
      1.2.2. クリープ特性
      1.2.3. 耐候性
      1.2.4. 耐薬品性(耐食性)
      1.2.5. 耐熱性

2.加工
   2.1. CFRPの一般加工法
   2.2. CFRPのドリル・エンドミル加工における課題と対策

3.接合
   3.1. 機械接合
   3.2. 接着接合

4.検査
   4.1. 非破壊試験
   4.2. 非破壊試験の応用例

5.主要用途におけるCFRPの使われ方
   5.1. 自動車分野
   5.2. 風力発電分野
   5.3. 航空宇宙分野
   5.4. 圧力容器分野

【演習問題】

キーワード
CFRP,炭素繊維,プラスチック,設計,成形,試験,教育,講座
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