2022年02月18日(金)
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・本テーマに関心のある研究者、技術者のみなさま。
・関連業務に携わって2~3年目の若手研究者、若手技術者、新人のみなさま。
・理工系のバックグラウンドを持つ新規事業開発担当者、企画担当者、リサーチ業務に就かれている方々。
・CO2分離回収技術のほか、カーボンニュートラルやカーボンリサイクルを業務に活かす術を模索している方々。
本テーマに興味のある方なら特に予備知識は必要ありません。
・CO2分離回収技術の基礎的なメカニズムや、その技術の捉え方、考え方を学べます。
・国内外で開発が進むCO2分離回収技術の現在の開発状況や技術課題を整理することができます。
・日本が目指すカーボンニュートラルやカーボンリサイクルに根差した社会にはCO2分離回収技術の導入が欠かせませんが、その技術の特徴や課題を把握することで、どの場面にどの技術を選択すべきか、判断する材料を見極める事ができます。
・CO2分離回収技術だけでなく、今後のCO2排出量削減目標に対する考え方、有効利用技術(CCU)や貯留技術(CCS)についても少しご説明しますので、CO2に対する視野を広げることができます。
・日本のCO2排出量削減対策において、将来、出来ること、出来そうなこと、難しいことをイメージする事ができます。
地球温暖化対策として、CO2排出量を直接削減する方法のほかに、燃料を燃焼後に発生するCO2(排ガス中のCO2)を分離回収して何か有用なものを製造するCCU技術への関心が高まっています。加えて、菅前首相が所信表明演説(2020年10月)の中で発言されたカーボンリサイクルへの期待や、カーボンニュートラル宣言はとてもインパクトのあるものでした。先般に閣議決定された第6次エネルギー基本計画や、地球温暖化対策の強化が求められたCOP26の成果達成には、こうした考え方が欠かせません。
これらの実現にはCO2分離回収技術やCCU技術などが欠かせません。では現状の技術開発はどこまで進んでいて、何が課題となっているのでしょうか?海外ではCO2を地下に貯留するCCSの導入も進んでいます。
本講座では、こうした一連のCO2排出量削減に向けて、システムの骨幹を成すCO2分離回収技術に焦点を当てて、その技術やシステムの基本的な考え方、国内外での開発状況、そして現状の課題と将来への展望を解説します。
1. はじめに
1-1. CO2排出量の現状(国内外)
1-2. 日本のエネルギーフロー
1-3. 再生可能エネルギーの導入可能量
1-4. 政府の政策方針の整理(CO2分離回収技術を中心に)
2. CO2分離回収技術
2-1. 技術の位置付け
2-2. 技術の種類と特徴
(1)ポストコンバッション
化学吸収法、固体吸収法、物理吸着法、その他
(2)プレコンバッション
化学吸収法、物理吸収法、膜分離法、固体吸収法、その他
(3)その他
酸素燃焼法、ケミカルルーピング法ほか
2-3. 開発動向
2-4. コスト検証例
3. CO2分離回収技術の活かし方
3-1. CO2の用途
3-2. CO2有効利用技術(CCU)
3-3. CO2の地下貯留(CCS)
3-4. CO2の輸送
3-5. 回収すべきCO2量
3-6. カーボンニュートラルのためのカーボンリサイクル
4. さいごに
本講演のまとめ
【質疑応答】
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