☆熱処理・表面処理は鉄鋼部品の品質や寿命を左右し、理解不足では期待する特性を引き出せず、思わぬ不具合を招きます。
 本講座では微細組織と機械的特性の関係から、各処理法の活用ポイントを体系的に解説する。
 設計・改善や外注管理に活かせる実務知識を習得いただけます。

鉄鋼材料の熱処理と表面処理【LIVE配信】
~期待特性を引き出し、不具合を防ぐ知識と実践~

Zoomを使ったWEBセミナーです。在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。

セミナー概要
略称
熱処理【LIVE配信】
セミナーNo.
251282
開催日時
2025年12月15日(月) 10:00~17:00
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
(株)ワールドテック 講師 博士(工学) 土屋 能成 氏

【講師プロフィール】
1977年、京都大学大学院工学研究科金属加工学専攻修士課程特殊鋼講座修了。同年(株)豊田中央研究所入社。セラミックコーティング(TD処理、DLC-Si)の金型への適用に関する研究や転造加工熱処理による高強度歯車の開発に携わる。同時にトヨタグループ各社の金型寿命向上や自動車部品の品質向上に取り組む。
1996年、京都大学より工学博士号授与。
2011年、定年を機に岐阜大学奉職。熱間鍛造用潤滑剤の挙動解析に関する研究などに従事。
2022年、岐阜大学退職。現在に至る。

・元岐阜大学スマート金型技術研究センター特任教授。
・元日本塑性加工学会プロセストライボロジー分科会主査。
価格
非会員:  57,200円 (本体価格:52,000円)
会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
学生:  57,200円 (本体価格:52,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で57,200円(税込)から
 ・1名49,500円(税込)に割引になります。
 ・2名申込の場合は計57,200円(2人目無料)になります。両名の会員登録が必要です。
 ・10名以上で申込される場合は大口割引がございます。
  お気軽にメールでご相談ください。info@rdsc.co.jp
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備考
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、こちら からミーティング用Zoomクライアントを
  ダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたに
  ついては こちら をご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始
  10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加
  ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 ご自宅への送付を希望の方はコメント欄にご住所などをご記入ください。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
受講対象・レベル
鍛造や板成形など塑性加工にかかわる設計、生産技術、品質保証、金型技術にたずさわっている機械系技術者(初心者~中堅技術者)の方
習得できる知識
・鉄鋼材料の種類と特性を成分組成から理解できます。
・鉄鋼材料の機械的特性が成分組成と熱処理から理解できるようになります。
・熱処理の種類と特徴が鉄鋼材料の組織変化から理解できます。
・熱処理の失敗事例と改善方法を示します。
・表面処理について基礎と特性,応用事例からその使い分け方が学べます。
・金型の寿命向上に対する取り組み方と実例が学べます。
趣旨
 日本語には「焼きを入れる」とか「焼きが回る」とかいった熱処理に由来する言葉や「メッキが剥げる」といった表面処理膜を反映した言葉があります。古くから熱処理や表面処理は一般にも身近な技術でした。村々の鍛冶屋は熱した鉄を叩いて鍬などの農機具や日本刀の形状を造るとともに高温に加熱し、水で急冷して硬く、しかも折れにくい特性を造りこんでいました。秘伝であった匠の技は今では科学的に理解され装置化されることでだれでも高性能な製品を造れるようになっています。
 近年、自動車部品など高強度と高靭性を兼ね備えた軽量部品が強く望まれています。しかもこれらを低コストで製造することが必要で、既存の安い鉄鋼材料を活用することが求められています。それには鉄鋼材料の組織を各部品の要求特性に応じて造りこむことが重要ですが、熱処理の良否によってその特性が大きく違ってきます。この講座では、鉄鋼材料の熱処理と組織の関係、ひいては機械的特性との関係を学びます。また表面処理方法についても概説して、その活用方法や注意点を述べます。部品の設計や金型の寿命向上に取り組む技術者が、鉄鋼材料の選択や熱処理の知識によって鉄を使いこなし、合理的な設計や生産、改善ができるようになることを本講座の目標とします。
プログラム

1.はじめに
 1-1 鉄鋼材料とは
 1-2 鉄鋼の製造工程
 1-3 鉄鋼材料の分類
 1-4 自動車の構造部品に用いられる鋼材
 1-5 自動車部品にみる熱処理、表面処理

2.熱処理のいろいろ
 2-1 熱処理とは
 2-2 焼なまし
 2-3 焼ならし
 2-4 焼入れ
 2-5 サブゼロ処理
 2-6 焼戻しと時効処理

3.熱処理に伴う金属組織の変化と機械的特性
 3-1 金属の微細構造と機械的性質
 3-2 炭素鋼の標準組織
 3-3 冷却速度による組織変化
 3-4 焼入れ組織、マルテンサイト
 3-5 熱処理特性に及ぼす合金元素の影響 
 3-6 焼戻しに伴う組織変化

4.熱処理操作に伴い現れる現象
 4-1 結晶粒の変化
 4-2 酸化、脱炭
 4-3 熱処理応力と熱処理変形

5.熱処理の実際
 5-1 鋼種ごとの熱処理のポイント
 5-2 構造用鋼の焼入れ性
 5-3 軸受鋼の球状化処理
 5-4 ばね鋼のパテンチング
 5-5 工具鋼の焼入れ温度
 5-6 ステンレス鋼の焼戻し温度
 5-7 マルエージング鋼の時効処理

6.表面処理のいろいろ
 6-1 表面改質と表面被覆
 6-2 表面硬化処理
 6-3 浸炭、窒化、浸ボロン
 6-4 溶射、肉盛
 6-5 めっき、表面処理鋼板
 6-6 セラミックコーティング

7.表面処理による特性向上と金型への適用
 7-1 トライボ特性(摩擦・摩耗・潤滑特性)
 7-2 耐熱性
 7-3 各種成形金型への適用事例
 7-4 適用時の留意事項

8.金型寿命の向上
 8-1 寿命向上の考え方
 8-2 寿命要因の見極め
 8-3 評価試験の活かし方

9.まとめ

【質疑応答】

キーワード
熱処理,鉄鋼,表面処理,セミナー
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