【習得できる知識】 ・触感現象の物理化学的な捉え方 ・化粧品使用感の主観的評価法 ・化粧品評価技術 ・化粧品処方開発のヒント 【趣旨・ポイント】 化粧品の評価には、人がどう感じるかを表す主観的評価(官能評価)が重要である。そこで、基本的なことから、触感、使用感の捉え方、評価項目・評価尺度の決め方、評価用語の発想と選定、専門パネルのつくり方について実例を交えてお話しする。後半では、人に伝わる化粧品の使用感触の見せ方・試験方法を示す。担当して18年目になる講談社発行VOCEに掲載の「実験VOCE」を参考に、どう発想し、どう発展させるかそのコツも考えたい。さらに、人や社会には不易流行の意識がある。化粧品市場においてもその傾向は顕著である。化粧品の使用感においても、時代とともに移り変わるものと変わらない好ましい触感があるのか検証したい
【プログラム】
1.触感、使用感の捉え方
2.化粧品評価方法
2.1 評価項目
2.2 評価尺度の決め方
2.3 評価用語の発想と選定
2.4 専門パネルのつくり方、サンプル設定
3.化粧品評価の実例
4.化粧品の使用感触の伝え方
5.触感における好みの不易流行
【習得できる知識】 ・ぬり心地の主観評価方法 ・ぬり心地の機器評価方法 【趣旨・ポイント】 化粧品のぬり心地を評価するための主観評価では、精度の高い評価が可能となるが、多数の化粧品を毎回の評価ごとに同じ値で数値化することは難しい。主観評価に基づいた機器評価法を開発し、ぬり心地を数値化できれば、多数の化粧品におけるぬり心地の位置づけを把握することができる。本セミナーでは、化粧品のぬり心地を数値化するための取組みについて紹介する。また、構築した機器評価の活用事例も紹介する。
【プログラム】
1.快適性評価技術
2.スキンケア化粧品のぬり心地の主観評価
2.1 主観評価方法
2.2 シェッフェの一対比較法(中屋の変法)
2.3 塗布中のぬり心地の評価 -「とろみ感」「伸びの良さ感」-
2.4 塗布3分後のぬり心地の評価 -「もっちり感」「べたつき感」-
3.「もっちり感」「べたつき感」の機器評価
3.1 剥離力測定法
3.2 化粧品残存率測定法
4.ぬり心地マップの作成と活用事例紹介
5.天然保湿剤のうるおいメカニズムの紹介