★ ますます活発に!?量子産業化元年! 量子コンピュータの現状・課題、最新動向、今後の展望を把握する!

1日で理解する、量子コンピュータ【WEBセミナー】
~基礎から最新動向・展望まで~

アーカイブ配信付

セミナー概要
略称
量子コンピュータ【WEBセミナー】
セミナーNo.
st250904
開催日時
2025年09月04日(木) 10:00~17:00
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
法政大学 情報科学部 教授 川畑 史郎 氏
【活動・併任】
・NEDO イノベーション戦略センター フェロー
・文科省 光・量子飛躍フラッグシッププログラムQ-LEAP・人材育成プログラム領域 プログラムディレクタ
・文科省 光・量子飛躍フラッグシッププログラムQ-LEAP・量子情報処理領域 サブプログラムディレクタ
・内閣府 ムーンショット型研究開発事業 目標6「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」 アドバイザー
・JSTさきがけ「物質と情報の量子協奏」 アドバイザー
・JST先端国際共同研究推進事業ASPIRE 量子分野 アドバイザー
・経済産業省 貿易経済安全保障局 安全保障貿易管理調査員
・一般社団法人 量子フォーラム・量子コンピュータ技術推進委員会 副委員長
・応用物理学会 量子情報工学研究会 副委員長
【経歴】
1998年- 通商産業省 電子技術総合研究所 研究員
2001年- 産業技術総合研究所 研究員
2005年- 同 主任研究員
2017年- 同 研究グループ長
2020年- 同 総括研究主幹
2021年- 同 副研究センター長
2023年- 同 副センター長
2024年- 法政大学 情報科学部 教授
【専門】
理論物理(量子情報処理、物性物理、非線形物理、デバイス物理)
価格
非会員: 48,400円(税込)
会員: 46,200円(税込)
学生: 48,400円(税込)
価格関連備考
定 価 :1名につき 48,400円(税込)
会員価格:1名につき 46,200円 2名の場合 60,500円、3名の場合 90,750円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※請求書は主催会社より代表者のメールアドレスにご連絡いたします。
特典
【アーカイブの視聴期間】2025年9月5日(金)~9月11日(木)まで
備考
PDFデータ(印刷可・編集不可)
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
講座の内容
習得できる知識
・量子コンピュータの基礎知識
・量子コンピュータの最新研究開発動向
・量子コンピュータの適応可能なビジネス領域
・量子コンピュータ商用化のための技術課題
・今後注目すべき量子コンピュータ関連技術分野。
趣旨
 石破首相は2025年を量子産業化元年と位置づけ、量子技術の産業化支援を強化する方針を示しました。また 2025年6月にカナダで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)において、量子コンピュータを中心とする量子技術に関する共同声明「量子技術の未来に向けた共同声明」が採択されました。

 量子コンピュータと、重ね合わせや量子もつれなどの量子力学原理を情報処理に利用したコンピュータです。量子コンピュータを用いると、因数分解、機械学習、量子化学計算、金融、線形連立方程式等のいくつかの数学的問題を古典コンピュータに比べて指数関数的に高に解くことが可能となります。そのため、世界的大企業やスタートアップが量子コンピュータハードウェア・ソフトウェア開発やビジネス展開に向けた取り組みを行っています。

 これまで超伝導量子コンピュータが量子コンピュータ研究開発の主役でした。ところが、2023年12月にアメリカのスタートアップQuEraが48論理量子ビットを搭載した中性原子量子コンピュータを実現し、業界に大きな衝撃を与えました。その後、Googleが超伝導量子コンピュータを用いて世界初の論理量子ビットを実現し、2024年は誤り耐性汎用量子コンピュータ FTQC(Fault Tolerant Quantum Computer)元年として認識されています。

 本セミナーにおいて、量子コンピュータ技術の基礎から最新動向まで非専門家向けにわかりやすく解説を行います。また、超伝導量子コンピュータ、中性原子量子コンピュータ、FTQC 向け量子アルゴリズム、量子エラー訂正と表面符号などの最先端トピックスに加えて、FTQC の実用化に向けた膨大な技術課題、ビジネス展開の可能性についても紹介を行います。さらに、大型希釈冷凍器、クライオCMOS制御回路、超伝導制御回路、CMOSプロセスを用いた量子集積回路製造技術、量子コンピュータ用極低温部素材技術(同軸ケーブル、フラットケーブル、アンプ、コネクタ)などの今後注目すべき量子周辺・コンポーネント技術や量子サプライチェーン、量子ベンチマーキングについても解説を行います。
プログラム

1.今何が起こっているのか?
 1.1 QuEraとAtom computingの中性原子量子コンピュータ:論理量子ビットの衝撃
 1.2 GoogleのWillowプロセッサ:本格的な論理量子ビットの実現
 1.3 IBMの量子データセンターStaring計画:2029年に 200論理量子ビットの計画
 1.4 RSA2048解読のリソース推定:100万物理量子ビットで1週間以内に解読可能
 1.5 各社の2030年に向けた野心的ロードマップ

2.量子コンピュータ入門:初級編
 2.1 量子力学のための数学基礎(ベクトルと行列) 
 2.2 量子力学の基礎
 2.3 量子コンピュータの歴史
 2.4 量子ビット
 2.5 量子チューリング機械
 2.6 量子論理回路
 2.7 誤り耐性汎用量子コンピュータ(FTQC)向け量子アルゴリズム
   (因数分解、量子化学、金融、機械学習、線形代数)
 2.8 量子コンピュータにおけるエラー

3.量子コンピュータ入門:中級編
 3.1 古典エラー訂正と量子エラー訂正
 3.2 表面符号
 3.3 FTQC(誤り耐性汎用量子コンピュータ)と
   NISQ(エラー訂正機能を搭載していないノイジーな中規模量子デバイス)
 3.4 FTQC向け量子アルゴリズム
   a.因数分解
   b.量子化学
   c.微分方程式系と計算工学、金融など

4.最新研究開発動向と最先端トピックス
 4.1 日本の量子戦略
 4.2 世界の量子戦略
 4.3 超伝導量子コンピュータ
 4.4 シリコン量子コンピュータ
 4.5 イオントラップ量子コンピュータ
 4.6 光量子コンピュータ
 4.7 中性原子量子コンピュータ
 4.8 量子クラウド
   (IBM Q,Amazon Braket, Microsoft Azure Quantumなど)
 4.9 量子プログラミング言語
 4.10 量子コンピュータソフトウェア開発環境
 4.11 量子回路シミュレータ
 4.12 企業による量子コンピュータ活用事例
    (量子化学計算、機械学習、金融など)

5.課題と展望
 5.1 FTQC実現のための技術課題
 5.2 量子コンピュータの周辺技術
 5.3 量子部素材技術と量子サプライチェーン:下町量子コンピュータ
 5.4 量子コンピュータのベンチマーキング

  □ 質疑応答 □

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