熟練技術者の暗黙知の見える化と承継・共有の仕組み【LIVE配信】
~認知的タスク分析(CTA)で熟練技術者の思考プロセスを明らかに~

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セミナー概要
略称
暗黙知【WEBセミナー】
セミナーNo.
200942
開催日時
2020年09月04日(金) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ★1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
■会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
資料付

・本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
・「ミーティング用Zoomクライアント」をダウンロードするか、ZOOM を
  ダウンロードせず、Web ブラウザから参加するかの2種類がございます。
  ZOOM WEBセミナーのはじめかたについてはこちらをご覧ください。

・お申込み後、受理のご連絡メールをさせていただきます。
 一部メールが通常セミナー形式(受講券、請求書、会場の地図)になっておりますが
 LIVE配信のみのセミナーです。
・お申込み後、接続テスト用のURL(https://zoom.us/test)から
「ミーティングテストに参加」を押していただき動作確認をお願いします。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時の10分前に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
・セミナー資料は郵送にて前日までには、お送りいたします。電子媒体での配布はございません。
ご自宅への送付を希望の方はコメント欄にご住所などをご記入ください。
・ご質問については、オープンにできるご質問をチャットにご記入ください。
 個別相談(他社に知られたくない)のご質問は後日メールにて講師と直接お願いします。
・タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。

講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの
複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
講座の内容
受講対象・レベル
技術の承継・共有やナレッジマネジメント等、知識資産の効果的活用に関する問題でお悩みの方
習得できる知識
(1)暗黙知とは具体的にどのようなものであるか
(2)暗黙知はどのようにすれば見える化できるか
(3)組織で行う技術承継や共有、ナレッジマネジメントに対し、暗黙知見える化法をどのように適用すれば、技術承継・共有やナレッジマネジメントで求められている価値ある知識資産を活用できるか
(4)知識資産の共有に関する社員の意識改革、知識資産を見える化する仕組みの社内構築、知識資産の承継・共有による人材早期育成体制の確立は、どうすれば実現できるか
趣旨
 熟練技術者の頭や身体の中に蓄積されてきた暗黙知(経験に基づくカン、コツ、ノウハウ)を、「認知的タスク分析(CTA, Cognitive Task Analysis)」という手法を使って引き出し、「タスク分析表」に整理することで、熟練技術者の暗黙知を承継・共有できるようにする具体的手法をお伝えします。理論的裏付けから具体的手法まで、少し学んで経験すれば現場で使えそうなレベルのお話をします。
 「暗黙知」とは、人が経験を通じて体得した、言葉では伝えられない(伝えにくい)知識や知恵のことです。人は経験を通じて有益な知識・知恵を創造し、蓄積します。また、その知識・知恵を実践するスキルを身につけます。その知識・知恵は、状況認識や意思決定の機会が多く、且つその如何によって成果が大きく変わる仕事ほど、高い価値を持ちます。自社で「タスク分析表」を作れるようになれば、団塊の世代が持つ熟練技術・技能の継承や、日常的な業務の引継、新人教育の効率化などが実現可能です。
 暗黙知を見える化するには、熟練技術者に対するインタビューがすごく重要なことは言うまでもありませんが、特に場面毎にインタビュアーが発する質問の中身が重要です。例えば、
 「その事例で次に進むべき方向を決められた時、あなたにそのような意思決定をさせたのは何でしょうか?」「その時、問題となっていた事項からいったい何を見つけたのですか?そして何を無視したのですか?」「そのようにされた理由は何でしょうか?」「それは、あなただから気づけたのでしょうか?それとも、他の人でもある程度の知識や経験があれば、気づけたと思われますか?」「今のお話からすると、初心者だったら同じようにするのはまず無理だと思いますね。では、どのような知識や経験があれば、あなたと同じようにできるようになると思われますか?」
 このように、場面に応じて的確な質問をして、熟練技術者が日常的に行っている状況認識の手法を聞き出し、さらに、その結果に基づく意思決定の手法とその理由を聞き出すことが極めて重要です。そこに暗黙知が含まれているからですね。
 日本を代表する大企業(NEC)を始め、多くの中小企業やベンチャー企業に対し、暗黙知の塊と言える弁理士業務を30年やってきた弁理士が、そこから得た知識と経験とスキルを活かして、熟練技術者の持つ暗黙知を見える化する手法をお伝えします。
プログラム
1.導入-暗黙知とは何か
 a.二種類の知識-形式知と暗黙知
 b.暗黙知の二つの側面
 c.暗黙知は人の直接経験から生まれる
 d.仕事に含まれる暗黙知-多くは認知的スキル
 e.重要な認知的スキル
  状況認識(情報収集、情報解釈、状況予測)、意思決定(問題明示、選択肢の比較検討
 選択肢の選択と実行、結果の評価)が中心

2.暗黙知見える化を弁理士が始めた経緯
 a.特許明細書作成という仕事で培われたスキル
   ・発明(抽象的アイデア)を言語化・概念化するスキル
   ・発明者から必要情報を引き出す面談スキル
 b.発明の言語化・概念化スキルの暗黙知見える化への転用
 c.インタビュー(面談)スキルの暗黙知見える化への転用

3.暗黙知見える化の全体像
 a.熟練者によるタスク分析表の記入(自問自答による)
   ・分析するタスク(〇〇の設計、〇〇の企画等)を特定
   ・特定したタスクをサブタスクへ分解
   ・各サブタスクの実施中に行っている思考・行動を記入
   ・重要な認知的スキルを含むサブタスクを選択
   ・重要な認知的スキルに必要なカン、コツ、ノウハウを記入
 b.インタビュアーによるタスク分析表の修正・追記
   ・インタビューによりタスク分析表の空白を埋め、不適切部分を修正
 c.インタビュアーによる認知的スキルの抽出・分析
   ・選択したサブタスク中で行った思考プロセスを特定
   ・特定した思考プロセスの詳細を分析
   ・選択したサブタスク中の認知的スキルとカン、コツ、ノウハウを特定
 d.教材の作成
   ・タスク分析表で入手した全データを整理
   ・整理した結果を後継者が理解できる形で表現
   ・表現した内容に基づいて教材(テキスト)を新規作成

4.熟練者の特徴
   ・領域固有性
   ・パターン認識
   ・記憶能力
   ・知覚能力
   ・典型性・特異性・前提と結論の認識能力

5.暗黙知見える化の具体的手法-認知的タスク分析と技能分析
 a.認知的タスク分析(Cognitive Task Analysis、CTA)とは
 b.認知とは-認識・理解・思考
   ・注意、知覚、パターン認識、記憶、判断、意思決定、問題解決、推論等
 c.タスクとは-対象となる技術者の仕事
   ・サブタスクとは-タスクを分解したもの
 d.分析とは-サブタスク中の心的プロセスを分解・整理して言語化・概念化
   ・自問自答とインタビューによる認知スキルの抽出(言語化)
   ・抽出した認知スキルの整理・表現(概念化)
 e.認知的タスク分析の例
   ・熟練者の自問自答により作成したタスク分析表
   ・インタビュアーが修正・追記したタスク分析表
   ・インタビュアーが抽出・分析した認知的スキル
   ・インタビューのコツ
   ・タスク分析表の修正・追記のコツ)
 f.教材の作成
   ・タスク分析の結果に基づき教材を新規作成
   ・タスク分析の結果に基づき既存教材を修正・追記
   ・事例を用いた演習(PowerPointを使用)
 g.ベースとなった技能分析手法

6.暗黙知見える化の結果の利用-後継者による認知的スキルの体得
 a.座学による研修
   ・熟練技術者本人による指導・解説
 b.後継者による独習(トレーニング)
キーワード
暗黙知,形式知,技能,伝承,ナレッジマネジメント,セミナー,研修,講習
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