7月31日(木)発刊予定!

故障を発生させないための信頼性技術と加速試験
~信頼性工学・信頼性保証・故障メカニズム・試験を加速させる考え方~

商品概要
個数

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略称
信頼性加速試験
商品No
bk0079
発刊日
2025年07月31日(木)
ISBN
978-4-905507-77-2
体裁
B5版 並製本 約270頁
価格
55,000円 (本体価格:50,000円)
送料
当社負担(国内)
価格関連備考
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通常価格55000円(税込み)⇒44,000円(税込み)
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(株)R&D支援センター
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Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
著者
イトケン事務所 代表 工学博士 伊藤 貞則 氏

<略歴など>
元オムロン(株)勤務 いろいろな商品の故障メカニズム解明に従事
日本信頼性学会 元理事 元関西支部長
(共著)「故障をゼロにする信頼性技術」日科技連出版社 1990)
(共著)「錫ウィスカ成長プロセスの解明と対策」(R&Dプランイング2006)
発刊にあたって
信頼性に関する優れた本はたくさんありますが、設計者が主体的に故障をなくす立場で勉強できる信頼性の本が少なすぎるとの考えで筆者らは1990年に『故障をゼロにする信頼性技術』(日科技連出版社)を世に出しました。その後も筆者は「故障解析と故障物理」、「信頼性試験・加速試験」、「故障物理特論」などの冊子をまとめてストレスと故障の関係を設計や生産、品質保証に携わっておられる方に説明してきました。それとともに新たな問題と向き合い、解決できた内容を学会で報告してきました。そして今回はこれらを本書にまとめることにした次第です。
 本書ではストレスと故障の関連性という立場から、故障の発生を抜本的に防止する方法を説明することにしました。しかし、ストレスと故障の関連性については、なるべく実際の故障事例を中心に説明していますので、本書を読めば現実に困っておられる問題の解決が直ちに得られるとは限りません。その理由は過去の事例とは異なる因子が常に介在しており、同じ局面に遭遇することは少ないためであるす。しかし本書の内容を十分に理解され、考え方を会得されて、部品や機器の評価に取り入れていただければ、故障の発生防止、信頼性の向上に大いに役立つと信じています。
書籍の内容

はじめに

第1章  故障を発生させないための信頼性技術の考え方
 1 信頼性工学と信頼性保証
  1.1 使う立場と作る立場の信頼性
 2 バスタブカーブと故障率
  2.1 バスタブカーブと故障の種類
  2.2 品質の要求レベルのアップと故障率評価の課題
 3 信頼性は常に脅かされている
  3.1 製品の軽薄短小化密閉化への課題
  3.2 商品を取り巻く環境の変化への課題
  3.3 課題を解決するためには
 4 故障メカニズム
  4.1 故障メカニズムと故障の芽1)
  4.2 故障/故障モード/故障メカニズム
  4.3 故障メカニズムの分類と対応
  4.4 故障メカニズムの各分野共通性
  4.5 信頼性解析は故障メカニズムを知らないとできない
  4.6 故障メカニズムは難しいか
  4.7 故障メカニズムが信頼性保証活動の中心
  4.8 開発/設変/新規部品採用は故障メカニズムとの戦い
 5 信頼性保証加速試験と故障の芽解析の進め方

第2章  故障メカニズム
 1 熱ストレス
  1.1 拘束応力
  1.2 拡散、変態、軟化
  1.3 状態変化(融解、蒸発、沸騰、凝縮、凝固)
 2 湿気ストレス
  2.1 水の三体 
  2.2 空気中の水分量
  2.3 結露
  2.4 水の極性と吸湿/透湿
  2.5 水溶性 
 3 応力ストレス
  3.1 不均一応力 応力集中
  3.2 持続的応力
  3.3 繰り返し応力
  3.4 クリープと疲労の組み合わせ
  3.5 微摺動摩耗
 4 ガスストレス
  4.1 製品の外部環境と内部環境
  4.2 樹脂とガス
  4.3 高分子の加水分解
   4.3.1 高温で起こる加水分解
   4.3.2 常温で発生する加水分解
  4.4 環境応力割れ
  4.5 ブリード性
  4.6 腐食
   4.6.1 (電気)化学腐食──酸化剤による腐食
   4.6.2 異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)
   4.6.3 濃淡電池
   4.6.4 選択腐食
   4.6.5 孔食
  4.7 応力腐食割れ(応力ストレスとガスストレスの組み合わせ。
    SCC:Stress Corrsion Cracking)
  4.8 水素脆性(応力ストレスとガスストレスの組み合わせ。
    HE:Hydrogen Embrittlement)
  4.9 銀(Ag)と硫化
 5 電気ストレス
  5.1 ジュール熱
  5.2 耐圧劣化
  5.3 絶縁劣化
   5.3.1 電解腐食
   5.3.2 陰極腐食
  5.4 電界拡散
 6 エレクトロケミカルマイグレーションの伸長メカニズムと対策
  (Electro-Chemical Migration:ECM)
  6.1 はじめに
  6.2 Ag、Cu、SnのECM例
  6.3 溶出金属イオンが金属として析出
  6.4 金属イオンの溶出に必要な水分とペア
  6.5 ECMの伸長形態の電流による変化
  6.6 ペースト溶剤中で発生する高温ECM
 7 ウィスカ(Whisker)の伸長メカニズムと対策
  7.1 はじめに
  7.2 ウィスカはなぜSnとZnだけか
  7.3 ウィスカを理解するためのSnの特性
  7.4 Snウィスカの各種伸長メカニズム
   7.4.1 粒界に下地金属浸入によるウィスカ
   7.4.2 腐食(酸化)によるウィスカ
   7.4.3 温度サイクルウィスカ
   7.4.4 押圧によるウィスカ
   7.4.5 Inによるウィスカ伸長メカニズム13)
  7.5 亜鉛めっきウィスカ
   7.5.1 亜鉛めっきはめっき時に圧縮応力が発生する
   7.5.2 ウィスカ発生の温度依存性
   7.5.3 めっき時の圧縮応力原因と対策
 8 無機りん(赤りん)系難燃剤による故障メカニズム
  8.1 はじめに
  8.2 赤りんによる難燃剤とは
  8.3 赤りん難燃剤による故障事例
  8.4 発生する故障メカニズムの基
  8.5 成形と無機りん系難燃剤の粒
  8.6 絶縁劣化から起きる故障メカニズム
  8.7 ホスフィンガスから起きる故障メカニズム7)

第3章  信頼性保証加速試験
 1 試験を加速させる考え方
  1.1 部品材料の寿命判定には機能寿命と特性寿命がある
  1.2 試験を実施する前に
  1.3 早く結果を出すことと加速試験
  1.4 加速させ方の基本の5つ
  1.5 加速試験で通常使用時を推定するときの組み立て
 2 加速を決めるストレスと故障メカニズム進展の関係
  2.1 α型(増加型)のモデル式を活用した加速評価
  2.2 β型(最適値型)のモデル式を活用した加速評価
  2.3 γ型(減少型)のモデル式を活用した加速評価
 3 試験結果はストレスの組み合わせ方や順序で変わる
  3.1 加速させるための要素を選ぶ
  3.2 加速させるため律速過程を選ぶ
  3.  2.1 故障メカニズムをフローで描く
  3.3 多種類同時ストレス
  3.4 多種類順次ストレス
  3.5 ストレスは全行程を考えること
  3.6 熱/湿気/振動ストレスの加える順序は
  3.7 複数の要素のある製品の加速試験
  3.8 ステップストレス試験
 4 わからない故障は市場ストレスを参考に決める
  4.1 市場のストレスを把握すると再現できた例
  4.2 市場のストレスを無視したため失敗した例
 5 故障メカニズムのフローを工夫する加速方法
  5.1 小さいストレスをカットするする方法
  5.2 ストレングスを弱くする方法
  5.3 ある程度劣化させた試料で試験をする方法
  5.4 劣化要因を明確にして強化する方法
  5.5 試験環境を特化させる方法
  5.6 故障判定を厳しいところに設定
  5.7 要素による加速
 6 湿気加速試験
  6.1 金属の腐食
  6.2 樹脂と85 ℃85%環境の意味
  6.3 樹脂の透湿は蒸気圧法
  6.4 85 ℃85%試験のデータが温度試験データによく間違われている例
  6.5 湿気加速試験の注意事項まとめ
  6.6 線形累積損傷則の湿気ストレスへの応用
  6.7 高温高湿試験が加速試験か、耐力試験か、参考試験かの見分け方
 7 環境変化とサイクル試験
  7.1 高温通電試験
  7.2 温度サイクル試験のストレス源には種類がある
  7.3 温度サイクル試験と熱容量
  7.4 温湿度サイクル試験
  7.5 温湿度サイクル試験と熱容量
  7.6 頻度を高くする方法の注意点
  7.7 低サイクル疲労

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